【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 (775レス)
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真九郎の婿入り
[sage saga] 2016/10/29(土)02:00
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627: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 02:00:45.11 ID:rDDhU3xO 「夕乃さん...」 真九郎は人を愛することの業の深さを思い知らされた。 紅真九郎は崩月夕乃には一生勝てない。その愛を拒むことが出来ない。 何故なら夕乃の愛は、世界中の誰よりも真九郎を愛するが故のものだからだ。 どのみち、ここまで追い詰められてしまえばもう逃げ道はない。 紫はきっと自分に幻滅して、絶望するはずだ。 自分のしたことがどれだけ紫の心を抉るのかは想像もつかない。 (紫...ごめん。ごめん...) 心の中で紫に真九郎は侘びた。もう後戻りは出来ない。 引き裂かれるような心の痛みを感じながら、それでも真九郎は前に進む。 (俺は、夕乃さんを見捨てることなんか出来ない...) 自分を受け入れてくれた家族と、自分が受け入れたかけがえのない人。 その両方を天秤にかけて、真九郎が選んだのは夕乃だった。 「夕乃さん。俺はさ、最低の男なんだ」 「夕乃さんの必死の訴えを聞いているときでさえ、紫のことを考えてた」 「いや、それ以前に...自分が、どうしようもないくらいバカで...」 「とっくに...夕乃さんが好きになってたのに、それが怖くて...」 「また、俺が、俺のせいで...みんな...みんな...いなくなるのが怖くて...」 「自分の弱さを見せるのが、怖くて...」 荒れ狂う己の感情の正体に向き合う余裕のない真九郎は、それでも できる限りの誠意を持って夕乃に向き直った。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/627
夕乃さん 真九郎は人を愛することの業の深さを思い知らされた 紅真九郎は崩月夕乃には一生勝てないその愛を拒むことが出来ない 何故なら夕乃の愛は世界中の誰よりも真九郎を愛するが故のものだからだ どのみちここまで追い詰められてしまえばもう逃げ道はない 紫はきっと自分に幻滅して絶望するはずだ 自分のしたことがどれだけ紫の心をるのかは想像もつかない 紫ごめんごめん 心の中で紫に真九郎はびたもう後戻りは出来ない 引き裂かれるような心の痛みを感じながらそれでも真九郎は前に進む 俺は夕乃さんを見捨てることなんか出来ない 自分を受け入れてくれた家族と自分が受け入れたかけがえのない人 その両方を天秤にかけて真九郎が選んだのは夕乃だった 夕乃さん俺はさ最低の男なんだ 夕乃さんの必死の訴えを聞いているときでさえ紫のことを考えてた いやそれ以前に自分がどうしようもないくらいバカで とっくに夕乃さんが好きになってたのにそれが怖くて また俺が俺のせいでみんなみんないなくなるのが怖くて 自分の弱さを見せるのが怖くて 荒れ狂う己の感情の正体に向き合う余裕のない真九郎はそれでも できる限りの誠意を持って夕乃に向き直った
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