【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 (775レス)
【電波的な彼女】片山憲太郎作品【紅】 5冊目 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/
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619: 名無しさん@ピンキー [sage saga] 2016/10/29(土) 01:03:00.50 ID:rDDhU3xO >>613を書いた者です。タイトルが真九郎の嫁入りとありますが、よく考えたら やっぱりおかしいと思ったので、真九郎の婿入りに直して呼んで下さい。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/619
620: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 01:46:33.85 ID:rDDhU3xO 〜真九郎の婿入り 後編〜 「おねーちゃん。本当にやるの?」 「勿論やります。いいですか?ちーちゃん」 「私もちーちゃんも真九郎さんが大好きです。そうですよね?」 「うん。だいすき」 「ですが、真九郎さんの周りには泥棒猫達がいます」 「そしてこのままだと真九郎さんは崩月からいなくなっちゃいます」 「そう...真九郎さんは、永遠に崩月の家を出て行っちゃうんです」 「ふぇぇ...おにーちゃん...またどっか行っちゃうの?」 「多分、このまま行けば紫ちゃんに独り占めされちゃいますね...」 真九郎を崩月の家に取り戻そう。夕乃はそう散鶴に告げた。 小さい散鶴にも真九郎がなんとなく女の人に好かれているのは分かっていた。 しかし、真九郎と同じ位大好きな姉が言う言葉は幼気な少女の心を 恐怖で縛り付けた。 まだ嫉妬や愛という感情を理解するには散鶴は幼すぎた。 しかし、自分よりも真九郎の身近にいて、自分以上に思い人の愛を 注がれている一人の少女の姿が脳裏に浮かんだ。 今まで数える程度しか見せない姉の深刻そうな表情が散鶴の中にある 真九郎が自分達の元からいなくなることへの恐怖を更に掻き立てる。 「紫ちゃんとおにーちゃんは...けっこんしちゃうの?」 「はい。ちーちゃん以外の人を好きになって結婚しちゃうんです」 「やだぁ!やだやだやだぁ!!」 「私だってそんなのイヤです。でも...真九郎さんは、私のこと...」 認めたくない。 しかし認めざるを得ないという夕乃の諦めたような表情に散鶴は絶望した。 自分よりも何倍も優れた姉が、自分の恐ろしい想像が実現てしまうとはっきりと 断言してしまったのだ。 紫と真九郎が結婚して夫婦になってしまえばもうお手上げだ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/620
621: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 01:48:08.51 ID:rDDhU3xO 「でも、一つだけ真九郎さんを引き留める方法があるんですよ...」 「ほんと?!」 「その方法は...真九郎さんを私達のおむこさんにしてしまえばいいんです」 「おむこさんにする?できるの?」 「はい。だけどそれにはちーちゃんの助けが必要です」 「やる!やるもん!」 健気に姉の言うことに耳を貸す散鶴はあくまでも真剣だった。 姉が何を考えているのかは分からないものの、今まで大好きな姉が やってきたことが間違っていた所を見ていないことが幸いし、バカ正直に その手助けをすることを約束してしまった。 そして、物語は前編の終わりへとつながる。 「じゃあ...心の準備はできた?ちーちゃん?」 「うん。おにーちゃんをほねぬきのメロメロにするんだよね?」 「よくできました。えらいですね、ちーちゃんは」 「えへへ...///」 真九郎が眠りから覚めていないのを確認した夕乃と散鶴は先程風呂桶に 貯めたローションの水溶液をゆっくりと真九郎の身体にかけていった。 生まれて初めて触るぬるぬるした液体に面食らう散鶴だったが、その 滑らかでつるつる滑る感触が気に入ったのか、手に残った水溶液を自分の 身体にこすりつけて愉しみ始めた。 「じゃあ...まずは、お手本を見せるからそれをちーちゃんは真似すること」 テラテラと光る蠱惑的な豊満な姉の裸に興奮を覚えた散鶴は、心臓の高鳴りを 抑えて姉が今からやろうとすることに全神経を傾けた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/621
622: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 01:50:08.70 ID:rDDhU3xO 「真九郎さん...私とちーちゃんだけの大好きな真九郎さん...」 まず夕乃は未だに勃起が収まらない真九郎の逸物には目もくれず、 その下半身にまたがって、上半身の引き締まったその胸筋に倒れかかって 自分の胸を押しつけ始めた。 形の良い夕乃の胸がたわみ、それに伴い真九郎の呼吸は荒くなる。 夕乃の胸を使った愛撫は寸分の隙も無く、真九郎の身体全体を覆うようにして 円の軌道を描く。 「はい。お手本終わり。さ、ちーちゃん。って...あらあら」 行儀よく床に座っている妹を真九郎の上にのせようとした夕乃は 小刻みに身体を震わせてビクビクとしている事に気が付いた。 「お、おねーちゃん...おまたから、なんか勝手に出てきちゃった」 「大丈夫よ。それは女の子が感じている証拠。安心して?」 未成熟な散鶴は愛液を股の間からこぼしながら真九郎にまたがった。 「んしょ...んしょ...」 一生懸命になって姉のように真九郎を気持ちよくさせようとする散鶴だが、 いかんせん身体が小さい為か、どうしても真九郎の身体からずり落ちてしまう。 「む〜...」 ころん、こてん。と転がりながらもなんとかずり落ちないように散鶴は あることを思いついた。 真九郎の自由な腕を掴んで身体を固定し、前後へと動き始めたのだった。 こうすることでなんとか散鶴は姉の課題をクリアすることが出来た。 「よくできました。それじゃあ...次は...」 頭を優しく撫でた姉が次にした事、それは真九郎の乳首を口に含む事だった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/622
623: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 01:51:50.67 ID:rDDhU3xO 「ちーちゃん。嚙んじゃだめだからね?飴を転がして舐める感じよ」 簡単に忠告を済ませた夕乃は自分の半分ほどの大きさの真九郎の乳首を 口の中へと含み、歯と唇をつかって楽しく弄び始めた。 (おにーちゃんのおっぱい...おかーさんのより、ちっちゃい...) 母の胸に抱かれて、母乳を飲んでいた要領で吸えば良いのだろうか? なんとなくやり方が分かった散鶴は、そのまま母乳の出ない男の胸に 勢いよくかぶりつき、衝動に任せて思い切り吸い始めた。 「ちゅうちゅう...ちゅぅううううううううう!!!」 (ぷはぁ...息が続かないよぉ...) 力任せの強引な吸引に真九郎が目を覚ましかける。 「おにーちゃんのおっぱい...おにいちゃんの...おっぱい...」 「ふふっ。真九郎さんってば大分感じ始めてきてますね?」 しかし、真九郎が大好きな散鶴にとってその胸から母乳が出るか出ないかは 全くの些事でしかなかった。むしろ、大好きなお兄ちゃんが自分の手によって 気持ちよくなっているという満足感を更に膨らませようと散鶴はリズムをつけて 乳首への攻めを再開した。 「ちゅっ、ちゅっちゅ...ちゅるる...ちゅう...」 色欲にとろけ、牝の顔をするようになった妹に満足した夕乃。 大好きな真九郎のことをもっともっと気持ちよくさせたいと思う散鶴。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/623
624: 名無しさん@ピンキー [sage saga] 2016/10/29(土) 01:53:44.01 ID:rDDhU3xO 「ちーちゃん。どう?気持ちよかった?」 「...うん」 「もっと気持ちよくなりたい?」 「...なりたい、です」 淫らな笑みに加虐の色を滲ませた夕乃は、興奮して未だに真九郎の乳首に むしゃぶりつく妹を引きはがして、計画の大詰めへと取りかかった。 「じゃあ...ちーちゃん...」 「真九郎さんにキスしてみる?」 「する...///」 なんのためらいもなく、散鶴はその問いに即答した。 「はぁ...小さいちーちゃんがこんなにも性に積極的だというのに...」 それに比べて未だに眠りこける真九郎のなんと罪作りなことか。 「ちーちゃん。キスはもうちょっと待ってね?」 「ええ...」 期待に目を輝かせていた散鶴の笑顔が一瞬で曇ってしまった。 これはますます、罪作りな真九郎に灸を据えなくてはならない。 「真九郎さん...真九郎さん。起きて下さい」 「いえ、もう起きているんでしょう?」 その時、眠りに落ちているはずの真九郎の顔がぴくりと動いた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/624
625: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 01:55:48.83 ID:rDDhU3xO 崩月姉妹の献身的、かつ愛に溢れた前戯を受けた真九郎はとっくに 眠りから覚めていた。 正真正銘の幼稚園児からうけるたどたどしい愛撫による背徳と、何度も 身体を重ね合わせてお互いの性感帯を知り尽くした夕乃のテク。 その二つを良心で撥ねのけるには、真九郎にはあまりに酷な話であった。 倒錯的でマゾヒスティックな心地を味わえる二人の愛撫に真九郎は もうとっくに骨抜きにされてしまっていた。 (ど、どうする?このまま寝たふりで押し通すか?いや...でも) そんな子供だましは夕乃には通用しない。 ここで起きてしまえばもう後戻りは出来ない。 これからの日々、紫に顔向けが出来なくなってしまう。 数秒の逡巡の末、真九郎は意を決して目を覚ますことにした。 心を鬼にし、あえて冷たく夕乃を見つめる真九郎。 その冷たい視線に怯えた散鶴は、一目散に浴室から出ていってしまった。 しかし、計画が破綻した夕乃は顔色一つ変えない。 「...夕乃さん。一体何やってるんですか?」 「やって良いことと悪いことがあるでしょう?」 冷たい怒りを夕乃にぶつける真九郎に対して、夕乃の態度はあくまでも 冷静沈着だった。 それでも、真九郎は夕乃の事を怒ることが出来ずにいた。 まだ年端もいかない散鶴とともに自分を籠絡しようとした怒りよりも、今まで 夕乃の思いと好意を蔑ろにしていたツケが回ってきたと素直に受け入れてすらいた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/625
626: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 01:58:28.96 ID:rDDhU3xO 「気持ちいいことは悪いことですか?真九郎さん」 「真九郎さんが悪いんですよ...」 「私の気持ちに気づいていながら、それを意図的に無視してばっかり」 「ずっと私は真九郎さんに振り向いて欲しかった」 夕乃はハイライトの消えた目と抑揚のない口調で淡々と語り始めた。 「真九郎さん。私じゃ紫ちゃんに及びませんか?」 「私達家族じゃ、真九郎さんの家族の代わりになれませんか?」 「私はどうすれば、大好きな真九郎さんに受け入れてもらえるんですか?」 それは、嫉妬や愛という感情に振り回される女の悲鳴だった。 涙をこぼし、真九郎に見下げ果てた女だと見下され、軽蔑される恐怖に 耐えながらも、夕乃は必死に真九郎から目をそらさずに見据え続けていた。 「紫ちゃんに真九郎さんが惚れているのは分かります」 「でも、私は...私は紫ちゃんに負けたくない。誰にも貴方を渡したくない」 「それすらも、わかってもらえないんですか?」 夕乃とて、今の自分のしていることがどれくらいまずいのかは理解している。 年端もいかない妹を巻き込んで真九郎を籠絡しようとする魂胆はまさに 卑しい女の手練手管と全く同じものだった。 しかし、そうでもしなければ永遠に真九郎は夕乃に振り向いてくれない。 自分との縁を切るくらいのことをしなければ、紅真九郎という少年は 一生かけても己の本心を打ち明けてくれないということを夕乃は悟っていた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/626
627: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 02:00:45.11 ID:rDDhU3xO 「夕乃さん...」 真九郎は人を愛することの業の深さを思い知らされた。 紅真九郎は崩月夕乃には一生勝てない。その愛を拒むことが出来ない。 何故なら夕乃の愛は、世界中の誰よりも真九郎を愛するが故のものだからだ。 どのみち、ここまで追い詰められてしまえばもう逃げ道はない。 紫はきっと自分に幻滅して、絶望するはずだ。 自分のしたことがどれだけ紫の心を抉るのかは想像もつかない。 (紫...ごめん。ごめん...) 心の中で紫に真九郎は侘びた。もう後戻りは出来ない。 引き裂かれるような心の痛みを感じながら、それでも真九郎は前に進む。 (俺は、夕乃さんを見捨てることなんか出来ない...) 自分を受け入れてくれた家族と、自分が受け入れたかけがえのない人。 その両方を天秤にかけて、真九郎が選んだのは夕乃だった。 「夕乃さん。俺はさ、最低の男なんだ」 「夕乃さんの必死の訴えを聞いているときでさえ、紫のことを考えてた」 「いや、それ以前に...自分が、どうしようもないくらいバカで...」 「とっくに...夕乃さんが好きになってたのに、それが怖くて...」 「また、俺が、俺のせいで...みんな...みんな...いなくなるのが怖くて...」 「自分の弱さを見せるのが、怖くて...」 荒れ狂う己の感情の正体に向き合う余裕のない真九郎は、それでも できる限りの誠意を持って夕乃に向き直った。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/627
628: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 02:02:00.12 ID:rDDhU3xO バラバラになってまとまらない思考を無理矢理まとめながら、真九郎は 弱さを見せまいと後ずさる夕乃の身体を抱きしめた。 震えるその体を強く抱きしめて、真九郎は言葉を続ける。 「夕乃さん。俺は、貴女を俺だけの夕乃さんにしたい」 「貴女を他の男なんかに絶対渡したくない。ずっと俺の...」 「俺の、俺だけの夕乃さんになって欲しいんだ...」 心に決めた相手への想いを持ち続けながら、それでも真九郎は自分を選んでくれた。 曖昧さをかなぐり捨て、自分の心の弱さをも全て曝け出した上での 血を吐くような真九郎の愛の告白は夕乃の心を揺さぶった。 「真、九郎..さん。ようやく、私の気持ちに応えてくれたんですね...」 「夕乃さん...今まで辛い思いさせて、本当にゴメンなさい」 ずっと真九郎に望んでいたことを他ならぬ本人が自らの意思で実行すると 自分に約束してくれた。それだけで夕乃の心は幸せに満ちあふれた。 「今はまだ揉め事処理屋の仕事は辞められないけど」 「高校を卒業したら、崩月の家に戻るから....」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/628
629: 真九郎の婿入り [sage saga] 2016/10/29(土) 02:03:08.93 ID:rDDhU3xO 夕乃にとって真九郎がかけがえのない存在であるように、真九郎にとっても 夕乃の存在は欠けてはならない大切な存在だった。 つまり、とうの昔に夕乃と願いは叶っていた。想いは通じていた。 「えっと...じゃあ一週間に二、三回は崩月の家に戻るよ」 「あああ...もう、嬉しくて嬉しくて涙が止まらない...」 涙を流しながらも、真九郎と晴れて両想いになれた夕乃の笑顔はこれまで 真九郎が見てきた夕乃の笑顔の中でも最高に素晴らしいものだった。 「真九郎さん...キスして?」 「今日のことが夢じゃないって証を、私に刻みつけて...」 目をつぶり、真九郎のキスを待つ夕乃。 真九郎は、躊躇うことなく夕乃の唇を奪った。 次回 夕乃の嫁入りに続く http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308289584/629
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