[過去ログ] ニセコイでエロパロ Part2 (1001レス)
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43: ◆WSnR36DscY 2012/10/14(日)15:56 ID:dfDEOKht(2/4) AAS
俯いたままの小咲が、落ち着きなさそうに手をもじもひとさせながら続ける。

「私ね、一条君と一緒に海に来れてね、すごく嬉しくて、楽しかった」
「泳げないのにか? あ、でも砂浜のあれは……」
「ううん、そうじゃないの」
「え?」

海にきても泳げない小咲は砂浜でサンドアートに興じたりと、泳げなくとも別の楽しみを見つけていたからそこそこ楽しかったのだと思

ったが、予想とは違った返事に楽は少し戸惑った。

「一条君と一緒にいるんだ、って。そう思うだけでね、すごく元気が湧いてきて、浮ついちゃって……」

目の前の想いを寄せている女の子が頬を朱に染め、どこか嬉しそうに自分と一緒にいると楽しいと言っている。
聞いていた楽まで顔が熱くなって、小恥ずかしい気持ちに陥ってしまう。
もしかして……と考えてしまうが、そんな都合のいいことがあるのだろうか、些か自信がもてない。
そう思った矢先、楽のそれは確信へと変わった。

「一条君と話せば話すほど、一緒にいればいるほど、この時間がもっと、ずっと続けばいいのにって」
「もう、どうしようもないくらい好きなんだなって」

彼女の言葉から迷いのない言葉がさらさらと零れ出る。
本当に楽に恋して、好きで好きでたまらなくて。
色々な想いが交錯する意識の中で、嘘偽りのない想いが、小咲自身不思議だと思うくらい言葉として紡がれていく。

その言葉に、思わず息を呑んだ。彼女が自分を好きだと言った。
動悸が激しくなり、頭が煮立ってるんじゃないかと思うくらい熱くなる。
楽は思わず彼女のほうに顔を向けると、彼女も同じよう此方に顔を向けた。
またお互いにじっと見つめ合うが、今度は先程とは違った。
小咲は楽との距離をずいっと詰めて、若干汗ばんだ手を、楽の手に重ねた。
ここまできてしまったのだから、行ける所まで行かないと終わらせられない、そんな決意を宿した小咲は再び楽に訊いた。

「キス、してもいい……?」

うるうると上目遣いで訴えるその瞳に、ゆっくりと吸い込まれるように楽の顔が近づいていく。
小咲もまた、楽が受け入れてくれたのだと感極まりながらもゆっくりと瞼を閉じた。

「!…………」

そっと唇が触れた瞬間、小咲はぴくりと肩を震わせた後、少しだけ楽の唇に自分のそれを押し付けた。
触れたときのようにそっと唇が離れ、未だ緊張の解けない楽とは対照に、小咲は照れ臭そうに笑った。
たった数瞬触れるだけのキスで、柔らかな感触と共に楽の想いが流れ込むように伝わった気がする。
そして自分も、楽のことを愛しているという気持ちが伝えられたと小咲は感じた。
胸にほんのり広がっていく温かさに小咲は安堵を覚え、楽を好きだという気持ちがより強くなり、溢れ出そうだった。
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