[過去ログ] 煩悩の十二国記*十四冊目 (1002レス)
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117: 頑丘×珠晶 4/8 2011/02/09(水)11:23 ID:MOZ5hrMs(4/8) AAS
勢いも加減も知らない。
「痛くなかったか?」
指先を珠晶の口に入れ、どっか噛んだ所がないか調べようとする指に噛み付いた。
「…っ?!」
慌てて口の中から指を引き、指先を確かめる。犬歯の痕がついてる。
「お前は、獣か」
呆れたように軽く指を振って、そのまま珠晶の腰に回した。
頑丘の座った前に、立ち膝で立たされた珠晶が睨んでそっぽを向いた。
「騎獣みたいに扱わないで」
確かに。小さく笑って、背中に回した手で自分の方に抱き寄せた。
「悪かった」
謝られ、ようやく落ち着いたのか、珠晶の頭がすりすりと頑丘の肩に擦り寄せられる。その顎を捉えて、指先だけで促した。珠晶が顔を上げる。
「もう一度、だ」
歯が当たらないように、噛まないように。かぷと重なった唇に苦笑いする。苦笑いを感じて、不満そうに珠晶が目を開けた。
「なによ」
「俺からしていいか?」
「だめ」
再び、かぷ。口を塞がれ、息も出来ない。分かってるのかこいつは…面白くて眺めていると、ぷはっと離れた。
「息ができない」
だろうよ。口にすると延々かぷかぷとされそうだったので、指先で顎を捉えた。
「息は、鼻でする。苦しくなったら口を放せ。呼吸が治まったら、続ける」
それだけ言って軽く啄むように唇を重ねた。

目が覚めた時、利広がいなかった。帰ったんだとなんとなく分かった。でも、どうせ一年後ぐらいにひょっこりやってくる。お礼はその時でいい。
そう考えていた時、隣りで寝ていた頑丘が目を覚ました。
「おはよう」
声をかけて、一瞬面食らった顔をして…なんか痛そうな顔をした。
「…大丈夫か?」
そう聞かれ首を傾げる。
「…身体」
あぁ、そうかと頷いてちょっと膨れた。
「どこも引き裂かれてないじゃない」
はっ?と頑丘が面食らった顔をする。
「穴があいた感じはするわ。痛いもの」
穴…確かに…穴。頑丘が頭を抱える。
「でも、どこも腹わたなんて出てなかったわ」
「腹わたっ?!」
珠晶の言葉に、頑丘が飛び上がる。
「お前、何考えていたんだっ?!」
「妖魔に襲われた家畜」
あっさり言われ、頑丘の顎が落ちる。
「穴を開ける事を、引き裂くって言うのはどうかと思うわよ。だいたい、妖魔にしょっちゅう襲われた時期に生きていたんだから。引き裂かれると言うのであれば…」
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