[過去ログ] 【第13号機】新世紀エヴァンゲリオン【第13使徒】 (821レス)
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545: 【安らぎの契約(第21回)(1)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF 2016/03/26(土)07:53 ID:OLI4aoTI(1/8) AAS
・(15)プラグ内「崩壊」

顔の無いエヴァが大きくサスマタを振りかぶり、突き出してくる。
大きくエントリープラグが大きく揺れ、眼前のディスプレイの表示が一斉に赤く変わる。
「Mission uncomplete」
活動限界表示はあと17秒でストップしている。
これで、自分は新しいシミュレータの条件で100回目の死を迎えたことになる。
そして勝利は一回も無かった。
「ふう……」
半日に及ぶ訓練が終わり、シンジは一人帰途に着く。
模擬戦の回数の桁が一つ変わったことで、改めて絶望的な戦績を想う。
省38
546: 【安らぎの契約(第21回)(2)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF 2016/03/26(土)07:54 ID:OLI4aoTI(2/8) AAS
目を開いた先にあるのは、チューブ型の狭い空間。
明かりもほとんどない前方はまるで奈落へ続くように漆黒だ。
「ふう……」
アスカはため息をつく。
久しぶりの弐号機のエントリープラグの中。
気だるい感覚。
弛緩していた四肢が重い。
ここでうたたねをして一体どのくらい時間が経っただろうか。
リハビリと称して弐号機の使用許可を得たものの、何をすることもなくここに座わり続け、いつの間にか眠り込んでいた。
主電源を入れることは許されなかったため、プラグ内はバックアップ電源モードの薄明かりのみだ。
省39
547: 【安らぎの契約(第21回)(3)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF 2016/03/26(土)07:55 ID:OLI4aoTI(3/8) AAS
(ふん、オメデタイわね……)
頭の中で、もう一人の自分が小馬鹿にしたような声を上げる。
勇ましい声の自分。
同級生の男子など歯牙にもかけず、並み居るネルフの大人達にも、臆することがなかったセカンドチルドレンの惣流アスカが。
(アタシのことなんか、なんとも思ってないわよ。あのバカは)
「そんなこと無い。シンジだってあたしのこと少しは……」
辛辣な指摘を打ち消すように無意識に呟く。
(バカじゃないの?好きな女にあんなこと出来るわけ?)
愛の言葉も無く抱かれた。
自分の言葉も聞いてくれない。
省33
548: 【安らぎの契約(第21回)(4)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF 2016/03/26(土)07:56 ID:OLI4aoTI(4/8) AAS
「アスカ、こんなところにいたんだ。探したよ……」
エントリープラグに座っていたアスカは目を丸くして驚いているようだった。
何か口をパクパクとさせてかすかに言葉を発したようだが、聞き取れない。
よほど不意を突かれたのか、ここまで狼狽しているアスカも珍しい。
久しぶりにみる赤いプラグスーツ姿は、以前の勇ましい姿、というよりは艶かしさを感じさせる。
記憶にある姿より、より女性らしくなったように見えるプロポーションの所為か、あるいははそのプラグスーツの下の白い肉体を知ってしまったからだろうか。
パイロットシートに座っているパイロットというよりは、ベッドに身を横たえた天使のようだ。
アスカの反応を待たずにエントリープラグに乗り移り、彼女の背とシートの間に身を滑り込ませる。
「ちょっと……どうするつもり?」
我を取り戻したらしいアスカが立ち上がろうとするのを制すると、彼女が固い表情で問いかけてくる。
省30
549: 【安らぎの契約(第21回)(5)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF 2016/03/26(土)07:58 ID:OLI4aoTI(5/8) AAS
「だからさ、ここでしようよ……」
「……どうかしてるわよ!?シンジ!?」
首を振りながら、立ち上がろうとするアスカの手首を掴む。
「やめて」
手先に微かな痛みを感じる。
少女に振りはらわれた手が宙を彷徨う。
だが、その手を再びアスカに伸ばしかけて、シンジは躊躇する。
わずか50センチほどの間に不可侵の壁があるかのようだ。
アスカの瞳にははっきりとした拒絶の色が現われている。
今まで見たことの無いアスカの冷たい視線。
省28
550: 【安らぎの契約(第21回)(6)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF 2016/03/26(土)07:59 ID:OLI4aoTI(6/8) AAS
シンジは背を丸めたアスカの背後に陣取る。
手を伸ばし、アスカの腰に手を回し抱き寄せる。
動いた拍子に立ち上ったアスカの髪の香りに誘われ、その髪の毛に顔を埋める。
手は自然とプラグスーツの上からアスカの胸を弄り始める。
うっとりとしながら、こうやって少女に甘えているだけでも良いとすら思う。
だが、ゆっくりとアスカに触れ続けたいという思いとは裏腹に、股間はズボンを押し上げ、はちきれんばかりになっている。
ふと解決策を思いつく。
アスカの耳元で囁く。
「アスカ、口で……してよ」
僅かにアスカが肩を振るわせる。
省48
551: 【安らぎの契約(第21回)(7)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF 2016/03/26(土)08:02 ID:OLI4aoTI(7/8) AAS
キッチーです。
今回、長いので規制にかかりそうで、とりあえず前半まで投下しました。
後半は明日投下予定です。
552
(1): 【安らぎの契約(第21回)(8)】LASキッチー ◆8U.wBEFm.PLF 2016/03/26(土)08:04 ID:OLI4aoTI(8/8) AAS
タイトルは「崩壊」でした。
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