[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
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626: 2019/11/10(日)13:11 ID:pWmHZWD7(5/8) AAS
若者は説明を始めた。
これは催眠状態にしてから明晰夢を見せる機械だということ、私には悪いが自分の力を分かってもらうため体験してもらったこと、
やはり私に協力してもらえると助かるということ……
確かに、二人の娘に<預かりもの>を奪われて投げ飛ばされたのは実際私の身に降りかかった災難だ。
しかし、記憶をいくら辿っても、その後娘たちの体の自由を奪い淫楽の園にはまり込んだことなど思い出せない。
よくできた明晰夢なのだろう。
「そ、そんなものどこで手に入れたんだい? 何者なんだ君は……」
思わず疑問が口を突いて出る。
説明して貰ったところで、更にクエスチョンマークが増えただけだった。
「すみませんが、お答えできません」
またそれか。結局、この男が何者かなのかはまったく分からない。
しかし、私の秘密を知り奇妙な機械を操るような輩を敵に回したら厄介だということは確かだった。
どうしたものか、私は頭を押さえながら相手を見た。
「申し訳ありません。でも協力してもらえれば悪いようにしないのは本当です。力をお貸しいただけたら、あの二人の小娘を捕まえられるかも知れませんよ」
あの二人を実際に、か。どうしたものだろう。
ふと、今力任せにとっちめたらどうかという考えが浮かんだ。
明晰夢を見せる双眼鏡を奪い、監禁し、無理矢理秘密を吐かせるのだ。
少し考えて、首を小さく振った。
無理だろう。普段のデスクワークで鈍った体では若い体にとても敵わないだろうし、相手も単身私の元に来た以上、当然防衛の備えくらいしているはずだ。
もし捕獲がうまくいったところで、私は拷問の手段に明るくなく、会社に行かなければいけない身分ではいつまでも問い続けるわけにもいかない。
もしも返り討ちにあえばますます状況が不利になる。
しばらく悩んだのち、私は口を開いた。
「協力とは何をすれば良いのかね?」
若者の顔がほころんだ。
「力になってくれるんですね!」
「いや、まず話を聞いてからじゃないと……」
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