[過去ログ] 妄想的時代小説part2 (566レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
529: 絹の糸9 2009/04/02(木)11:29 ID:aYWBiJ18(10/11) AAS
よく濡らしてあったために痛みと、抵抗はない。だがルイーズの秘所はジャンの一物を待ち焦がれていたようだ。
「あ、あああっ」
悲鳴と同時にぎゅうっと締め付けが起こり、続けて搾りあげるようにうねりだす。呻かずにいられないほど、
ルイーズのそこはよく動いた。ジャンはしばらくその感触を楽しみ、ぴくぴくと緊張する彼女の唇を深く貪った。
 予告もなく腰を動かしはじめる。寝台のばねを利用しながら、ルイーズの支えてある腰を上下させた。塞いだままの
唇からくぐもった嬌声が漏れる。はじめこそゆったりとした調子であったが、やがてジャンは制御を忘れた。
後方へ妻を押し倒し、赴くままに腰をゆすりだす。
「ルイーズ」
半ばうわごとのように名を呼び、ジャンは奥を奥をと彼女を犯した。今までに一度もしたことがない、強く、
深いストロークでだ。汗ばんだ肌がぶつかりあうたびに乾いた音をたて、枕に後頭部をすりつけながらルイーズは
女の悲鳴を上げた。
「ジャン、あ、い、いっ」
彼女の眼からは次々と涙が溢れていたが、それが決して苦痛や恐怖からのものでないと心から悟ることができた。
それは彼女自身も実感しているもので、ただ目の前の夫がいとおしくてならなかった。自分を心から、愛してくれている。
自分だけを、見つめてくれている。鳶色の眼と鷹色の眼が交錯していた。より奥底で溶け合い、交わりながら、
二人は激しく愛し合った。
 意識が白みはじめる。ルイーズはジャンのおさげを頼った。弱々しく掴まれたリボンが片方、ほどける。
癖の強い、根元からくくられていた硬い髪がふわりとボリュームを増した。湿った体にへばりつき、ジャンの背中を改めて覆う。
「ああ、ルイーズ、出るぞ」
それが箍であったかのように彼はいった。腰からこみ上げてくる感覚はルイーズも同じで、幾度も首を振ってジャンを望んだ。
「き、きて、きてっ、ジャン、きて」
ついにそのときは訪れた。ルイーズは真っ白な、すべての情景が失せる場所を見た。瞬間、ジャンの熱が奥深くまで
挿さってくる。すべてなくなったそこでも、愛する夫はそこにいた。
「ルイー……ズ、ああっ」
ジャンはより深く妻へかぶさり、迸る白濁を奥へ与えた。どくどくと音がしそうな量だと、体で感じる。彼女の
肉体は決してそれをこぼさぬよう、媚肉を縮めて受け入れた。
 二人の呼吸だけがしばし、空間を渡った。傍らにおいてあった蝋燭のあかりが弱くなっている。そろそろ消えそうだ。
ジャンは指先でその火を叩き消し、煤を吹いて妻から起き上がった。絡みついた粘膜の力はまだ少し残って感じるが、
引き抜けないほどではない。ルイーズの体はまだ弛緩しつづけている。
ひゅうひゅうと咽喉が鳴っていた。目は霞んでいるように見える。ジャンは燭台の乗った引き出しから布を取り出し、
まずルイーズの秘所へあてがった。清潔なものだ。続いて自分のものを拭う。それから倒れたままの彼女の傍らへ
移動すると、身を乗り出すように腕で頭を支えた。
「大丈夫か」
ルイーズの目がようやく動き、ジャンを見てゆっくりとまばたきした。無事を伝えているのだ。それからゆっくりと
手が伸び、ジャンの頬を撫でる。傷をなぞり、首筋を辿って、ぱたりと落ちた。
「無理するな」
ジャンが問うと、ルイーズは少し悪戯っぽい笑みを浮かべた。どうやら体力の問題らしい。肩を支え、胸板へ
抱き寄せる。ジャンの太い指先はルイーズの髪を引っ掛け、耳へ預けた。
 彼女の額は汗でしっとりとしてはいたものの、まだ熱を持っていた。髪は冷えている。風邪をひいてはならないとばかりに、
ジャンは首筋をあたためた。
「ありが、とう」
瞼を閉じるルイーズ。眠ったのだろうか。ジャンが枕へ寝かせてやろうかと思ったとき、不意に腕が絡みついてくる。
耳元にルイーズの唇があった。
「私も、好きです、ジャン」
戒めをほどいた妻は、満足げに微笑んでいた。ジャンに身を任せ、今度こそ力を抜ききった。
 眠ってくれてよかった、とジャンは思った。囁かれた耳が熱い。大きな右手でも隠し切れない、思わず緩む頬を
見られずに済みそうだったからだ。
1-
あと 37 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.006s