[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
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329: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 2017/12/01(金)13:55 ID:gK0RNw5E(2/5) AAS
怪盗少女の推察通り、竹幹の耐久力は限界に達していた。
二人分の重量に加えて、暴れた負荷もあってフックがかけられていた部分がモロくなっていたのだ。
メキッ、バキバキッ!
一部分が破損すると連鎖するように竹幹が折れていく。
そうなるとその上に座っていたアクアメロディの身体はバランスを崩すしかなく―――
「きゃっ―――!」
次の瞬間には、半裸の肢体は竹壁の向こう側へと傾いた。
だが、本日三度目のハプニングともなれば美音に焦りはない。
竹幹が崩れたことは予想外だったが、着地そのものは難しくはないのだ。
高さ自体はそれなりではあったが、履いているブーツには衝撃吸収機能が備わっている。
あとはきちんと足から着地すればいいだけ。
(……え?)
しかしここで美音の視界に落下地点で動くひとつの影が映った。
ゴソゴソと蠢くその影は何かを懐から取り出すと、上に向けて固定する。
月明かりに反射してキラリと煌めくそれは、デジタルカメラのレンズだった。
「っ!?」
パシャ!
シャッター音が鳴りフラッシュが光るのと、怪盗少女が顔を両手で覆うのはほぼ同時だった。
指の隙間から見れば、眼下にはカメラマンらしき一人の男が興奮した様子でデジカメを構えている。
どうして人がここに、と混乱する美音だったが、考えてみれば小銭とあれだけ大騒ぎしたのだ。
たとえ離れた場所にいたとしても、壁の内側から声が聞こえてくれば寄ってくるのは当然である。
(そんなことにも気がつかなかったなんて!)
いくら疲労と安堵に浸っていたとはいえ、油断の一言では済まされない失態。
しかも、ガードが間に合わず今の撮影でアクアメロディの正体が撮られてしまった可能性すらある。
こうなってはなんとしても下にいるカメラマンを逃がすわけにはいかない。
(早く地面について……っ!)
不安と焦りに身を焦がす美音だったが、物理法則を覆せない以上落下速度は早まらない。
男は一枚では全然足りないのか、シャッターを押しまくってアクアメロディの落下姿を収めていく。
コスチュームから絞り出されるように持ち上げられてたわむ右の生乳が。
そして、風圧で豪快に捲れあがったスカートの中の乙女の秘部が容赦なくレンズに捉えられてしまう。
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