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【第13号機】新世紀エヴァンゲリオン【第13使徒】 (821レス)
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549: 【安らぎの契約(第21回)(5)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF [sage] 2016/03/26(土) 07:58:44.74 ID:OLI4aoTI 「だからさ、ここでしようよ……」 「……どうかしてるわよ!?シンジ!?」 首を振りながら、立ち上がろうとするアスカの手首を掴む。 「やめて」 手先に微かな痛みを感じる。 少女に振りはらわれた手が宙を彷徨う。 だが、その手を再びアスカに伸ばしかけて、シンジは躊躇する。 わずか50センチほどの間に不可侵の壁があるかのようだ。 アスカの瞳にははっきりとした拒絶の色が現われている。 今まで見たことの無いアスカの冷たい視線。 「な……んだよ」 かすれた声で呟く。 (何でそんな眼で僕を見るんだよ……) きっとアスカなら自分の気持ちを分かってくれる、そう思っていた。 右も左も分からずにエヴァに乗せられ、全人類の盾になれと言われる理不尽さ。 それに応えられ無いかも知れないという、底知れぬ不安。 その気持ちをわかって欲しかった。 勇気を与えて欲しかった。 2人ならなんとかやっていける、そう言って欲しかった。 だが、口をついて出た言葉は自分でもそう思うほど、冷たいものだった。 「アスカは僕のいうことを何でも聞くって言ったじゃないか!?」 アスカがハッとしたように身を固める。 蒼い目の光の鋭さが失われていく。 そして、シンジは思い出す。 目の前の少女を意のままにできる呪文を。 僅かな逡巡を唾と共に飲み込み、ゆっくりとそれを口にする。 いままで発したことのない、邪悪で、淫らな、恥ずべき言葉を。 「――それがアスカの『契約』なんだろ?」 ヒュッと息を呑む音と共に、アスカの眼が大きく見開かれる。 その肩が僅かに震えるのが見て取れた。 アスカが肩を落とし、体全体からも力が抜けていく。 顔を背け、シートにもたれかかったアスカが問いに答える。 「わかった……わよ……」 緊張した場が去り、シンジはほっとする。 直前までのギスギスしたやり取りを頭の隅へと追いやる。 彼女の目の端が一瞬、微かに光ったように見えたことも。 顔を背けたまま、アスカが低い声で呟く。 「好きにすれば……」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1382234175/549
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