[過去ログ] 【みなみけ】桜場コハル Part 13【今日の5の2】 (715レス)
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572: folletto2 4/11 2013/10/12(土)22:36 ID:YtF9Yk6c(5/12) AAS
ハルカはメニューを見ながらカナが戻ってくるのを待つ。
テーブルに乗った料理の写真に、料理の名前と値段が書かれているだけのシンプルな構成。
店主の保坂がデジカメとパソコンで自作したものである。
ページをめくる度に様々な料理の写真が目に入る。
(これを全部保坂先輩が…)
嫌っていたわけではないとは言え、ハルカにとって保坂は一度振ってしまった相手である。
ハルカは最初、再び顔を合わせると気まずくなると思いこの店に来るのを渋っていた。
しかし知人に妹が世話になっている以上、顔を出さないわけにもいかない。
またカナから保坂は十年前の件を気にしていないこと、何より保坂の料理が非常に旨いということを聞いて一度行ってみることに決めたのだった。
知人とは言ったものの、二人の間の直接の接点はあまりない。
省10
573: folletto2 5/11 2013/10/12(土)22:39 ID:YtF9Yk6c(6/12) AAS
「店長ー」
厨房に向かってカナが声をかける。
「カナ、言ったはずだ。俺が厨房にいる間は、シェフと呼べと」
カナを一瞥して再び鍋をかきまぜ続ける保坂。
「えーと…シェフ」
「どうした」
首をカナの方に向ける。
この人の面倒臭さはハルカがたまに見せる面倒臭さに似ている。この一週間でカナはそう感じていた。
「今、ハルカが来ましたよ」
「なにっ!?」
省19
574: folletto2 6/11 2013/10/12(土)22:41 ID:YtF9Yk6c(7/12) AAS
「保坂…先輩?」
一際目立つ長身に整った顔立ち。そしてはだけた胸元から覗く鍛え込まれた肉体。
十年という歳月が過ぎたにも関わらず、ハルカにはすぐに相手が保坂だとわかった。
(こうして見るとやっぱり…)
ハルカはある人物を思い出していた。
(あれから十年の月日が経ったが…やはりお前は変わらず美しい。南ハルカ…)
保坂にとってはかつて一方的に愛した女性との十年ぶりの再会である。にも関わらず。
(しかし…なんだ?何かがおかしい…)
そのハルカを前にして保坂は奇妙な違和感を感じていた。しかし、それはハルカに対してではない。
「お久しぶりです保坂先輩。カナがいつもお世話になってます。ご迷惑かけたりしてませんか?」
省17
575: folletto2 7/11 2013/10/12(土)22:44 ID:YtF9Yk6c(8/12) AAS
九時の閉店時間を過ぎた店内。保坂とカナは片付けにかかっている。
「カナ、少しいいか」
「はい?」
テーブルを拭くカナに保坂が近づく。
「今日、南ハルカと会って話したのだが」
「はあ」
「美しかった…」
「はあ」
目を閉じ、陶酔した表情を浮かべる保坂。
「十年前と変わらず…いや、十年という時を経て更に美しさに磨きをかけていた」
省30
576: folletto2 8/11 2013/10/12(土)22:46 ID:YtF9Yk6c(9/12) AAS
南家のリビング。ハルカとチアキは既に帰宅してテレビを見ながらお茶を飲んでいた。
時刻は九時半を過ぎている。
「ハルカ姉様、カレーリゾット美味しかったです」
「そう。よかったね」
結局カレーライスはなく、保坂にお勧めされた同じ米料理であるカレーリゾットを頼んだのだった。
「分けてもらったヴォンゴレもすごく美味しかったです」
「うん。カナが褒めるだけあって一味も二味も違ったね」
「しかし、カレーの妖精がハルカ姉様の先輩でカナの雇い主だったとは驚きました」
近所のスーパーでたまに見かける、料理に詳しくよく独り言を言っている大男。十年前、よくチアキからその話を聞かされていた。
そして妖精の言葉のおかげでチアキはある程度野菜嫌いを克服出来たのだった。
省17
577: folletto2 9/11 2013/10/12(土)22:50 ID:YtF9Yk6c(10/12) AAS
「ハルカ姉様、妖精は学校ではどんな感じだったんですか」
チアキは目を輝かせながら尋ねる。
「どうって言われても…あんまり話したことないから。バレー部の部長ってことくらいしか知らなかったし」
「そうですか…」
かつて保坂に告白されたことはやはり言わない。
カナは二人のやり取りを見て口元をニヤリとさせた。
「なあチアキ、もし妖精がハルカと付き合うとしたらどうする?妖精はハルカに相応しいと思うか?」
「ちょっとカナ!」
ハルカは慌ててカナに詰め寄る。
「大丈夫だって。告白のことは言ってないだろ」
省22
578: folletto2 10/11 2013/10/12(土)22:52 ID:YtF9Yk6c(11/12) AAS
「今はどうなんだ?私もチアキももう大人だ。まあ、少なくとも私はハルカに男が出来ても気にしないぞ。言い寄ってくる男とかいないの?」
「いなくはないけど…」
「けど?」
恥ずかしさの中から本音を搾り出す。
「私だって…付き合うのは本当に心から好きになった人とにしたいもの…」
やはりというべきか、生真面目なハルカは恋愛に対しても生真面目な考え方であった。
「カナだって、藤岡君のことが好きになってから付き合い始めたんでしょ?」
「あー、そういえばそうだったな」
カナはあっさりと同意した。
「ねえカナ。もし藤岡君からもらった手紙を果たし状だと勘違いしていなかったとしたら…どうしてたと思う?」
省12
579: folletto2 11/11 2013/10/12(土)22:55 ID:YtF9Yk6c(12/12) AAS
そこまで言ってカナはあることに気づいた。
「…って、いつの間にか攻守交代してるじゃないか!やるなハルカ。
 まあそんなに堅苦しく考えなくていいんじゃないか。私と藤岡みたいに友達から始めるのも手だし」
「友達、か…」
「友達になれそうな男は身近に誰かいる?共通の趣味があるとかさ」
ハルカはとりあえず会社の同僚の男達を思い出して見る。
「うーん…今はいないかな」
「よし!じゃあ私が見繕って来てやろう」
「カナが?」
「安心しろって、おかしな奴は選ばないから。それに恋人じゃなくてあくまで友達だ。
省10
580: 2013/12/04(水)22:48 ID:eSrRiwsM(1) AAS
そして誰もいなくなった!
581: [age] 2013/12/06(金)01:20 ID:w0bkV4ba(1) AAS
藤岡は千秋と冬馬のどちらと結婚するんだ
582: 2013/12/06(金)02:11 ID:IngDWL9/(1) AAS
冬馬は渡さんぞ
583: 2013/12/07(土)07:53 ID:gH0hncgP(1) AAS
最終的には千秋だろう
584: [age] 2013/12/08(日)00:12 ID:vR90zdjZ(1) AAS
藤岡はハルカの父になりチアキの妻になるわけか
585: 2013/12/10(火)15:19 ID:vHnjgWiE(1) AAS
そして夏奈の嫁となるか…
586: 2013/12/11(水)00:41 ID:n51RXCPA(1) AAS
ここは大穴で藤岡×アツコの可能性を
587: 2014/03/06(木)00:04 ID:NG8PTkQ0(1) AAS
過疎ってるな
588: 2014/03/09(日)19:54 ID:nGGRGbM0(1) AAS
鉄アレイのころが懐かしいな
589: 2014/05/10(土)23:40 ID:/wh5ZNSS(1) AAS
過疎ってレベルじゃねーぞ
590: 2014/07/05(土)21:48 ID:jb6vxDjy(1) AAS
過疎
591
(1): 2014/07/28(月)19:38 ID:fZy1t95r(1) AAS
久しぶりに来たら全然人いないのな
何があったんだよこれ
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