[過去ログ] 【第13号機】新世紀エヴァンゲリオン【第13使徒】 (821レス)
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488: 【安らぎの契約(第20回)(1)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF 2015/09/05(土)12:45 ID:qYz2sLp1(1/8) AAS
・(14)真実
アスカの目の前にあるのは水洗トイレの白い水タンク。
トイレの個室の幅は1メートルちょっとだろうか。
便座に手をついた姿勢では視界は限られるが、目に付くものは女子トイレと大して変わらない。
少々の違和感があったが、しばらく考えてその正体に気づく。
(生理用品入れるアレが無いわけね……)
なるほど、男はそんな面倒を抱えていないのだ、とアスカはその男達の気楽さに少々いらだちを覚える。
我ながらしょうがないことに腹を立てるものだと思うが、そんな負の感情を沸き起こした張本人が背後にいる。
アスカのブラウスは前をはだけられ、ブラジャーもたくし上げられている。
低めののエアコンの空気がむき出しになっている胸から腹に当たっている。
ひんやりとし始めているその肌に温かい手が添えられ、撫で回し始める。
垂れ下がった乳房がまさぐられ、頂点の乳首をつままれる。
「あ……」
「……アスカ、駄目だよ。声だしちゃ」
苛立ちの正体である、碇シンジの冷静な声。
まるでこの少年の料理中につまみ食いした自分を見咎める時のような自然な声。
(バカシンジのくせに……)
シンジはあれ以来、ほぼネルフに寝泊りするようになっている。
エヴァの新しいシステムの試験だと言って、研究所やメーカーの人間が大勢押しかけている最中だ。
現状、唯一の機体持ちのエヴァパイロットのシンジは昼夜問わずそれにつき合わされている。
戦自との訓練からシンジが帰ってきたあの日の夜。
それ以来、二人きりで話せる時間など全然なかった。
そして数日振りにネルフ本部で再会したと思えば、シンジは自分をパイロット待機エリアの男子トイレなどに連れ込んだ。
(こいつ、いつの間にこんな度胸つけたのよ……)
「他の人だって来るんだからさ……」
まるで、学校やミサトのマンションでの会話のような緊張感のなさ。
もちろん、この区画にある男子トイレはほぼシンジ専用みたいなものであることや、人のあまりいない時間帯だということも計算に入っているのだろうが、こんなことを平然とやってのける神経が理解できない。
トクントクンといつもより自分の鼓動が早いと思うのは気のせいではない。
(……アタシだけ?気にしているの)
こんな場所での行為。
シンジの戻ってきた夜の一件。
シンジはなんとも思わないのだろうか。
そんな思いが少年や、「男」という存在への負の感情を僅かにかきたててくる。
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