[過去ログ] 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ3【総合】 (525レス)
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520: 少佐 ◆iQ7ROqrUTo 2006/03/14(火)00:21 ID:bGYWxNC2(2/7) AAS
(気弱な司教と姐御肌な侍/516に捧ぐ)

自慰による刹那的な快感が醒めると、残るのは空虚さだけだった。
陰茎と手を濡れた布で拭いながら、深い溜息をつく。
迷宮に潜り、女の子達と遊び、アイテムを持ち帰る仲間達に比べて僕はどうだ。
迷宮にも潜らず。女の子とも遊ばず。仲間が持ち帰ってくるアイテムを鑑定し、
たまに欲求を解消するために自慰をするだけの毎日だ。
呪文など一度も唱えたことがないし、十六歳にもなって女の子とは手を繋いだこともない。
そのくせ、アイテムだけはもう何百回と鑑定したし、呪いも何十回と引き当てた。
本当に虚しい毎日だった。
僕はリルガミンに何をしにきたのだろう。そして僕はリルガミンで何をするのだろう。
呪文研究者になるでもなく、冒険者になるでもなく、ただ銀行兼鑑定屋をしているだけ。
僕がこの街にいることは、僕の人生において一体何の意味があるのだろう。
いい加減に嫌になってきた。このまま、仲間の金を持ち逃げして逃げてしまおうか。
そんなことを考えてしまうくらいに、射精後の倦怠感というのは深刻だ。
自慰をするたびに憂鬱になるのも、きっとストレスが溜まっているせいに違いない。
よし決めた。今日はストレスを解消しに行こう。仲間も十万Gくらいなら使ってもいいと言っていた。
そうだ、娼館に行こう。そこで女の人の身体を知るのだ。自慰をして惨めな気分になるのは、
きっと女の人を知らない自分が嫌になるからに違いないのだ。だから、まずはそれを解消しよう。
金ならある。僕は相場というものを知らないが、十万もあれば充分なはずだ。
僕は早速宿を飛び出し、娼館に向かった。よくは知らないが、きっと歓楽街の方にあるのだろう。

           *           *           *

ここか。十分ほど歩いて、僕はそれらしき建物を見つけた。
看板には全身に蜂蜜を塗った裸の女の人の絵が描かれていて、その絵の下には
「貴男と甘い一時を過ごしたい」という一文があった。
見ているだけで顔が赤くなり、鼓動が激しくなり、意味もなく恥ずかしくなってくる。
こうしてこの看板を見ているだけでも何かいけないことをしているようで緊張するし、
誰かに今の僕の姿を見られていそうで物凄く怖い。
しかし、ここで勇気を出して一歩を踏み出さないと、僕はいつまでも惨めな自分でいることになる。
僕は悩んだ。悩み抜いた。建物の前から逃げることも進むこともできず、僕は悩み続けた。
「ありゃ?こんな所で何してんのさ?」
「うわひゃっ!」
いきなり後ろから肩を叩かれて、驚きのあまり口から心臓が飛び出てしまうかと思った。
そして肩を叩いてきた相手を確認して、驚きのあまり心臓が停まってしまうかと思った。
「え、えっ、えぇっ!?な、な、何って……そ、その……」
「……あっ、そうか。はーん、やっぱりあんたも男だったんだねえ」
そこにいたのは僕の仲間の一人であり、この間瀕死の重傷を負って戻ってきて以来、
ロイヤルスイートで療養中のはずの侍さんだった。
彼女はいつもの戦装束ではなく、ユカタというヒノモトのガウンを一枚羽織って腰に刀を差しているだけだった。
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