【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 (775レス)
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真九郎の婿入り
[sage saga] 2016/10/29(土)01:58
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626: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 01:58:28.96 ID:rDDhU3xO 「気持ちいいことは悪いことですか?真九郎さん」 「真九郎さんが悪いんですよ...」 「私の気持ちに気づいていながら、それを意図的に無視してばっかり」 「ずっと私は真九郎さんに振り向いて欲しかった」 夕乃はハイライトの消えた目と抑揚のない口調で淡々と語り始めた。 「真九郎さん。私じゃ紫ちゃんに及びませんか?」 「私達家族じゃ、真九郎さんの家族の代わりになれませんか?」 「私はどうすれば、大好きな真九郎さんに受け入れてもらえるんですか?」 それは、嫉妬や愛という感情に振り回される女の悲鳴だった。 涙をこぼし、真九郎に見下げ果てた女だと見下され、軽蔑される恐怖に 耐えながらも、夕乃は必死に真九郎から目をそらさずに見据え続けていた。 「紫ちゃんに真九郎さんが惚れているのは分かります」 「でも、私は...私は紫ちゃんに負けたくない。誰にも貴方を渡したくない」 「それすらも、わかってもらえないんですか?」 夕乃とて、今の自分のしていることがどれくらいまずいのかは理解している。 年端もいかない妹を巻き込んで真九郎を籠絡しようとする魂胆はまさに 卑しい女の手練手管と全く同じものだった。 しかし、そうでもしなければ永遠に真九郎は夕乃に振り向いてくれない。 自分との縁を切るくらいのことをしなければ、紅真九郎という少年は 一生かけても己の本心を打ち明けてくれないということを夕乃は悟っていた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/626
気持ちいいことは悪いことですか?真九郎さん 真九郎さんが悪いんですよ 私の気持ちに気づいていながらそれを意図的に無視してばっかり ずっと私は真九郎さんに振り向いて欲しかった 夕乃はハイライトの消えた目と抑揚のない口調で淡と語り始めた 真九郎さん私じゃ紫ちゃんに及びませんか? 私達家族じゃ真九郎さんの家族の代わりになれませんか? 私はどうすれば大好きな真九郎さんに受け入れてもらえるんですか? それは嫉妬や愛という感情に振り回される女の悲鳴だった 涙をこぼし真九郎に見下げ果てた女だと見下され軽蔑される恐怖に 耐えながらも夕乃は必死に真九郎から目をそらさずに見据え続けていた 紫ちゃんに真九郎さんが惚れているのは分かります でも私は私は紫ちゃんに負けたくない誰にも貴方を渡したくない それすらもわかってもらえないんですか? 夕乃とて今の自分のしていることがどれくらいまずいのかは理解している 年端もいかない妹を巻き込んで真九郎を絡しようとする魂胆はまさに 卑しい女の手練手管と全く同じものだった しかしそうでもしなければ永遠に真九郎は夕乃に振り向いてくれない 自分との縁を切るくらいのことをしなければ紅真九郎という少年は 一生かけても己の本心を打ち明けてくれないということを夕乃は悟っていた
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