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怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/
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325: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/30(木) 13:29:25.54 ID:vlP9l13d 「や、やだっ……ちょっと、離しなさい!」 「誰が離すゲホッ! ク、クソッ、目さえ見えるようになれば……ゴホゴホッ!」 頭上からの焦り声に、自分の手が掴んでいるのがアクアメロディのどこかということを察する小銭。 右手は目を擦るために使っているため左手一本でぶら下がっている状態だが、決してこの手は離すまい。 そう硬く決意した壮年警官は、右手に剥ぎ取った仮面、左手にコスチュームを掴んでいることで 自分が今どれだけ宿敵たる少女を追い詰めているか気がついていなかった。 (こ、このままじゃ……!) 小銭の分の重量が加わったことで引き上げる速度を落としたワイヤーに引っ張られながら 焦りと羞恥で身を焦がす美音はなんとかこのマズイ状況を打破すべく思考を巡らせる。 このままの状況が続けば、時間の経過とともに小銭の視力は回復してしまうだろう。 そうなったら最後、今の際どい格好は勿論、仮面を失って露わになっている素顔をも目撃されてしまう。 (それだけは絶対ダメっ) それを防ぐためにはなんとか小銭を振り落とさないといけないが、相手も必死。 身体を揺らしてみてもほとんど効果はなく、むしろコスチュームの乱れが加速してしまい 今や空いた隙間からは谷間を越えて双子山の頂上までもが顔を出しそうになっている。 胸元は股間同様下着を身に着けていないノーブラ状態のため、そうなれば生乳ポロリが確定。 当然美音はそれに気がついており、更に頬が朱に染まるが今は恥ずかしがっている場合ではなかった。 左手はワイヤーに繋がっているため使えず、足は空中に浮いているため上手く力が入らない。 頼みの綱は右手だが、こちらも現在顔を隠すために使用中だ。 (まだ、小銭警部は目が見えていないはず。でも……) この状況を打破するためには右手を自由にするのが必須ということは痛いほど理解している。 しかし、いくら目が見えていないとはいえ、警官の前で自ら素顔を晒すという決断が中々できない。 更に、右腕は上着が下に引っ張られていることで動きが制限されてしまっているため どうしても一度コスチュームから手を抜き出す必要があるのだが、そうすれば完全に胸が露出する。 アクアメロディとして、一人の女の子としての葛藤が美音の動きを鈍らせていく。 だが、数多の修羅場を潜り抜けてきた経験が決断を促し、手遅れになる前に逡巡を断ち切った。 (―――お、女は度胸っ!) 迷いを振り切るように心中で叫んだ怪盗少女は右手を顔から素早く引き剥がすと その勢いのまま上着の肩口から腕を抜いて、ポニーテールを纏める頭上のリボンへと伸ばす。 一連の動きの中で、遂に右の乳房がコスチュームからぽろんっと零れ出たが、気にしている暇はない。 リボンの結び目に隠していた小型のナイフを握りしめると柄の部分を下にして一気に振り下ろし 未だ襟元を掴んで離さない小銭の手の甲を思い切り叩いた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/325
326: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/11/30(木) 13:30:12.55 ID:vlP9l13d 例によって規制にかかってしまったため あと四レス残ってますが、それはまた二十四時間後以降に投下します http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/326
327: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/11/30(木) 14:19:38.38 ID:UnWmLn2b お疲れ様です! 続きを楽しみにして待っております! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/327
328: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/01(金) 13:50:09.10 ID:gK0RNw5E 「ぐああっ!? ―――あ」 思わぬ痛みを受け、反射的に五指を開いてしまった小銭はしまったと悔いるも後の祭りだった。 己を支えるものを失った彼の小柄な身体は今度こそ空中に投げ出され、落下を開始する。 それでも再度何かを掴もうと足掻きを見せるも、それよりも先に怪盗少女の蹴りがヒット。 あと一歩のところまで宿敵を追い詰めた壮年警官は、それを自覚することなく地上へと墜落していく。 「おごっ!!」 数瞬後、鈍い音と共に地面にぶつかった小銭は唯一の戦利品であるアクアメロディの仮面を握りしめたまま ぼやけた視界の中に申し訳なさそうな美少女の顔を収めつつ無念そうな表情で気絶するのだった。 「はぁっ、はぁっ……流石は小銭警部。危ないところだったわ」 かろうじて小銭を退けるのとほぼ同時にワイヤーの巻き取りが終わる。 最後の一仕事とばかりに竹壁の頂上によじ登った美音は壁の上に腰掛け、ホッと一息。 散々な目にあってばかりだったが、ここまで来ればもう今夜のミッションは達成したも同然。 苦労を乗り越えた達成感が疲れを癒していく中、ふと視線を下ろした怪盗少女は現状を思い出した。 「あ……」 見ればコスチュームの上着が半分脱げて、右側がほぼ完全に裸になってしまっていた。 元の位置に戻ろうとする生地の反動が下乳で引っかかり、おっぱいを重たそうに持ち上げている。 上方向に浮かされた右乳房はその大きさを誇示し、その先端では桃色の蕾がツンと生意気そうな尖りを見せ 時折外気に震えて反応しつつも、摘まんでくれ、吸いついてくれとばかりに存在感を主張していた。 「やだもうっ、私ったらまたこんな恥ずかしい格好を……」 危機を脱するためとはいえ、女の子として大胆な行動をとってしまったことに赤面しつつ 美音はコスチュームの位置を元に戻すべくモゾモゾと身動ぎする。 着直した後は、奪われた仮面の代わりに露わになっている素顔を隠す方法も考えなければならない。 ―――バキッ (今、何か音が……) 手を動かしつつも思考にふけようとしていた美音の気を引く何かが割れるような音。 それは、彼女が今腰掛けている竹壁を構成する幹の一部が折れた音だった。 「あっ! さっき暴れたから……!?」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/328
329: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/01(金) 13:55:08.04 ID:gK0RNw5E 怪盗少女の推察通り、竹幹の耐久力は限界に達していた。 二人分の重量に加えて、暴れた負荷もあってフックがかけられていた部分がモロくなっていたのだ。 メキッ、バキバキッ! 一部分が破損すると連鎖するように竹幹が折れていく。 そうなるとその上に座っていたアクアメロディの身体はバランスを崩すしかなく――― 「きゃっ―――!」 次の瞬間には、半裸の肢体は竹壁の向こう側へと傾いた。 だが、本日三度目のハプニングともなれば美音に焦りはない。 竹幹が崩れたことは予想外だったが、着地そのものは難しくはないのだ。 高さ自体はそれなりではあったが、履いているブーツには衝撃吸収機能が備わっている。 あとはきちんと足から着地すればいいだけ。 (……え?) しかしここで美音の視界に落下地点で動くひとつの影が映った。 ゴソゴソと蠢くその影は何かを懐から取り出すと、上に向けて固定する。 月明かりに反射してキラリと煌めくそれは、デジタルカメラのレンズだった。 「っ!?」 パシャ! シャッター音が鳴りフラッシュが光るのと、怪盗少女が顔を両手で覆うのはほぼ同時だった。 指の隙間から見れば、眼下にはカメラマンらしき一人の男が興奮した様子でデジカメを構えている。 どうして人がここに、と混乱する美音だったが、考えてみれば小銭とあれだけ大騒ぎしたのだ。 たとえ離れた場所にいたとしても、壁の内側から声が聞こえてくれば寄ってくるのは当然である。 (そんなことにも気がつかなかったなんて!) いくら疲労と安堵に浸っていたとはいえ、油断の一言では済まされない失態。 しかも、ガードが間に合わず今の撮影でアクアメロディの正体が撮られてしまった可能性すらある。 こうなってはなんとしても下にいるカメラマンを逃がすわけにはいかない。 (早く地面について……っ!) 不安と焦りに身を焦がす美音だったが、物理法則を覆せない以上落下速度は早まらない。 男は一枚では全然足りないのか、シャッターを押しまくってアクアメロディの落下姿を収めていく。 コスチュームから絞り出されるように持ち上げられてたわむ右の生乳が。 そして、風圧で豪快に捲れあがったスカートの中の乙女の秘部が容赦なくレンズに捉えられてしまう。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/329
330: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/01(金) 13:57:22.56 ID:gK0RNw5E 「うひょーっ! こりゃ大スクープだ!」 (きゃあああッ! ど……どこを撮っているのよぉ!) 無防備に晒されている自分の一番恥ずかしい部分を激写され、心中で悲鳴を上げる美音。 しかし、足から降りなければならない以上、体勢を変えることはできない。 かといって、正体を隠すために使っている両手を顔から動かせるはずもなく。 フラッシュに身を焼かれる怪盗少女にできるのは歯を食いしばって羞恥に耐えることだけだった。 「おっと、そろそろ……」 だが、永遠にも思えた数秒間にも終わりは来る。 アクアメロディが着地すればデジカメを奪いに動くことは明白なため、カメラマンはお宝映像を守るために デジカメを懐に仕舞うと、名残惜しさを振り切って足早に退散し始めたのだ。 「そうは―――いかないっ!」 だが、その隙を見逃す美音ではなかった。 後ろを向いた男の背中に発射したワイヤーを引っかけ固定すると、竹壁を思い切り蹴って方向転換。 驚愕の表情を浮かべるカメラマンに向かい、落下の加速を伴った膝蹴りを繰り出す。 「やああっ!」 「グギャッ!」 ゴスッ! 見事鼻先にヒットした膝の一撃は、大の男をも気絶させるには十分な威力だった。 まさかの不意打ちにたまらず昏倒したカメラマンの懐からデジカメが転がり落ちる。 そのまま地面を滑るように着地した美音はスッキリした表情を浮かべていた。 「……あっ、それよりもこれの中身を確認しないと」 不埒な男を成敗した爽快感も束の間、デジカメを拾った怪盗少女はデータ確認を始める。 操作によって男が撮影した画像が映し出されるが、そのどれもが美音にとっては赤面ものだった。 アップで映る太ももや風に煽られて震動するバストが鮮明に記録されてしまっているのだから無理もない。 それに、これらが撮影されているということは、カメラマン自身にも見られていることを意味するわけで。 「うう、全部削除しないと……あと、一番最初のは……」 見知らぬ異性に裸同然の姿を見られてしまった恥ずかしさに羞恥心をこれ以上なく刺激されながらも 美音は肝心の画像、すなわち最初に撮られた映像の確認をすべくボタンを操作する。 果たして素顔は撮られてしまったのか。緊張に心臓をドキドキさせる怪盗少女の目に映ったのは http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/330
331: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/01(金) 14:00:39.96 ID:gK0RNw5E 「映ってない……! よかったっ」 ちょうど大きく広がったスカートの裾が、そこから上の部分を完全に隠している画像だった。 不運続きの一夜ではあったが、最後の最後で訪れた幸運に美音は顔を綻ばせる。 (でも……こ、これが一番恥ずかしい……) だが、正体が守られた代償として、最も見られてはいけない場所が開帳されてしまっていた。 広がったスカートの真ん中に、ノーパン状態の股間がM字開脚で惜しみなくクッキリ映っている。 処女らしくピッタリと閉じ合わさった姫筋も、その上に薄く生えた黒い恥毛もハッキリ丸見え。 落下直後だったとはいえ、あまりにも大胆なポーズの中での一枚だった。 「これも削除っ!」 ピッ、と恥辱からボタンを強く押して全てのデータを削除し終えた美音は改めて上着を着直すと 鼻血を出して横たわっているカメラマンの元へと近づいていく。 首にかけられた記者証には「撮馬久留夫」という名前が書かれていた。 「この人が……撮馬久留夫!?」 まさかあの破廉恥な場面ばかりを撮って雑誌に掲載していた本人と対面することになるとは。 思わぬ偶然に驚く他ない美音は、他に人が集まってこないうちにこの場から退散しようと足を動かし しかしふと真顔になると、再び撮馬の傍へと近づき 「念のためっ」 ゴンッ! 拾ったデジカメを頭頂部にぶつけ、追い打ちをかけた。 恥ずかしいところを好き勝手に撮られた恨みもあったが、これで記憶が消えてくれれば という切実にして打算的な思いがあったのも確かな行動であった。 「二度と会わないことを祈りたいわね……」 心の底からそう思う美音は、しかし知るよしもなかった。 願いとは裏腹に、この男と再会することになることを。 そしてその時に、今回とは比較にならぬ恥辱を味わうことになることを――― http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/331
332: AM [sage] 2017/12/01(金) 14:01:37.62 ID:gK0RNw5E 以上で投下終了となります。 当初はマスコミと警官の入り乱れる中の大立ち回りとかやろうかと思っていたのですが ノーパンがバレないという前提だと、どうやっても無理だと思いこの形に。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/332
333: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/01(金) 14:10:23.15 ID:OrpSZxbp お疲れ様です! 恥ずかしい所を激写されたけど、全国の男子高校生の夜のお供とはならず残念 美音の反応がエロ可愛いから、どんどんもっともっと恥ずかしい目にあって欲しく 彼との再会がとても待ち遠しいですね http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/333
334: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/01(金) 18:53:45.66 ID:RBJeBrxj ノーパンM字開脚を撮影されるのと比較にならない恥辱とな? AMさんはアクアメロディの生放送で全裸放尿を超えてくる気だろうか? そして美音の度胸はそれに耐えられるのか? 再会が楽しみです。 次のミッションは何か?それとも次回は日常回か?待ち遠しいです。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/334
335: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/01(金) 19:39:24.12 ID:iAPVmdIy AMさん復活おめでとうございます! 今回もしっかり楽しませて頂きました。 個人的にはもう少しエロ多めが好きなので、撮馬氏の頑張りに期待します。 次回も楽しみにさせて頂きます!! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/335
336: 名無しさん@ピンキー [sage] 2017/12/05(火) 08:23:32.40 ID:0O+EXEpV エロを抜くと今回左腕にかなりの負荷がかかっているけど、痛めていたら成功率がかなり下がるね。 これで不覚を取ってエロい目に合うのか?脅迫者が治療を支持して恥凌(恥辱医凌)を受けるのか? なんて妄想が出てきた。実際怪我した怪盗とか、怪我の理由付けで医療関係に協力者がいないと治療も難しい気がする。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/336
337: AM [sage] 2017/12/07(木) 10:55:16.29 ID:SFM7CiMU 昼過ぎくらいから投下開始します。 作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十三話」となります。 美音の左腕ですが、小銭が男にしては小柄で軽めだったのでノーダメということで http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/337
338: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 12:56:04.27 ID:SFM7CiMU 学園生活における男子禁制の地、女子更衣室。 夏真っ盛りで蒸し暑さを感じる中のプール授業が目前とあって、室内の女子たちは活気に満ち溢れていた。 色とりどりの女子高生たちの下着、あるいは全裸姿がひしめいてる光景は正に絶景の一言だが そんな中、未だ制服のままコンビニで朝一に買った雑誌に目を落とす一人の少女がいた。 アクアメロディが佐竹邸からの盗みを終えた翌週に発売された、撮馬久留夫の過激な下ネタ写真で 一部の人間から熱狂的な人気を誇るその雑誌には、本来掲載されるべき記事と写真が つまり、今やアイドル扱いの美少女怪盗を被写体とした特集が一ページも存在していなかった。 (よかった。ちゃんと消したから大丈夫だとは思っていたけど、やっぱり私の写真は載ってない) 雑誌末尾の「今週の特集は中止となりました」というお詫び文を読み終え、ホッと安堵の微笑み。 少女―――水無月美音は抱えていた心配事のひとつが解決し、肩の荷が下りた気分になる。 そんな彼女の背後に眼鏡をかけたおさげの少女が忍び寄り、ポンと肩を叩いた。 「ひゃあっ!?」 「おおう、思ったよりも大きな反応……」 「え、あ、楽子? ど、どうしたのいきなり?」 「いや、いきなりも何も着替えを始めてないの美音だけだからどうしたのかなって……」 不思議そうにこちらを見やる友人、長谷山楽子の言葉にハッとなった美音は周囲を見回すと 既に室内にいる同級生たちのほとんどはスクール水着に着替え終わっていた。 勿論楽子も着替え済みで、中々に均整の取れたスタイルがピッタリとした布地の上から確認できる。 「ご、ごめんっ。すぐに着替えるね」 まだ時間には余裕があるが、一人だけ遅れているとなると焦りも浮かぶというもの。 楽子に見えないようにこっそりと雑誌を閉じてロッカーにしまうと ストレートロングの黒髪を軽く左右に振り乱しながら、美音は慌てて制服を脱ぎ始める。 ブレザーとその下のワイシャツを身体から抜き取り、手慣れた動きでスカートのホックを外すと シンプルなピンク色のブラとパンティで大事な場所を隠しているだけの半裸姿が現れ その高校生離れした魅惑の肢体を目に入れた周囲の女子生徒たちが羨望と嫉妬の視線を送った。 「……あんた、相変わらずのナイスバディよねぇ。またおっぱい大きくなったんでしょ?」 「う、うん……」 「かーっ! Eカップとかグラビアアイドルかってーの! 女目線でもヤバすぎるわこれは!」 恥ずかしいからあんまり言わないで、という少女の懇願を込めた視線をあっさり無視した楽子は 学園男子垂涎のバストを穴が開くほどマジマジと見つめ、手をワキワキとさせる。 その仕草に嫌な予感を覚えた美音は一歩後退するが、逃がさないとばかりに踏み込んだ眼鏡娘は 文学少女風の外見には似合わない素早い動きで目の前の桃色下着のフロントホックを外してしまう。 瞬間、拘束から解放された乳房がプルルンッ! と勢いよく飛び出した。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/338
339: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 12:57:55.83 ID:SFM7CiMU 「やっ、ちょ、ちょっと楽子!?」 「何よ今のド迫力シーン!? こんなもん見せられて触らずにいられるかっ!」 「やぁんっ!」 自分では不可能な衝撃シーンを見せつけられた楽子は、たまらずぎゅむっと眼前の巨乳を掴み もみもみやわやわとその感触が本物であるか確認するかのように揉みしだく。 「ら、楽子……やめ、あ、んっ!」 「くっ! これは紛れもなく天然……わたしの負けね」 「……ふぅ……はぁ……最初から勝負なんかしてなかったんだけど」 圧倒的な敗北感に襲われた眼鏡娘はガクリと肩を落とすと、そのまま床へと崩れ落ちる。 当然だが、そんな彼女を見つめる美音の視線は冷たい。 「うぐぐ、こうして下から見上げると美音の顔がおっぱいに隠れて全然見えない。これが大台……!」 「あのね楽子、いい加減にしないと……」 「しかし隙ありー!」 「きゃあ!?」 恥ずかし気に頬を染めつつ、胸を両腕で隠しながら友人に注意をしようとした刹那の隙を突かれ 楽子の手によって無防備な腰からスルリと最後の一枚を脱がされた美音の悲鳴が更衣室に響く。 だが、うるさいと声を上げる者はいなかった。 女でも目を奪われてしまうほどの美しさと、男に美味しそうと思わせ誘う淫靡さを両立させている 水無月美音という少女のグラマラスな裸体に皆思わず見入ってしまったのだ。 「……うん、やっぱりヤバイわこれ。美音、あんたならアクアメロディにも勝てる!」 「か、勝つって……何を?」 「お色気!」 キッパリと断言する眼鏡娘に、美音は今度こそ呆れの溜息をつかざるをえなかった。 というかそもそも同一人物なのだから勝つも負けるもない。 「今からでも遅くはないわ! 美音も怪盗デビューして……」 「―――逮捕されれば大笑いね」 「え? あ、日野森さん……」 変な方向に流れ出した話題に焦りを感じ始めた美音が友人の口を塞ごうとしたその時。 調子に乗った楽子の台詞を強制的に中断させる鋭い声が間に入ってきた。 水着姿の女子の群れの中央を割るようにして姿を見せた声の主は隣のクラスの女子生徒であり それは楽子も、そして美音もよく知っている人物だった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/339
340: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:00:01.34 ID:SFM7CiMU 日野森美緒。それが彼女の名前である。 パーマをかけた金髪に気の強そうな吊り目が印象的な美少女で、男子人気は美音に次ぐほどなのだが その自尊心の高さと目立ちたがりな性格ゆえに同性からの評判は芳しくない。 美音も正直なところ、苦手な相手だ。 彼女は己よりも人気のある自分のことを嫌っておりそれをまったく隠さない。 名前の読みが似ているところも癇に障るらしく、目が合うたびに睨まれる始末。 それにもうひとつ、彼女のことを苦手とする理由が美音にはあった。それは――― 「まったく、犯罪者になりたいなんてどんな神経をしてるのかしら? それもあんな薄汚いコソ泥と張り合おうだなんてありえないわね」 「ちょっと! 美音は何も言ってないじゃない! それにアクアメロディは怪盗! コソ泥じゃない!」 「言い方を変えただけで同じでしょ、ふんっ」 このアクアメロディに対する敵愾心だった。 目立ちたがり屋な彼女は自分より目立つ人間をとにかく敵視する傾向がある。 だから現在シティで一番目立つ存在であるアクアメロディを嫌悪するのもわからないではないのだが その負の感情を同一人物ゆえに二人分向けられる当の本人としては困るとしか言いようがない。 「それに何よ、あのいかにも男に媚びてる格好は。アイドル面してるけど実際はただの露出狂ね」 「あんた、言っていいことと悪いことがっ」 「楽子、ダメよっ」 大のアクアメロディファンを自称する楽子にとって、その言いざまは許せるものではなかったのだろう。 怒り心頭と言った表情で手を振り上げるが、流石にマズイと見た美音は咄嗟に抱き着いてそれを止める。 一触即発の空気となり、騒然となる女子更衣室。 そんな重苦しい空気を掻き消す予鈴のチャイムが鳴ったのは眼鏡娘が再度口を開きかけた瞬間だった。 「……さて、そろそろプールに行かないと怒られちゃうわね」 「待ちなさいよ、逃げる気!?」 「ふん、犯罪者を持ち上げるような奴なんて相手にしてられないわ」 言いたいだけ言って去っていく勝気な少女を、しかし美音に捕まえられている楽子は追いかけられず 遠く小さくなっていく背中に罵倒を浴びせることしかできない。 「なによ! ただの貧乳の僻みのくせに!」 「えっ」 「だってアイツ、最後美音のおっぱい見て顔をしかめてたし! 間違いない!」 言われてみれば、確かに去り際の彼女は抱き着きで大きくたわんでいた自分の胸を睨んでいた気がする。 先程の日野森の憎悪に満ちた顔を思い出し、美音は理不尽な恨みの理由に溜息をつくしかなかった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/340
341: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:03:02.67 ID:SFM7CiMU 「まったく楽子ったら、授業が終わっても怒りっぱなしなんだから……」 険悪な空気が漂うプールを含めた授業も終わり、放課後。 一人で帰宅していた美音は友人の直情さに呆れつつも、感謝の気持ちを覚えていた。 本来ならば日野森の暴言に対し怒るべきだったのは自分。 だが、もしあの場面で感情の赴くがままに言い返していれば、楽子がそうしていたように 流れ上アクアメロディを庇う発言をしなければならなかった。 けれども、自分とアクアメロディを同じくらいに嫌っている彼女の前でそんなことをすれば 二人は同一人物じゃないのか、と突っ込まれる可能性も零ではない。 そこで否定するのは簡単だし、誰も信じたりはしないだろうが、言い分が真をついている以上 用心をするに越したことはない。知らずに自分がボロを出す可能性もあるのだから そういう意味では、楽子が激発してくれたのは好都合だった。 勿論打算的な意味だけではなく、友達としても自分を庇ってくれたことは嬉しかったのだが。 「それにしても、思っていた以上にマスコミは厄介ね……」 ふと、最近のメディアによるアクアメロディフィーバーについて思いを馳せる。 怪盗である自分がシティのアイドルとして持ち上げられるのは気恥ずかしいが、今まで見たものは あくまで内容が健全だったから特に気にしないでいられた。 しかし、撮馬久留夫の例があるように、メディア関係者の全員が節度を持っているわけではない。 不健全な写真に限らず、怪盗少女の弱点や醜聞をハイエナの如く嗅ぎまわる者も一定数いる。 幸いにも自分は芸能人や政治家と違い素性不明なので彼らと関わるのは事件の時だけだ。 仮に遭遇したからと言ってインタビューに応じたり、写真写りの良いポーズをとる必要はない。 警察の追跡すら撒ける以上、仕事帰りを尾行されて家を突き止められるということなどありえないし そういう意味では警察や標的の警備以上の脅威と捉える必要はないのだろうが…… (けど、油断していたらこの前みたいなことが起きちゃうのも確かなのよね……ううっ) 初対面の男にあんなところやこんなところまで見られて撮られてしまったことを思い出してしまう。 撮馬久留夫を気絶させて撮影データを消去した後、美音は彼の服を失敬してその場を脱した。 都合よく帽子もあったため、深く被れば顔も隠せたのでそのまま帰宅するのは難しくなかった。 当然、あとには大の字に倒れたパンツ一丁のカメラマンが残されることになったわけだが 自業自得気味だったとはいえ、恥ずかしい目にあわされた怪盗少女が彼に対して同情心を抱くことはなく。 (これで少しは懲りてくれればいいのだけれど……) 写真は勿論だが「アクアメロディはノーパンだった!」みたいな文章すら載せていないあたり ある程度のダメージはあったのだろう。単純に絵がないと説得力がないと思っただけかもしれないが。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/341
342: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:05:02.24 ID:SFM7CiMU 「ふたつめのミッションでは最初の時みたいにマスコミに顔出しをしろって指示はなかったってことは 次以降もない可能性は高い。それなら極力彼らのいるあたりを避ければとりあえずは大丈夫よね」 それでも望遠カメラなどで姿を捕らえられることはあるだろうが、これはもう仕方がない。 パンチラやおっぱいが揺れるところを撮られる程度ならば必要経費と割り切るしかなかった。 勿論、アクアメロディとしてはともかく、水無月美音としては非常に複雑な結論ではあったのだが。 「さてと、今日の晩ご飯はどうし……?」 考え事をしている間にいつの間にか自宅に到着していたため、美音は入口の門を潜り玄関へと向かうが ドアの前に何か見慣れない物体が置かれていることに気がつく。 そこには、自分ならばなんとか一人で抱えられそうなくらいの大きさの木箱がひとつ。 「何、これ……ッ!?」 宅配便の配達員が置いていった自分宛ての荷物だろうか、と箱に近寄った美音は目を見開く。 蓋の上には「AMへ。ISより」と書かれた紙が貼ってあった。 AMはアクアメロディの略だろう。つまり、この木箱の差出人は知っているのだ。 水無月美音のもうひとつの顔が怪盗アクアメロディだということを。 「間違いない、これを送ってきたのは電話の男……!」 ここ最近の出来事を考えれば、このISと名乗る人物の心当たりなど一人しかいない。 事実、罠を警戒しつつも木箱の蓋を開けてみれば、そこには拳大の宝石ケースに入れられた黒い宝石。 すなわち、エレメントジュエルのひとつであるダークが入っていた。 ―――ピリリリリ! 刹那、まるでタイミングを見計らったかのようにスマホに着信が入る。 画面を見れば予想通りの非通知表示。 不安と緊張に心臓の鼓動を早めつつ、美音は通話をクリックした。 『やあ、第二のミッションのクリア報酬は受け取ってくれたかな?』 「ええ、ちょうど今蓋を開けさせてもらったところよ」 『そっか。いやあ、前に勝手に家に入り込むなって怒られちゃったからね。 今回はちゃんと反省して中に入らないようにしたんだ』 「……それはいい心がけね。それで、聞きたいことがあるのだけれど」 『それは次のミッションについてかい? それとも―――』 「IS。あれが貴方の名前なの?」 余計な会話はいらぬばかりに、美音はズバリと切り込んだ質問をぶつける。 性別以外は事実上何もわからない相手の素性を探る絶好のチャンスを逃すわけにはいかなかった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/342
343: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:09:49.33 ID:SFM7CiMU 『やっぱりそれを聞いてくるよね! ああ、ISっていうのは僕のイニシャルではないよ。 アクアメロディのような、格好いいもう一つの名前が欲しくてねぇ。それで考えてみたんだ』 「……」 『あれ、反応薄いね? まあいいや、このISっていうのは「Invisible stalker」の略だよ。 見えない、けれど寄り添う者。僕にピッタリな名前だと思わないかい?』 「ええ、ストーカーってところがとてもね」 『アイタタタ、それを言われると痛いなぁ〜。でもまあ、そういうことだから今度から僕のことは アルファベットの頭文字を撮って「アイズ」って読んでおくれ』 ちなみに火野にもこの名前を名乗っていたんだよ。 と楽しそうに告げる謎の男改めアイズに美音は閉口しつつ、今得た情報を分析する。 声だけのことなので断言はできないが、今まで数々の悪党と対峙してきた経験からすると 一貫してふざけたような言動をとっているように見えても、彼は決して愉快犯ではない。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/343
344: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2017/12/07(木) 13:12:03.28 ID:SFM7CiMU 強い執着―――この場合は自分に対してだろう、を原動力にして動いているように思える。 ストーカーというマイナスイメージの強い単語を使っているのもその表れだ。 (だけど、目的が見えてこない。『君を僕だけのモノにしたい』なんて言っていたけれど やっていることは嫌がらせ紛いのミッションを私にやらせているだけ) 毎回のターゲットの情報収拾だけ見ても、その精密さからして多大な労力と金銭がかかっているはず。 アイズがそれなり以上の財力と権力の持ち主であることは間違いないだろうが、限度がある。 ミッションクリアの報酬としてエレメントジュエルをアッサリと返還してくるのも異常だ。 超常の宝石は、使い方さえ間違えなければいくらでも持ち主に利益をもたらしてくれるというのに。 (とにかく、このアイズという男の正体と目的をハッキリさせないことには前に進めない) 『じゃあ、自己紹介も済んだし、そろそろお待ちかねだろう三つ目のミッションを発表しよう』 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/344
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