[過去ログ] とある魔術の禁書目録 5フラグ目 (991レス)
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966: 『とある従妹の台風上陸』(2) 1/4 2007/10/08(月)23:58 ID:yMPUxR2l(2/5) AAS
 上条にとっては色々と思い出したくない朝で始まった『従妹の学園都市見学』も、残すところそ
の従妹である乙姫を帰りのバスに乗せてしまえばおしまい、というところまで辿り着いた。
 やって来たのは、とある学区の三分の一ほどを占める、学園都市の外へ直通する旅客バスの
ターミナルである。
 チケットはすでに確保してある――と言うより、現状のところ部外者である竜神乙姫が学園都
市に入って行動する許可を得るために、その行動予定を最初に提出してあるからバスも元から
決まっているのだが――ので、上条もやれやれと溜息を付きつつ、ターミナル内の喫茶店へと
腰を落ち着けていた。
 なぜ乙姫が向かい側ではなく隣に座っているのか、そのことには思いの至らない通常運行な
上条である。
「えらく遅いバスだな。時間に余裕持たせすぎだろ」
 従妹の前で畏まる必要もない。足を組んで身体を伸ばし、コーヒーカップを手にしながら上条
が呟いた。
 あの後、なぜか姫神秋沙がインデックスを説得して連れて行ったため、インデックスと同居と
いうか、同棲しているという事実は、一応はばれずに済んでいる。そんなこともあって、コーヒー
の苦みを咥内に感じながらも、
(――この後は…インデックスを迎えに行ってやらなきゃな)
 などと、ぼんやり考えていた。
 しかし、上条の呟きを聞いてか聞かずか、唐突に、乙姫がこんなことを質問してきた。

「ねえ、おにーちゃんって外人さんとつきあってるの? あの、海にも来てた娘」

「ぶっ!」
 口元で傾けていたコーヒーカップに向かって吹き出す。たっぷり残っていたコーヒーが跳ね返っ
て、上条の顔面にかかった。
「おわっ熱ちぃ!」
 慌てておしぼりを掴んで顔に当てる。
「すごい慌てよう……やっぱり、そうなんだ」
 上条の向かい側に座っていた乙姫の表情が微妙に沈む。その表情の変化には気付くことなく、言葉だけを聞いて上条が答えた。
 ダラダラと脂汗が額や背中を流れる。
「あのね乙姫さん? どこをどう見てそう思ったのかはともかく、確かに、インデックスとは一緒
にいることが多いけど、それもワケ有りだし、決して決して『カノジョ』なんかじゃありませんのこ
とよ?」
 上条当麻、従妹と言えども女は女。君の部屋にオンナの気配を感じて、何もされてないと思っ
てか。家捜しとか家捜しとか家捜しとかな。
 ……が、とりあえずそれはひとまず置いておこう。
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