[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
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324: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/11/30(木)13:24 ID:vlP9l13d(4/6) AAS
まさかの跳躍に、今度こそ意表を突かれたアクアメロディは呆然とするしかない。
だが、それゆえに目が見えずとも相手のどこかを掴もうと空中でもがく小銭の執念が実った。
闇雲に振り回した右手が怪盗少女の顔面をかすめ、指先が目元の仮面に引っかかったのだ。
「あっ!? ダ、ダメッ!!」
「ゲフンッ!」
自分の正体を隠す最重要装飾に触れられて動揺する美音は慌てて空いた右手をガードにまわすが
指に感じた確かな手応えを離すまいとする壮年警官が力を籠めるほうが早かった。
ブチッ!
「いやッ!」
決して奪われてはならぬ仮面をむしり取られてしまった美音は咄嗟に手のひらで顔を覆い隠す。
幸いにも小銭は未だ催涙玉の効果で目を瞑っており、露わになった素顔は見られてはいない。
それ以前に、自分が宿敵の大事なものを奪ったことすら気がついていないだろう。
しかし、仮面がなくなったことによる動揺から怪盗少女は半ば思考停止状態に陥ってしまった。
一方、小銭にとっては絶好のチャンス到来と言える状況。
だが、彼は未だ空中を跳躍中であり、仮面をむしり取ったことで掴まるものもなくなった。
つまり、あとは重力に従って落下するだけとなるわけで。
「ぬっ!?」
己の身体が落ち始めたことを感覚で理解した小銭は再び両手を振り回す。
ここで彼が幸運だったのは、この時アクアメロディは顔を隠すことに注力していたため、顔を覆う手を
前に突き出すだけで簡単に危険を排除できるということに気がつかなかったことだった。
(とにかく何かを掴まなければ!)
柵でもアクアメロディの身体のどこでもいい。掴みさえすれば落下は免れる。
利かぬ視界の中、先程右手で掴んだ何かの近くに懸命に伸ばした左手が掴んだものは、布の感触だった。
「きゃあっ!?」
可愛らしい悲鳴が上がったのは、小銭が自身の落下をかろうじて防いですぐのことだった。
彼が掴んだのは怪盗少女の襟元で、引っ張られた布地の下からすべすべの肌色が出現してしまったのである。
防刃繊維のコスチュームは男一人分の体重がかかっても破れることはなかったが
生地が伸びることは避けられず、首筋から鎖骨までのラインが一気に夜風に晒されてしまう。
それどころか、空いた隙間から自己主張激しく鎮座しているEカップの深い谷間が見え隠れしていた。
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