[過去ログ] オルフェウスの窓でエロパロ 【3】 (435レス)
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390: 断水・2 2009/06/08(月)00:25 ID:GGvnIHLc(3/48) AAS
イルミネーションが主役のこの季節。
途中でワインとつまみを調達し、電飾で彩られた街路樹が連なる歩道を、
他愛のない会話を交わしながら歩くダーヴィトとイザークの耳に、
遠くのほうからイザークの声が響いた。

「ま、待ってくださーい!」
視界に入れたイザークの影はどんどん大きくなって近付いてくる。
ダーヴィトとクラウスは足を止めた。
「はぁはぁはぁ・・何とか間に合いました」
「おや、おまえ早かったねぇ!」
ダーヴィトは微笑む。
「ピアノの腕だけじゃなかったんだな。噂の俊足を認めてやるぜ!」
クラウスはそう言ってイザークの息が整うのを待った。
「あ、ありがとうございます」

「それより、あいつん家はここらへんだったろう?」
「二人共ご存知なかったんですか?僕は前に一度・・・」
「僕は知ってたさ。この街では名立たる名家だからね」
「ダーヴィト、おまえ・・・早くそれを言えよ!」
「…♪」
呆れてものも言えないと言った顔のクラウスに、
やはり、そっと笑いかけるだけのダーヴィトであった。

玄関先で挨拶を交わし、訳を納得したユリウスは母親を呼び説明を施すと、
二人してゲストムールに案内してくれた。

「お食事は?済ませていらしたの?」
「あ、はい。」
ユリウスによく似たレナーテの成熟した美しさに間近で触れ、息を飲む学友達。
時々垣間見るユリウスの男とも女ともつかぬ妖艶さを母親に重ねたクラウスは
動揺の中、慣れない丁寧語を駆使することによってそれを打ち消した。
・・・クラウスったら、そう言えば僕も初めてユリウスのお母さんを見た時はそんなだったな・・・
数週間前の出来事を回顧してイザークは微笑んだ。
ただ一人ダーヴィトだけは、大人な対応をしてみせた。

「相変わらず綺麗だね、ユリウスのお母さん・・」
レナーテが部屋から出て行くと同時に、イザークはユリウスの背中に問い掛けた。
それに対しユリウスは、母親の事を歪曲して伝えたが、
それを本心と受け止める者は誰も居なかった。

「まるで修学旅行の気分だぜ」
「ユリウス遅くに悪かったな?風呂には入ったのか?」
「まだだよ。これから入る所だったんだ。でも、ぼくはいいよ。先に入っておいでよ。案内するよ?」
「そうだったのか。なら皆で一緒に入って裸で親睦を深めるってえのはどうだ?」
徐にクラウスが提言をした。

「クラウス・・何を言い出すのかと思えば。おまえ・・・。ユリウス、グラスを貰えるかい?」
冷静にダーヴィトは、ワインのコルクに手を掛けながら呟いた。
「どうしちゃったんですか?どうして皆で?正気なんですか?クラウス・・・」
イザークの抗議が飛んだ。
「おまえ、男同士なのにおかしいぞ?こんな機会でもないと風呂に入れねえだろ?」
「だから、どうして・・・?」
「イザークおまえは嫌なのか?背中を流す目的以外に何があるって言うんだ?」
「そういう事でしたか!」
「だが、四人だと狭苦しくないか?二人がちょうどだな。ユリウス、おまえはどう思う?」

クラウスの問いにユリウスは・・・・
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