[過去ログ] 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ7【総合】 (743レス)
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8: 裸のリンチ 2008/03/22(土)20:19 ID:7q7c0bm7(2/15) AAS
――ガシャン、ガシャン、ガシャン
武装した複数人の足音に心臓が飛び跳ねる。
僕は慌てて階段の影に身を潜めた。そして顔だけを出してそっと暗闇をうかがう。
音の主は上質の甲冑に身を包んだ探索者たちだった。
前衛の三人は満身創痍、後衛の者たちの表情にも疲労の色が濃い。
探索を終えて街に引き上げるところなのだろう。
僕は現れたのがモンスターでなかったことにほっとしながらも、彼らの目を避けていっそう身を縮こまらせる。
心に浮かぶのは罪悪感。迷宮の入り口で人を待っているだけなのに、なんだかとても後ろめたい。
こんなところを他の探索者に見られたくなかった。息を潜めてじっと彼らが通り過ぎていくのを待つ。
物音に怯え、同業者の目すら憚る自分がなんとも情けなかった。
……どうしてこんなことになっちゃんたんだろ……

僕の名前はリー。人間の司教で、善の戒律を奉じている。
リルガミンにやってきたのは、もちろん、探索者として名を上げるためだ。
マルグダ女王は、呪いの穴に挑み騎士の証を立てる勇者を募っており、
達成したものには莫大な恩賞が約束されている。
その栄誉と、地下に眠るという財宝を目当てにリルガミンを目指す若者は絶えない。
僕もそうしたなかの一人だった。
ところが、意気揚々と登録を終え、仲間を募るため酒場に行ったところで、
非情な現実をつきつけられてしまったのだ。
誰も仲間に入れてくれないのである。
「レベルの低い司教なんていらない」。それが現実だった。
ひょっとすると、僕の華奢で頼りない外見も影響しているのかもしれない。
一度だけ、下心丸出しの男が誘いをかけてきたけど、
僕が男だとわかると掌を返したように悪態をついて去っていった。
他には……「鑑定役」としてなら、という誘いであれば、なかったわけではない。
酒場で毎日、ひたすら待機し続け、パーティーが帰ってきたら鑑定だけをやらされる。
呪われた場合の解呪代の分担はどう、鑑定成功一回あたりの報酬はこう、
地下を探索したいという僕の要望を全く無視して提示される条件の数々は、僕を暗澹とした気持ちにさせた。
結局パーティーを組むこともできず、僕は酒場の片隅で途方に暮れていたのだ。
そんなときである。
僕は、ウィラさんたちに出会った。
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