[過去ログ] 怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
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947: 2022/09/11(日)22:02 ID:9KT8foIf(2/6) AAS
「あぁっ……フェアリキャット……?」
十字架に磔にされた少女が、グッタリと項垂れていた。
無慈悲にも全裸に剥かれた彼女が身につけているのは、黒いネコ耳のカチューシャのみ。
「ワハハハハハハ、ごきげんようルナグレイス君。また会えて嬉しいよ」
光の円に入ってきたタキシードの中年男が、磔刑の少女に寄り添うように立つ。
「出たわね、変態中年のゴミ悪党っ」
思わずルナグレイスの血圧が跳ね上がる。
「またわたしの足で踏みまくられたいのっ? 今度は泣いたくらいでは許してあげないわよ」
ルナグレイスは悪口で挑発するが、年の功なのか悪徳富豪はその手には乗らない。
「お代わりを頂けるのなら、是非お願いしたいねぇ。下から見上げる君のお尻は雄大で、なかなかの絶景だからなぁ」
ヒップのサイズアップを気にしているルナグレイスはまたカッとなる。
「おっとっと、今は遠慮しておくよ。まだ差し歯の具合が安定していないのでね」
男は両手を胸の前に上げてルナグレイスを制する。

「それに君は自由に暴れられる立場にあるのかなぁ? よぉ〜っく考えてごらん」
悪徳富豪がフェアリキャットに密着し、片手で彼女の乳房を弄ぶ。
「うぅっ……くぅぅぅ……」
おぞましさのあまりネコ耳の少女は身悶えするが、磔の身では逃げることはかなわない。
「卑怯よっ。身動きできない女の子を相手に……あなた、男として恥ずかしくないのっ」
ルナグレイスは非難の声を上げながら、状況を分析していく。
男はどうやってフェアリキャットの身柄を手中に収めたのか。
彼女は性懲りもなく、悪徳屋敷に潜入しようとして捕まったのだろうか。
否、真珠を奪い返せた今、彼女が再度あの屋敷を訪れる理由はない。

「そうそう、君に礼を言うのを忘れていたよ。悪いいたずら子ネコを捕まえる手助けをしてくれたんだからなぁ」
「ど、どういうことよ。間違ってもわたしがあなたの手助けなんかするわけないでしょっ!」
「君は慈悲の心から、裸の彼女に我が屋敷のメイド服を着せてあげたろう? それが仇になったねぇ」
「しまった……」

そう言えば、あの屋敷の使用人の服には発信器が仕込まれているとのことである。
洗濯したてで乾燥室から盗んだモノだから安心していたが、それが痛恨のミスだったのだ。
居場所さえ分かれば、奇襲攻撃で彼女を捕らえることなど造作もなかったことだろう。
彼女もまだ身体が本調子ではなかったはずだ。
前回は助けてあげた同業者だが、二度助ける義理はない。
最悪の場合、彼女を見捨てて逃げることも計算していたルナグレイスだった。
しかし、こうなると話は違ってくる。
フェアリキャットはどんなことをしても助け出さなければない。
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