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戦隊シリーズ総合カップルスレ 3 (1001レス)
戦隊シリーズ総合カップルスレ 3 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/
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100: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/04/08(土) 08:32:47 ID:nL8egxnJ エロパロ的なマジ金青と父母のネタSS 投下してもいいか? http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/100
102: 陰謀のスノウジェル [sage] 2006/04/08(土) 21:24:40 ID:nL8egxnJ 「ヒカル先生、お帰りなさい」 「ただいま」 天空聖界、マジトピア。 その多くの浮島の一つ、天空聖者サンジェルの島に 人間が一人、引っ越してきたのは最近のことだ。 それは数十年前、サンジェルと同じく天空聖者のブレイジェルと結ばれた 珍しい人間、小津深雪との間に生まれた麗という女である。 (そう考えれば彼女を「人間」と呼ぶべきではないのかもしれない) マジトピアの復興のために戻ってきているサンジェルではあるが、 「そろそろ『先生』はやめてほしいんだけどね」などと 無自覚に半分惚気ていた。嫌な奴だ。 ―――――――――――――――――――――――― 「ごめんなさい、まだご飯できてないの。 スモーキーとちょっと待ってて!」 「僕も手伝うよ」 そういってヒカルは新しく設えた台所に入った。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/102
103: 陰謀のスノウジェル [sage] 2006/04/08(土) 21:28:22 ID:nL8egxnJ 麗と暮らす為にわざわざ地上界の人間の家を真似て住まいを作ったのだ。 本来、天空聖者に食べるという行為は必要ない。 なのにわざわざ人間の姿になって食事をすると聞いて ヒカルの仲間の天空聖者は半分呆れたように笑う。 (なんで笑うのかな。美味しいのに) その嘲笑が食事ではなく、自分に向けられていることにヒカルは気付いていない。 麗を手伝おうと腕をまくり、手を洗ったところで ヒカルはテーブルの上に置かれた小瓶に気がついた。 「麗、これは?」 「え?ああ、それね、スノウジェルがくれたの! 入れると料理がおいしくなるよって」 「ふーん。でもそんなものマジトピアにあったかな……?」 そもそも『料理をおいしく』する必要など天空聖者にはないのに。 ヒカルは小首を傾げた。 瓶の中には、小さなほんのりと青い結晶が沢山入っている。 ―――――――――――――――――――――――― 「深雪、晩飯は?」 「ごめんなさい、今作ってます。今日はシチューですよ」 台所にやってきた勇は、鍋の中身を味見する深雪の背中をまぶしそうに眺めた。 ほんの何日か前にはその隣にあった麗の姿を思い浮かべ わずかばかりの寂しさも覚えたが、娘が幸せであることと 残った子ども達と一緒であること、なにより深雪が一緒であることを思えば やはり満ち足りているのだと納得した。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/103
104: 陰謀のスノウジェル [sage] 2006/04/08(土) 21:32:35 ID:nL8egxnJ 「そうだ、折角お父さんが帰ってきたんだし、久しぶりに あれを使おうかしら」 「?」 深雪はさもいい考えを思いついたようにぽんと手をたたいて 調味料をしまってある棚をあけて小瓶を取り出した。 中には――ほんのりと青い結晶。 見た瞬間、勇は思わずあんぐりと口を開きそうになったが、 深雪が瓶の蓋を開けたことではっと我に返り、乱暴にはならないように それをひょいと取り上げた。 不思議そうに自分の顔を見る妻に悟られぬよう、 なるべく表情を変えずに勇は訊ねる。 「深雪……どこでこれを?」 「スノウジェルが結婚した頃に下さったんです。 これを入れると料理が美味しくなるし、天空聖者は元気が出るんだって」 「スノウジェル……」 確かに勇以外にこれを知っていて、しかも深雪に渡すとなればスノウジェルしか居なかった。 太古の遺物といっても差し支えのない代物で、最長老のスノウジェルが 唯一その作り方を知っているものの、それを除けば現在ではマジエルや ブレイジェル――勇ぐらいしか、もうこの『薬』の存在を知るものはいない。 『元気が出る』という言葉に語弊はないが、 常日頃を天空聖界だけで暮らす天空聖者にとっては何の効用もない。 とどのつまりこの薬は――人間態の天空聖者だけに効く媚薬。 (……あのババア……俺に一服盛っていやがったな) 深雪が不思議そうに勇の顔を覗き込む。 「勇さん?」 勇はやっとそれに気がついて、小瓶を魔法で自室の鍵のついた引き出しに転送した。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/104
105: 陰謀のスノウジェル [sage] 2006/04/08(土) 21:36:28 ID:nL8egxnJ (さすがに今から兄弟が増えたら嫌だろう……二十歳以上年が離れているのは 人間にはつらいらしいからな) もしかするとその一服盛られた薬のお陰で今、 自分が満ち足りているのかと思うと少々複雑であったが、 「……あれはもう必要ない。俺は、お前と皆がいれば元気だ」 そう言って微笑んだ夫に、深雪は少し不思議そうに、だが嬉しそうに微笑んだ。 その後、天空聖界のサンジェルの浮島を尋ねた勇が 台所で件の小瓶を見つけ、あわやスノウジェル対ブレイジェルの デュエル・ボンドになりかけたことは言うまでもない。 〜終〜 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/105
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