【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 (775レス)
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291: ■ [sage] 2012/09/22(土) 23:53:31.36 ID:L0bpsUu8 レスSS ■紅香's モーニング・カフェ■ グツグツグツ… 朝。真九郎を起こしたのは誰かの気配と布団の中では聞き慣れていない音、それから食欲をそそる香りのコラ ボレーションだった。 「……?」 寝ぼけ眼を擦って台所を見遣ると、何処かで見た様な後姿が台所を占拠している。え、まさか。 「起きたか、真九郎」 「…べ、紅香さん?!」 紅いスーツ姿にエプロンを纏ったその長身の女性は、火の点いていない煙草を咥えた口元に勝気な笑みを浮か べ、面白がる様にこちらを眺めている。真九郎は動揺した。 何者かが部屋に入り込み、食材と調理器具を取り出して加工。更にはガステーブルに火を点けて湯を沸かす行 為に至っても尚、全く異変に気付けなかった事もショックだったが……何より、紅香が身に着けているエプロン が自分のものであるという、その状況と光景がやたらと衝撃的だった。 背筋に電流を流された様な感覚に駆られ、真九郎はバネ仕掛けの人形の様に跳ね起きる。 「おっおおおおはようございます!」 「ん、おはよう」 紅香はそう返すと、再び背を向けて調理に戻った。 「あ、あの〜…紅香さん?これは…」 「この香りか? コリアンダーだ。今、フォーを作っている」 フォーって…ベトナムのうどんみたいなやつか、と考えかけて頭を振る。いやいやいや。 「いえ、そういう事ではなくて…」 「三日ほど泊めてもらうぞ、真九郎」 事もなげに言う紅香。当然何らかの説明が続くものと思って真九郎が黙っていると、再び彼女から声がかかった。 「さっさと布団を仕舞って、卓袱台を出せよ」 「は、はあ」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/291
レス 紅香 モーニングカフェ グツグツグツ 朝真九郎を起こしたのは誰かの気配と布団の中では聞き慣れていない音それから食欲をそそる香りのコラ ボレーションだった ? 寝ぼけ眼を擦って台所を見遣ると何処かで見た様な後姿が台所を占拠しているえまさか 起きたか真九郎 べ紅香さん?! 紅いスーツ姿にエプロンを纏ったその長身の女性は火の点いていない煙草をえた口元に勝気な笑みを浮か べ面白がる様にこちらを眺めている真九郎は動揺した 何者かが部屋に入り込み食材と調理器具を取り出して加工更にはガステーブルに火を点けて湯を沸かす行 為に至っても尚全く異変に気付けなかった事もショックだったが何より紅香が身に着けているエプロン が自分のものであるというその状況と光景がやたらと衝撃的だった 背筋に電流を流された様な感覚に駆られ真九郎はバネ仕掛けの人形の様に跳ね起きる おっおおおおはようございます! んおはよう 紅香はそう返すと再び背を向けて調理に戻った ああの紅香さん?これは この香りか? コリアンダーだ今フォーを作っている フォーってベトナムのうどんみたいなやつかと考えかけて頭を振るいやいやいや いえそういう事ではなくて 三日ほど泊めてもらうぞ真九郎 事もなげに言う紅香当然何らかの説明が続くものと思って真九郎が黙っていると再び彼女から声がかかった さっさと布団を仕舞って卓台を出せよ ははあ
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