【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 (775レス)
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706: [sage saga] 2016/11/24(木)23:20 ID:V3Gh3kBt(26/34) AAS
一番怪しいのは言うまでもなく夕乃で、二番目に怪しいのはやたらと
威圧感はあるが自分を奥の院から出してくれた恩人の紅香である。
3,4に環や闇絵が続くものの、あの二人はなんだかんだ言って
真九郎には優しい気がするから外しても良いだろう。
となると、真九郎を泣かせた犯人は...
「夕乃だな。やはり夕乃はとんでもない女だ」
崩月夕乃。
紫の恋敵にして、とうとう真九郎の恋人になった女。
幸い、まだ真九郎は眠り続けている。
「...よし、夕乃に電話するか」
ちゃぶ台の上に置かれた真九郎の携帯電話を片手に取り、紫は
夕乃の家の電話番号を引っ張り出し、躊躇うことなく発信ボタンを押した。
「はい。崩月です。どちら様ですか....」
五秒後、おどおどとした声が紫の耳に飛び込んできた。
「む。私だ。九鳳院紫だ」
「あぅ...」
「その声は散鶴だな。夕乃はどうした?」
「ううう...」
「今すぐ夕乃を呼んでこい!真九郎のことで話がある」
「あの、どんなご用...ですか?」
「良いから早く夕乃を呼べ!お前では話にならん!」
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