[過去ログ] 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ3【総合】 (525レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
6: ◆JBtnEvJis6 2005/08/24(水)23:15 ID:dyHIVkNf(4/15) AAS
扉を開けた瞬間、濃密な血の匂いが俺たちを迎え入れた。
広い通路の白いはずの床は赤に染まりその名残すら見せない。
あちらこちらに転がっている体の一部が血の新鮮さを訴えていた。
「グルルルル・・・」
漂う空気にギンが唸りフリーダが身構えた。
通路の先の方に何人か人の姿が見える。
「はぁっ・・・はぁっ・・ど、どうしたの?」
ようやく追いついてきたイーリスを確認すると俺はバイタルを唱え、再び走った。
血だまりを蹴り上げ、散らばった元人体を越え、向かってきた男達を屍に変える。
血の川の上流に駆け上った先に、アオイとマクベインは対峙していた。
「おやおや、奇遇ですねえ。
 こんな所で会うなんて。
 でも、今は取り込み中なんですよ、後にしてもらえませんか」
マクベインは相変わらずのしゃがれ声で丁寧に喋りかけてきた。
だが、その顔はフードに隠れ感情は読み取れない。
視線の先すら分からない。
俺が今手下を何人か殺した事に気付いてもいないかのような態度だ。
「悪いがそうもいかねえ。
 俺はその女に用があるんだ」
アオイは既にボロボロの様子だったが目は怒りに燃え上がり、その身体全体から殺意を噴出している。
アオイ、そう確かにこの女はアオイだ。
くせっ毛で茶色がかった長い髪、白粉を塗ったように白い肌、美しい顔も侍スタイルの服装も変わっていない。
だが、マクベインを前にしたアオイは俺の知っていた人斬りとはまるで別人のようだった。
昔から殺意剥き出しの危険な奴だったが、名刀を思わせる静かで危ない雰囲気だった。
今のアオイはそんな生易しいもんじゃない。
殺意の炎が目に見えそうなほど恐ろしい。
誰だ、戦いに明け暮れ血を浴びつづけた人間が人狼になるとか言った馬鹿は。
こんな空気が震えるほどの殺意、人狼どころのもんじゃないぜ。
「久しぶりだな、アオイ。
 相変わらずいい女だ」
明るく声をかけてみたがアオイは俺を一瞥するとまたマクベインに目を向けた。
「すまない・・・礼を言う」
無論、いい女と言った事じゃなくマクベインの手下を殺した事に対する礼だろう。
今のアオイにとってはマクベイン側とそうでない者だけしか区別がなさそうだ。
「マクベイン、覚悟しろ・・・!
 今度は貴様を殺す!」
体中傷だらけ、あちらこちらから血は流れ出し、刀を握った手は疲労に震えている。
そんな状態でありながらアオイの瞳は憎しみと殺意に輝いていた。
「困ったものだ。
 人違いではないのか?
 私はあなたに恨まれるような覚えはないのですがね」
「ふざけるな!」
マクベインの言葉にアオイの口から咆哮が放たれた。
「貴様がスーラの村で行った虐殺を私は片時も忘れた事はない!
 人を疑う事も知らぬほど善良で硬貨を見た事もないというほどに純粋な人々を皆殺しにした!
 その上、貴様は抵抗も出来ない子供達を教会に閉じ込め焼き殺した!!
 私はあの子達の苦しそうな顔を片時も忘れた事は無い!!」
ビリビリと殺気を放つアオイに対し、マクベインは特に動じてもいない。
不味いな。
この距離じゃアオイを回復できない。
しかし、飛び込めばマクベインは躊躇なくアオイを殺しそうだ。
1-
あと 519 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.005s