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妄想的時代小説part2 (566レス)
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524
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絹の糸4
2009/04/02(木)11:25
ID:aYWBiJ18(5/11)
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524: 絹の糸4 [sage] 2009/04/02(木) 11:25:38 ID:aYWBiJ18 身を焼かれるような羞恥に、ルイーズはいやいやと首を振って瞼を閉じた。以前この無骨な夫は、別の女性と 結ばれていた。その女性は妻であったけれども、彼がエジプトに遠征している頃、密通した上に子を孕んだそうだ。 だからこそ彼はそういった、性的なことに対し敏感なのではないだろうかとルイーズは感じていたのだ。 こんな淫らな女とは思わなかった、離縁する! そう突きつけられたとて、何ひとつ不思議はなかった。ルイーズにとり ジャン・ランヌとは、そういう人物に映っていたのだ。 しかし訪れたのはあたたかい、少し乾いた感触だった。じわりと熱が伝わってくる。瞳を恐る恐る開くと、 ルイーズの額には彼の掌が乗っていた。 「……私の前でしてみなさい」 妙にかしこまった調子でジャンはいった。普段は自身を俺と呼ぶ人だから、ルイーズにとりそれはひどく珍しいことである。 しかしそれ以上に、驚きが勝っていた。ルイーズは確かめるように唇を開きかけたが、ジャンの言葉はそれを押さえ込んだ。 「それとも、もっと乱暴な言われ方でないと安心できないか」 部下の前、或いは舞踏会で見られるか否か程度の口調の次は、随分と極端な意見だった。勇猛果敢な歴戦の将軍は、 紳士としての立ち振る舞いは見事だが、女の扱いに疎いらしい。無理もない。元々、染物工になるはずだった 平民である。この革命の時代でなければ、ルイーズと出会うこともなかったであろう男だ。そもそもそういったものを、 期待するほうが無粋かもしれない。 だがルイーズはその、無骨な気概に惹かれていた。十以上も年の離れた、しかしどこか子供じみた彼を、 どうしようもなく愛してしまっていたのだ。 ルイーズは指先でそっと涙を拭い、ゆっくりと布団をずらした。まだぐずり続ける鼻をすすって、おずおずと 彼を見上げる。 「……許してくださるの」 語尾を上げ、できるだけ品よく聞こえるようにルイーズは尋ねた。額にあったジャンの手がすべり、髪をゆっくりと 梳きはじめる。 「許すも何も」 夫の目は穏やかだった。そして、静謐だった。まだ彼女の知らない、大人の男が持つ色香だ。 ルイーズは自分の背筋に、かつて彼に抱かれた興奮がよみがえっていることに気づいた。彼の目が、見ている。 そらされることなく、優しく、壊れ物にでも触れるようにだ。その事実だけでルイーズの胸はすぐに満ち、溢れかえってしまった。 気づけば彼女の腕は身を起こすよう力をかけており、その指先はジャンのうなじに伸ばされていた。 「ジャン」 細く華奢な腕がしたたかに、兵士の太い首筋へ絡む。浅く灼けた彼の頬にルイーズは濡れた頬をすり合わせた。 傷痕を湿らせる感触に、ジャンが目を細める。時に一師団を、時にサーベルを、時に銃剣を抱き締めるその腕は、 しかし今は新妻を受け止めていた。 「ジャン……ああ、どうしたらいいのですか、私」 ほどけきったブルネットはやわらかく、ジャンの鼻腔へラベンダーの芳香を運んだ。 それが切欠としか思われなかった。ジャンはことさらに強くルイーズの身を、恐らく呼吸も苦しいほどに 抱き寄せた。ただ目の前の震えた娘が、愛しくてならないようだった。 「どうしたいんだ、おまえは」 感情を滲ませぬようにしながら、ジャンはできるだけ穏やかに口にした。傷だらけで愛想もない顔は戦友からこそ この上ない信頼を勝ち取るが、女にとっては恐怖の対象でしかないことをよく理解しているのだ。勿論ルイーズは 外見ひとつで評価を変えるような女ではないことも知っている。 だがジャンは、この硝子細工のような女がかわいくて仕方ないのだった。だからこそ、扱いが思い切り 不器用になっているという自覚もあった。 「……いたいです」 ジャンの胸を少しばかり離れ、しがんだままルイーズは目を細めた。 「あなたといたいです、ジャン。心からお慕いしているのです。どうか、どうかご寛恕くださいまし……」 鳶色の眼がゆれるたび、締め付けられる感覚がジャンをざわつかせた。穏やかを決め込もうとしていたはずの 彼の目に、一筋の欲望が走る。 ルイーズはようやく、夫の眼差しを満たすものが理知だけでないことに気づいた。 それからはあっという間だった。ジャンの唇がルイーズのそれを蓋をするように塞ぎ、舌を挿し込み、執拗に 絡めだした。溢れていた唾液を蜜であるかのように彼は次々と吸い上げ、飲み干し、歯列を割って幾度も口内を 抉った。鼻から甘い声を漏らすルイーズの身をベッドへ再び返しながら、ジャンはその上へ跨っていく。まだ 口は離していない。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155751291/524
身を焼かれるような恥にルイーズはいやいやと首を振ってを閉じた以前この無骨な夫は別の女性と 結ばれていたその女性は妻であったけれども彼がエジプトに遠征している頃密通した上に子をんだそうだ だからこそ彼はそういった性的なことに対し敏感なのではないだろうかとルイーズは感じていたのだ こんな淫らな女とは思わなかった離縁する! そう突きつけられたとて何ひとつ不思議はなかったルイーズにとり ジャンランヌとはそういう人物に映っていたのだ しかし訪れたのはあたたかい少し乾いた感触だったじわりと熱が伝わってくる瞳を恐る恐る開くと ルイーズの額には彼の掌が乗っていた 私の前でしてみなさい 妙にかしこまった調子でジャンはいった普段は自身を俺と呼ぶ人だからルイーズにとりそれはひどく珍しいことである しかしそれ以上に驚きが勝っていたルイーズは確かめるように唇を開きかけたがジャンの言葉はそれを押さえ込んだ それとももっと乱暴な言われ方でないと安心できないか 部下の前或いは舞踏会で見られるか否か程度の口調の次は随分と極端な意見だった勇猛果敢な歴戦の将軍は 紳士としての立ち振る舞いは見事だが女の扱いに疎いらしい無理もない元染物工になるはずだった 平民であるこの革命の時代でなければルイーズと出会うこともなかったであろう男だそもそもそういったものを 期待するほうが無粋かもしれない だがルイーズはその無骨な気概に惹かれていた十以上も年の離れたしかしどこか子供じみた彼を どうしようもなく愛してしまっていたのだ ルイーズは指先でそっと涙を拭いゆっくりと布団をずらしたまだぐずり続ける鼻をすすっておずおずと 彼を見上げる 許してくださるの 語尾を上げできるだけ品よく聞こえるようにルイーズは尋ねた額にあったジャンの手がすべり髪をゆっくりと きはじめる 許すも何も 夫の目は穏やかだったそして静だったまだ彼女の知らない大人の男が持つ色香だ ルイーズは自分の背筋にかつて彼に抱かれた興奮がよみがえっていることに気づいた彼の目が見ている そらされることなく優しく壊れ物にでも触れるようにだその事実だけでルイーズの胸はすぐに満ち溢れかえってしまった 気づけば彼女の腕は身を起こすよう力をかけておりその指先はジャンのうなじに伸ばされていた ジャン 細く華な腕がしたたかに兵士の太い首筋へ絡む浅く灼けた彼の頬にルイーズは濡れた頬をすり合わせた 傷痕を湿らせる感触にジャンが目を細める時に一師団を時にサーベルを時に銃剣を抱き締めるその腕は しかし今は新妻を受け止めていた ジャンああどうしたらいいのですか私 ほどけきったブルネットはやわらかくジャンの鼻腔へラベンダーの芳香を運んだ それが切欠としか思われなかったジャンはことさらに強くルイーズの身を恐らく呼吸も苦しいほどに 抱き寄せたただ目の前の震えた娘が愛しくてならないようだった どうしたいんだおまえは 感情をませぬようにしながらジャンはできるだけ穏やかに口にした傷だらけで愛想もない顔は戦友からこそ この上ない信頼を勝ち取るが女にとっては恐怖の対象でしかないことをよく理解しているのだ勿論ルイーズは 外見ひとつで評価を変えるような女ではないことも知っている だがジャンはこの硝子細工のような女がかわいくて仕方ないのだっただからこそ扱いが思い切り 不器用になっているという自覚もあった いたいです ジャンの胸を少しばかり離れしがんだままルイーズは目を細めた あなたといたいですジャン心からお慕いしているのですどうかどうかご寛恕くださいまし 鳶色の眼がゆれるたび締め付けられる感覚がジャンをざわつかせた穏やかを決め込もうとしていたはずの 彼の目に一筋の欲望が走る ルイーズはようやく夫の眼差しを満たすものが理知だけでないことに気づいた それからはあっという間だったジャンの唇がルイーズのそれを蓋をするように塞ぎ舌を挿し込み執に 絡めだした溢れていた唾液を蜜であるかのように彼は次と吸い上げ飲み干し歯列を割って幾度も口内を った鼻から甘い声を漏らすルイーズの身をベッドへ再び返しながらジャンはその上へ跨っていくまだ 口は離していない
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