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怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 (965レス)
怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/
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393: AM [sage] 2018/01/04(木) 09:32:28.35 ID:JUJHRim9 あけましておめでとうございます。昼過ぎくらいから投下開始します。 作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十六話」となります。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/393
396: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2018/01/04(木) 12:29:18.01 ID:JUJHRim9 「オラオラ、さっきまでの威勢はどうしたんだよアクアメロディちゃんよォ!」 「そうだそうだ、いつもあんなエロい格好してたんだ。今更裸の一つや二つ大差ねーだろ!」 「その邪魔な手をどけてデカチチを見せろ! 向こうの奴らにはケツ見せてるくせに!」 好き勝手に囃し立ててくる男たちに、しかし美音は唇を噛んで沈黙を保つことしかできなかった。 怪盗衣装や下着の溶解は時間の経過と共に進行し、もはや布が無事に残っている部分のほうが少ない。 肩から背中へのラインは完全に素肌が露出し、両側面と首元のあたりがなんとか繋がっているだけ。 背面に残った唯一の着衣であるブラ紐も、今にも千切れそうで危ういことこの上なく。 パンツに空いた雨粒ほどだった穴も今ではもう十円玉ほどに成長し、双丘や尻割れを覗かせている。 身体の前面は必死のガードによって被害の進行は抑えられているが、それでも霧水を防ぐには足らず 四肢全てを防御に回していなければ、とっくに見られてはならない場所を暴かれていただろう。 (く、悔しい……っ、こんな人たちに、私の……!) 未だ男を知らぬ穢れなき肌が、裸同然の状態で見ず知らずの大勢の男に注視されている。 過去にも何度か恥姿を晒すことはあったが、ここまでの人数に一斉に、となると流石に記憶にない。 言葉にできない屈辱を怒りに変え、気力を奮い立たせるアクアメロディは、しかしその実 少しでも気を抜けば顔を出そうとする羞恥心と弱気の虫を抑え付けるのに懸命だった。 そうしなければ、間違いなく水無月美音という一人の女の子の心が耐えられなかったから。 (どうすれば……あ、ああッ! えっ、う、嘘っ!?) だが、迫りくる全裸公開の危機は、少女の虚勢という心の鎧を剥ぎ取らんと更なる牙を剥く。 身体の各所で感じているひんやりとした感覚。それが目元にも発生しはじめ、美音の背筋を凍らせる。 唯一水弾による被害を免れていたアイマスクに、遂に水分が染み込んできたのだ。 (いけないっ、このままだと私の素顔まで……!) 溶解の速度は他の部分と比べてかなり遅いが、かといって猶予はほとんどない。 いかに美音がアクアメロディたらんと頑張っても、物理的に正体を暴かれてしまってはアウトだ。 素顔が判別できるほどには崩壊は進行してはいないが、仮面は元々薄く面積も大きくはない。 手遅れになる前にできればもっと身を縮めて顔を隠したいが、それをすると視界が塞がってしまう。 状況的にないとは思うが、もし敵が自分の確保へと動いてきたら終わりだ。 (こうなったら、リスクは高いけれどあそこから―――!?) 実のところ、ひとつだけこの場から脱出する方法の案はある。 だが、それは成功率が高くなく、敵陣を強行突破するよりかはマシという程度のものだ。 しかしここに至っては迷っている暇はない。 逃亡の成否を賭けた博打を決意した怪盗少女は実行のタイミングを見計らうべく敵の様子を見やり そして、青広豪水と目が合った瞬間、ギクリと身を竦ませた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/396
397: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2018/01/04(木) 12:36:05.73 ID:JUJHRim9 敵の首魁たる老人は笑っていた。だがそれは慢心からのものではない。 未だ獲物に力が残っていることを理解し、油断なく逃げ道や反撃の機を潰さんとする冷静さがある。 まるですべてが見透かすようなその目は少女の落ち着きをあっさりと奪い、不安を与えた。 そして、その危惧は次の台詞によって最悪な形で当たることとなる。 「ああ、そこの窓から逃げるのはオススメしないよ」 「―――なっ」 なんでそれを!? そう口に出しかけ、それでもかろうじて言葉を飲み込んだ美音の努力は無駄だった。 動揺明らかなその反応で己の推測が的を射ていたことを確信した豪水は得意げに笑みを浮かべる。 「簡単な消去法だ。前後が駄目なら後は横しかないのは自明の理だろう?」 「な、成程。しかし窓ならばここに来るまでにも多くあったはずですが……?」 「リスクが高いからだよ。こちらが待ち構えていた以上、地上には罠があると考えるのが自然。 時間があるならともかく、急いでいる状況では罠を見つけて解除している暇はない。 となると道は空中にしかないが、ここは二階。グライダーでは高さも助走路も足りないな」 「しかし確かアクアメロディの逃走手段の中にはバルーンなどもあったはずでは」 「だが、バルーンでは速度も高度も出ない。撃墜される可能性の高さを考えると難しい。 何せ障害物の多い都市部と違い、ここの敷地は見晴らしがよいからね。追跡は容易だ」 隣の黒服の疑問に答えるという形にはなっているが、老人の言はアクアメロディに向いている。 理路整然としたその推測には説得力があり、そしてそれは一部の隙も無く正解だった。 しかし今更予定を変更することなど追い詰められた怪盗少女にできるはずもなく。 (読まれていた……それでも!) 「それでも自分のほうが窓に近い以上、こちらは逃亡を止められない、かね? なら止めはしないが……その前に外を見てみたまえ。面白いものが見えるはずだよ」 クイ、と顎で窓の外を示す屋敷の主につられ視線を横に向ける美音。 カーテンの隙間から覗く、晴天の空が広がっているはずのそこには目を疑う光景が広がっていた。 「……え」 水分でふやけて今にも溶け落ちそうな仮面の下の瞳が捉えたのは、どしゃぶりの雨。 出発前は雲ひとつない快晴、天気予報も一日中快晴と述べていたのにこれは一体どういうことなのか。 それに、おかしいといえばもうひとつ。雨が降っているのに外はやたらと明るい。 (天気雨? 違う、これは―――まさか!?) http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/397
398: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2018/01/04(木) 12:40:57.75 ID:JUJHRim9 その可能性に思い至った美音は再び目を青広豪水へと向ける。 はたして、老人はまたしても自分の思い通りに事が進んだことに満足する愉悦の表情を浮かべていた。 「察したようだね、この雨は人為的なものだ。屋上の貯水庫から全方位に水を噴出させている」 「そんな……」 「驚くことはない、当然のことだろう? 予め情報を得ていたならば。 さて、どうする? この水の壁をそんな有様で無事に乗り越える手段はあるのかね?」 あるはずがない。この水量の中に身を置けばものの数秒で生まれたままの姿を晒す痴女の出来上がりだ。 勿論、仮面やリボンも完全に溶け落ちる以上、素顔が露わになることも避けられず しかもバルーンでの脱出だと両手が塞がるため、逃走中は裸体も素顔も一切隠すことはできない。 (……駄目、窓からの脱出は……できない) 青褪めた顔で、唯一の希望と思われた脱出路の消滅を自覚するアクアメロディ。 もはや手立てはなかった。残る手段と言えば前か後ろの敵中を強行突破するくらいだが 衣装が半壊し、全裸一歩手前という恥ずかしい格好のまま普段通りの動きができるとは思えない。 相手は多数、しかも素人ではない以上、動作に鈍さが出るのは致命的な要素だ。 「グヘヘ、もうすぐあの巨乳ちゃんを思う存分に揉めるぜ」 「オレはあのムチムチの尻に顔をうずめてえな! きっと最高の弾力に違えねえ」 「オイオイ、何を差し置いても大事なのはアソコの具合だろうが」 一方、気分を沈ませる怪盗少女へ熱気を帯びた視線とヤジを飛ばすのは黒服たちだった。 ある者は両の細腕ではまるで隠しきれていない、たわわに実ったバストを凝視し。 またある者はぷりんっと斜め下に突き出されている瑞々しさに溢れたヒップを舐め回すように見て。 そして、リーダー格の軽薄男は堅固な両膝ガードの奥に潜む乙女の聖域を想像する。 それぞれがアクアメロディの肢体を思うがままに蹂躙する近い未来を妄想し、涎を垂らしていた。 (いやっ……!) あまりにも直接的でわかりやすい男の欲望をぶつけられた美音はリアルに身の危険を感じてしまう。 水に濡れた身体が恐怖に震えるが、獲物少女のそんな反応は男たちに一層の興奮を与える。 渦巻く熱気の中、一人冷静さを保つ屋敷の主が彼らをたしなめるように口を開いた。 「こらこら、まだ確保が終わっているわけでもないのに油断をするものじゃないぞ」 「も、申し訳ございません! しかし、もうどう考えても……」 「それくらいはわかっておる、勿論彼女もな。だが見てみよ、あの目を。 あれは、それでもあきらめなければ万分の一のチャンスでも掴めると信じている目だ。 流石はシティに名を馳せている怪盗よ。こちらとしても狩り甲斐があるというものだ」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/398
399: 怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜 [sage] 2018/01/04(木) 12:47:23.40 ID:JUJHRim9 未だ活路を探し求める怪盗少女を褒めたたえつつも「だが」と老人は付け加える。 「如何な怪盗アクアメロディとて、ここに至っては心が折れる寸前ではあるようだ。 その証拠に、身体の怯えが隠せておらんし、瞳の奥も不安に揺れている。 本心では裸を見られる恥辱で泣き叫びたいのだろうに、まったく健気なことだ」 「―――ち、違うッ!」 豪水の見透かしたような言葉に、美音は咄嗟に反論する。 しかし、その切羽詰まった声音は指摘を肯定しているも同然だった。 勿論、下衆な性根を持つ黒服たちがそれを見逃すはずがない。 「いいんだぜ、泣いてイヤンイヤン叫んでもよ!」 「どうせ俺らだけしか見てないんだし、第一そっちのほうが興奮するしな!」 「まあ身体だけは立派に育っている美少女怪盗といえども所詮は小娘だ、仕方ねえよ!」 煽るような言葉の暴力に悔し涙が零れそうになるが、それを懸命に堪える。 ここまで裸に近くなってしまっては、初心な少女には「見るなら見ろ!」と開き直ることもできない。 迂闊な身動きができない今、相手の望む反応をしないことだけが唯一の抵抗だった。 (青広豪水、どこまでも私を嬲るつもりなのね……!) 暴力は極力禁止という言は本心のものだろう。だが、それが甘さとイコールなわけではない。 彼はただ、肉体を傷つけることで獲物少女の美貌が損なわれることをよしとしていないだけ。 逆を言えば、今行われているような精神的な攻撃には一切の容赦がないということだ。 ゆえに狙いは明白。彼はアクアメロディの心も身体も屈服させ、完膚なき敗北を突き付けたい。 衆人環視の中で裸を暴き、素顔を晒させ、全ての希望を摘み取って絶望へと追い込みたいのである。 だから、こうして薄皮を一枚ずつ剥ぐような手間をかけ、怪盗アクアメロディという偽りの姿を 一人の少女である水無月美音へと強制的に戻すことで否定し、嘲ろうとしているのだ。 (も、もし、そうなってしまったら……) きっと自分は耐えられず、仮にこの場を凌げてももう立ち上がることはできなくなるだろう。 ただ女の子としての水無月美音の弱さは誰よりも自分が知っているのだから。 しかし、だからこそなんとしてでも敵の目論見を達成させるわけにはいかなかった。 だが、溶けていくコスチューム同様、一度崩壊を始めた心は容易に元に戻るはずもない。 そもそも、心が持ちこたえたところで、正体がバレてしまえば結果は同じ。 そして、確実に迫りくる敗北の足音を振り払えないまま、遂に終幕へのカウントダウンが始まる。 溶解の進んでいた仮面の下から、いよいよ素顔が見え始めてきてしまったのだ。 (ああ……ッ! もう、ダメなの……?) http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/399
400: AM [sage] 2018/01/04(木) 12:49:54.88 ID:JUJHRim9 例によって規制の都合上、あとの四レスは二十四時間後以降に投下します http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319468991/400
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