[過去ログ] 戦隊シリーズ総合カップルスレ 3 (1001レス)
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956: 名もなき詩 2006/10/10(火)01:17 ID:bXTB7noK(3/5) AAS
締め上げに耐えかねて目を上げると、身だしなみ用に室内においてある
姿身が目に入った。苦しげな菜月ちゃんに覆いかぶさる姿見の中の僕は、
さながらまるで、獣のようだ。
(セックスなんて、しょせんSMじゃないか)
そう言ったのは、かつての相棒だったか。
どんなに甘い言葉をささやいても、どんなに愛撫を施しても、
結局は征服するのはオスの側。どんなにきれいごとを言ったって、
結局は自分の欲望のためでしかない。
姿見の中の自分がどうしようもなく醜い罪人のように思えて、
僕は思わず目の前のその白い肩口に、顔を埋めてしがみついてしまった。
「・・・・・蒼太、さん?」
苦しげな息の下から、僕を気遣うような声がする。
お願い。いま、そんな声で呼ばないで。
「・・・・・・菜月ちゃん、大好きだよ。」
「・・・蒼太さん?」
「・・・好きだよ。好きなんだ、菜月ちゃん。」
肩に顔をぐっと押し当てる。自分でも情けないと思うけど、こうしていないと
何かが自分の中でばらばらになってしまいそうなんだ。自分で自分をつなぎとめて
置ける自信がない。こんな気持ちは、初めてなんだ。
・・・と、不意に前に回した腕に、細くて柔らかくて、とても暖かな腕が重なる。
「菜月ちゃん・・・」
「ふふ・・・蒼太さん、子どもみたい。可愛い」
も、何とでも言って。君がそうやって笑ってくれる、それだけで僕は充分なんだ。
「・・・蒼太さん・・・菜月は、蒼太さんが、だぁい好き、だよ」
その言葉とともに肩越しにこめかみにふれた、やわらかなぬれた唇。
今日、何度目かの敗北。――――頭の中で、理性のたがが外れる音がした。
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