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煩悩の十二国記*十四冊目 (1002レス)
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浩瀚×祥瓊 雪
2011/02/03(木)07:32
ID:o+8sYHV7(8/14)
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18: 浩瀚×祥瓊 雪 [sage] 2011/02/03(木) 07:32:50 ID:o+8sYHV7 なにを思って立っているのだろう。そうぼんやりと外を眺めていた浩瀚の視界に白い物がかすめた。 雪? 小さく細かい雪がゆっくりと舞い出した。…もう、初雪が来る時期だったのか…。時の流れの早さに軽く頭を振る。浩瀚は架けておいた上着を手に取ると、外に向かうために寝室を出た。 扉が開く。 祥瓊はゆっくりと顔を上げた。扉に凭れるようにして浩瀚が立っている。毎夜の事だ。戻りなさいと言われて…扉に消える。 わたしは…なんでここにいるんだろう…気がつけばここにいた。始めは立っている場所がどこかもわからなかった。 浩瀚がこの建物に戻り、祥瓊をいらないと陽子に言った。それから…気がつけば、部屋の灯が消えるまでここにいた。 灯が消えるのを待って…ああ、あそこにいるんだと安心して自分の部屋に戻った。 そんな夜が続いて…部屋の灯が消えた後だった。扉を開けた浩瀚が、戻りなさいと一言だけ言った。…入れてもらえないんだと…わかった。でも…またここにいる。 わたしは…なにをしているの…。 扉に凭れて祥瓊を見ていた浩瀚が深い溜め息を吐いた。一歩前に出て来る。いつもと違う…ただそう思った。 ゆっくりと祥瓊の前に立ち、手にしていた上着を渡す。 「…戻りなさい」 ようやく…手の届く場所まで来てくれたのに…。祥瓊に上着を渡すと浩瀚はゆっくりと建物に向かって歩き出した。 気がつけば…その背中を追っていた。浩瀚の歩く歩幅に合わせて歩いた。建物の入口で…浩瀚が振り返った。 「戻るんだ。祥瓊」 聞いた事のない声だった。冷たくて…もう…なにもかも…自分に対する感情もなくしたような…。足が竦んだ。 浩瀚が扉を開け…中に入る。その後を…祥瓊は扉を開けて入った。 「…祥瓊。戻るんだ」 柱に寄り掛かり、浩瀚が扉を開けた祥瓊を睨んでいた。 蕾に返してやろうとしているのに…。 祥瓊が一歩、足を踏み入れる。 「…祥瓊、ここは男の部屋だ。帰りなさい」 わかっている。指で触って確かめた。女と違う身体。その背中の広さ。…自分を貫く物…。 また一歩、祥瓊が浩瀚に近付く。 「話があるのなら、来いと言った時、来なかったのは祥瓊だろう!」 これ以上近寄るな…覚悟が崩れる。 苦い表情しか浮かばない。早く出て行ってくれ。私が手を伸ばさないうちに! 祥瓊がゆっくりと浩瀚の前に立った。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296610551/18
なにを思って立っているのだろうそうぼんやりと外を眺めていた浩の視界に白い物がかすめた 雪? 小さく細かい雪がゆっくりと舞い出したもう初雪が来る時期だったのか時の流れの早さに軽く頭を振る浩は架けておいた上着を手に取ると外に向かうために寝室を出た 扉が開く 祥はゆっくりと顔を上げた扉にれるようにして浩が立っている毎夜の事だ戻りなさいと言われて扉に消える わたしはなんでここにいるんだろう気がつけばここにいた始めは立っている場所がどこかもわからなかった 浩がこの建物に戻り祥をいらないと陽子に言ったそれから気がつけば部屋の灯が消えるまでここにいた 灯が消えるのを待ってあああそこにいるんだと安心して自分の部屋に戻った そんな夜が続いて部屋の灯が消えた後だった扉を開けた浩が戻りなさいと一言だけ言った入れてもらえないんだとわかったでもまたここにいる わたしはなにをしているの 扉にれて祥を見ていた浩が深い溜め息を吐いた一歩前に出て来るいつもと違うただそう思った ゆっくりと祥の前に立ち手にしていた上着を渡す 戻りなさい ようやく手の届く場所まで来てくれたのに祥に上着を渡すと浩はゆっくりと建物に向かって歩き出した 気がつけばその背中を追っていた浩の歩く歩幅に合わせて歩いた建物の入口で浩が振り返った 戻るんだ祥 聞いた事のない声だった冷たくてもうなにもかも自分に対する感情もなくしたような足がんだ 浩が扉を開け中に入るその後を祥は扉を開けて入った 祥戻るんだ 柱に寄り掛かり浩が扉を開けた祥をんでいた に返してやろうとしているのに 祥が一歩足を踏み入れる 祥ここは男の部屋だ帰りなさい わかっている指で触って確かめた女と違う身体その背中の広さ自分を貫く物 また一歩祥が浩に近付く 話があるのなら来いと言った時来なかったのは祥だろう! これ以上近寄るな覚悟が崩れる 苦い表情しか浮かばない早く出て行ってくれ私が手を伸ばさないうちに! 祥がゆっくりと浩の前に立った
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