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イナズマイレブンでエロパロpart6 (983レス)
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293
: 2010/05/20(木)23:54
ID:AbceSeiw(3/3)
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293: [sage] 2010/05/20(木) 23:54:02 ID:AbceSeiw 宍戸はまっかな夕陽を浴びながら、無表情で栗松を見下ろしていた。魂が抜けてしまったようなそのうつろな表情を、栗松はぜいぜい とみじかい呼吸を繰り返しながら見上げる。げほっと噎せた喉の奥が変になまぐさい。目がひりひりと痛んだ。宍戸。ぐすぐすと湿った声で、栗松はおそるおそる宍戸を呼ふ。 ししど?そのとき宍戸が足を踏み出した。ざぶざぶと水を掻き分けて、栗松の目の前に立ちはだかる。 宍戸、と、再び呼びかけようとした栗松の声が潰れた。宍戸の両手は栗松のずぶ濡れの首を凄まじい強さで締め上げていた。栗松はその宍戸の顔に 目の奥があつくなるのを感じて、つめたいその手に爪を食い込ませた。おまえだって。 宍戸がやさしく、やわらかく、まるで栗松を労るような口調で囁いた。おまえだっていなければ。おまえだって、いなかったら。両目からだらだらと涙をこぼしながら、栗松は今にも叫び出 しそうなほどの恐怖に、全身がこわばるのを感じた。やみくもに振り回した栗松の手が 宍戸のそばかすのほほを思いきり打つ。呼吸も音もないその一瞬の、濡れた視界にあかすぎる夕陽がめらめらとめらめらと燃えていた。 翌日は体調を崩して学校を休み、次の日に学校に出ていった栗松を少林寺はかすかに痛ましいような目で見たが、結局そのときはなにも言わなかった。 宍戸は相変わらず飄々と移動教室に向かい、くだらないはなしをして行ってしまう。あのさ。放課後の部室でスパイクのひもを絞めながら、栗松はおずおずと 少林寺に訊ねる。昨日、宍戸、部活にいた?は?おなじくスパイクを履いていた少林寺が怪訝な顔を上げる。なにが。だから、昨日。おれが休んだとき、 宍戸って部活来てた?少林寺は困ったような戸惑ったような顔をして、落ち着かなく視線をさまよわせた。栗松、なに言ってんの。え。今度は栗松が怪訝な顔をする。宍戸が部活来るわけないじゃん。 なんで。なんでって、宍戸もう部活やめただろ。え。栗松はまばたきをする。くちびるがこわ ばり、呼吸が一瞬、ぴたりと、止まった。宍戸もう部活やめただろ。シシドモウブカツヤメタダロ。え?少林寺はぎろりと栗松を睨み、だから、といらいらと立ち上がった。あいつの足は治んなかったの!もう走れないからって、 宍戸、言ってただろ!覚えてないのかよと少林寺は信じられないような顔で栗松を見た。嘘だ。 栗松は立ち上がる。だって、嘘だよ。からだを返して壁に貼られた部誌記入当番表をめくった。宍戸の名前の上にはしろい紙が貼られ、そこには タマノという名前が書かれていた。でも。栗松は肩越しに振り返る。 でもおれ、ずっと宍戸としゃべってただろ?少林寺はあたまでも痛むような顔をして、ねえ、と逆に問いかけた。栗松さぁ、 宍戸宍戸ってずっと言ってたけど、あんとき誰としゃべってたの。栗松はふっと手を落とした。さあっと全身から血の気が引く。でも、でも、おれ。少林寺はそのまま冷ややかな目をし て栗松を見て、先行くから、と部室を出ていった。でも。栗松は消された宍戸の名前をわななく指先でそうっとなぞった 。宍戸は確かにずっといた。練習にも参加していた。会話だって。でも。栗松は首を振る。でも思い出せないのだ。 宍戸がどんな顔でグラウンドに立っていたか。どんなことを話していたのか。どんな声で。どんな仕草で。宍戸。そのとき、栗松の首筋をつ めたい手がひたりと掴んだ。痩せた指、乾いたてのひら。さびしいさびしい宍戸の手。おまえだっていなくなればいいのに。 途端にねじ切らんばかりに首を締め上げてくるそのてのひらに、栗松はもう抗えなかった。宍戸、宍戸、宍戸、宍戸。こぼれそうなほど見開いた目からぱたり とまるく落ちた絶望が、血のようなあの日の夕焼けのまま、栗松を蔑み、踏みにじり、罵倒する。宍戸。宍戸。宍戸。きみあのときわらってたくせに。 「おまえだっていなくなってくれればいいのに」 きみが死ねばいいのに。 以上です http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272207494/293
宍戸はまっかな夕陽を浴びながら無表情で栗松を見下ろしていた魂が抜けてしまったようなそのうつろな表情を栗松はぜいぜい とみじかい呼吸を繰り返しながら見上げるげほっとせた喉の奥が変になまぐさい目がひりひりと痛んだ宍戸ぐすぐすと湿った声で栗松はおそるおそる宍戸を呼ふ ししど?そのとき宍戸が足を踏み出したざぶざぶと水を掻き分けて栗松の目の前に立ちはだかる 宍戸と再び呼びかけようとした栗松の声が潰れた宍戸の両手は栗松のずぶ濡れの首を凄まじい強さで締め上げていた栗松はその宍戸の顔に 目の奥があつくなるのを感じてつめたいその手に爪を食い込ませたおまえだって 宍戸がやさしくやわらかくまるで栗松を労るような口調でいたおまえだっていなければおまえだっていなかったら両目からだらだらと涙をこぼしながら栗松は今にも叫び出 しそうなほどの恐怖に全身がこわばるのを感じたやみくもに振り回した栗松の手が 宍戸のそばかすのほほを思いきり打つ呼吸も音もないその一瞬の濡れた視界にあかすぎる夕陽がめらめらとめらめらと燃えていた 翌日は体調を崩して学校を休み次の日に学校に出ていった栗松を少林寺はかすかに痛ましいような目で見たが結局そのときはなにも言わなかった 宍戸は相変わらずと移動教室に向かいくだらないはなしをして行ってしまうあのさ放課後の部室でスパイクのひもを絞めながら栗松はおずおずと 少林寺に訊ねる昨日宍戸部活にいた?は?おなじくスパイクを履いていた少林寺が怪な顔を上げるなにがだから昨日おれが休んだとき 宍戸って部活来てた?少林寺は困ったような戸惑ったような顔をして落ち着かなく視線をさまよわせた栗松なに言ってんのえ今度は栗松が怪な顔をする宍戸が部活来るわけないじゃん なんでなんでって宍戸もう部活やめただろえ栗松はまばたきをするくちびるがこわ ばり呼吸が一瞬ぴたりと止まった宍戸もう部活やめただろシシドモウブカツヤメタダロえ?少林寺はぎろりと栗松をみだからといらいらと立ち上がったあいつの足は治んなかったの!もう走れないからって 宍戸言ってただろ!覚えてないのかよと少林寺は信じられないような顔で栗松を見た嘘だ 栗松は立ち上がるだって嘘だよからだを返して壁に貼られた部誌記入当番表をめくった宍戸の名前の上にはしろい紙が貼られそこには タマノという名前が書かれていたでも栗松は肩越しに振り返る でもおれずっと宍戸としゃべってただろ?少林寺はあたまでも痛むような顔をしてねえと逆に問いかけた栗松さぁ 宍戸宍戸ってずっと言ってたけどあんとき誰としゃべってたの栗松はふっと手を落としたさあっと全身から血の気が引くでもでもおれ少林寺はそのまま冷ややかな目をし て栗松を見て先行くからと部室を出ていったでも栗松は消された宍戸の名前をわななく指先でそうっとなぞった 宍戸は確かにずっといた練習にも参加していた会話だってでも栗松は首を振るでも思い出せないのだ 宍戸がどんな顔でグラウンドに立っていたかどんなことを話していたのかどんな声でどんな仕草で宍戸そのとき栗松の首筋をつ めたい手がひたりと掴んだ痩せた指乾いたてのひらさびしいさびしい宍戸の手おまえだっていなくなればいいのに 途端にねじ切らんばかりに首を締め上げてくるそのてのひらに栗松はもう抗えなかった宍戸宍戸宍戸宍戸こぼれそうなほど見開いた目からぱたり とまるく落ちた絶望が血のようなあの日の夕焼けのまま栗松を蔑み踏みにじり罵倒する宍戸宍戸宍戸きみあのときわらってたくせに おまえだっていなくなってくれればいいのに きみが死ねばいいのに 以上です
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