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【とある魔術の禁書目録】鎌地和馬総合39フラグ目 (508レス)
【とある魔術の禁書目録】鎌地和馬総合39フラグ目 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/
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181: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/01(木) 00:14:57.72 ID:pt7pEoU2 以上です。 このラノでベスト10入りした4人が全員上条さんのヒロインということで思いついたのに、 投下終了までに新年を迎えることになるとは。 上条さんならこれくらいやっても許されると思うのです。 というか書いてるうちに長くなりすぎていろいろ端折らざるをえなかったのが残念。 それでは失礼します。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/181
182: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/01(木) 00:16:25.71 ID:cZIK6kMR 是非みさきちの端折った部分を投下していけ http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/182
183: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/01(木) 01:03:37.80 ID:81nMfLy9 乙gj そうこういうのを待ってた できるできている エロSSのこうあるべき宝やー http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/183
184: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/01(木) 12:58:15.66 ID:jzCQgxpe 乙 エロエロで濃厚だー http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/184
185: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/01(木) 22:55:48.24 ID:YZ0XNMiA 乙 凄すぎる もともと上イン美琴の3Pが好物で過去のSSでも一番だったがこのSSで 新しい境地に目覚めてしまった 次はイン琴食誰か二人を双頭バイブで繋がらせた後、当麻、そしてもう一人がやはり 双頭バイブで先に繋がった二人のアナルをそれぞれ攻める四連結を http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/185
186: 名無しさん@ピンキー [] 2015/01/04(日) 18:25:13.67 ID:0Fch8O3+ みんな仲の良いハーレムっていいよね http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/186
187: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/05(月) 23:12:42.99 ID:yp2HS24p >>186 同意 でもやはりちょっと主人公に対する独占欲とかあってそれで喧嘩したりするのもいい で、主人公にお仕置として、あるいは仲直りのためにいつもよりハードなプレイや 全員から攻められるというのが理想 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/187
188: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/05(月) 23:39:17.11 ID:sFfuKPZp >>181 今更ながら乙 元旦からこんな素晴らしいものが投下されているとは http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/188
189: 名無しさん@ピンキー [] 2015/01/06(火) 01:23:25.67 ID:ghB9XF9N 正月休みの間に良SS投下されてた、GJ! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/189
190: 名無しさん@ピンキー [] 2015/01/11(日) 10:37:06.15 ID:dWiR7NCB >>181 乙っした!!!! 素晴らしすぎる!!!!! 上条さんってフラグは沢山建ててるけどその中のを絞るとその四人が特に存在感あるもんな 魔術サイドのメインヒロインはインデックス、魔術サイドの準メインヒロインはオティヌス、 科学サイドのメインヒロインは御坂美琴、科学サイドの準メインヒロインは食蜂操祈 上条さんには幸せになって欲しい http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/190
191: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/13(火) 05:19:07.23 ID:Px9UhAkd 久しぶりに来たら凄まじいものが投下されてるじゃないか >>181 GJ! ただの乱交ではなく一人ひとり合わせた抱き方をしてるってのが凄まじく気に入った 特にインデックスの幼い体に性的快楽を教えていくのと小さいオティに奉仕してもらうのは背徳感があっていいね 残りの二人もすごくエロイし無茶を言っていいなら続きが見たい作品だったよ http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/191
192: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/22(木) 11:30:19.61 ID:G6/s6kyY もっと来い来い!! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/192
193: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/22(木) 19:24:32.41 ID:eD2QMHca >>159->>179の後日談的な。 みこっちゃんとみさきちが話してるだけ。 エロは無しです、あしからず。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/193
194: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/22(木) 19:27:24.76 ID:eD2QMHca ある日の放課後、学舎の園にある喫茶店。 オープンラウンジの丸テーブルに腰掛ける4人がいた。 4人全員が名門・常盤台中学の制服を着ているため、常ならばそれなりに人目を惹くだろう。 だがここは植込みに隠れたスポットで、目立つ心配もない。 もし誰かが見れば、きっと驚きに声を上げただろう。 座っているのは、ただ常盤台のお嬢様であるというだけではない。 学園都市最上位、レベル5の御坂美琴と食蜂操祈。 その2人が、穏やかな雰囲気で向かい合っている。 目の前に紅茶の入ったカップや、エクレアなどのお茶菓子なんて置きながら。 食蜂の右に座っている髪を縦ロールにした、食蜂派閥のまとめ役の少女は感無量だった。 (女王が、あの女王が、御坂さんとのお茶会に招いてくださるなんて! 以前は謀って同席させるのが精一杯でしたのに、今回は女王自ら御坂さんと約束をしたと……。 店に着いても、丁々発止のやり取りをするわけでも何か重大なことを話し合うわけでもなく、せいぜい御坂さんをからかったりするだけ…… すっかり友達になったみたいに! ああ、ここのところ女王の機嫌が良いのは確かでしたが、ついにこんな日が! 常盤台が誇るエースとクイーン、敬愛する女王と貴重なゲコラーもとい大事な友達の二人が、こんなにも親交を深めて! これでもう、なんとか二人を仲良くさせようと苦労したり、板ばさみになったりしなくていいんですのね!) 一方、美琴の右に座る白井は複雑だった。 (確かに、たーしーかーに、食蜂とは下手に事を構えるよりはこちらのほうが望ましいですの。 ですが、最近のお姉さまは食蜂と親しすぎですの! 以前の喧嘩腰が嘘のように、自然と声を掛けたり掛けられたり、いつの間にか二人でこそこそ話していたり…… 口さがない連中は、二人が隠れて付き合ってるんじゃないかと噂する始末…… オマケに、最近お姉さまがお召しになる下着が、いつの間にか以前の幼児趣味を脱して少し色っぽいものに変わって! まさか本当に、食蜂の能力で隠れて付き合っているんじゃないんですわよねお姉さま!? お姉さまはあの類人猿が好きなのでは――あ゛あ゛あ゛あ゛、何を考えてしまったんですのいまいましいぃい!) 百面相を始めた白井を気にかけるのはチラチラ目線をやる縦ロールの少女くらいで、他二人はスルーしている。 美琴は慣れているし、食蜂は白井の誤解などとうに知っているからだ。 以前常盤台を揺るがした食蜂の上条との事情をめぐる二人の対立は、食蜂が全員の記憶から消し去っている。 しかしそれでも、今までウマが合うとはとても言えなかったこの二人が和解したのは、白井には不可解でならない。 ……ついでに言えば、「常盤台におけるお姉さまのパートナーを奪われる」という危機感もちょっぴり混ざっている。 ちなみに白井の想像通り、確かに美琴は自身の交際事情を隠すのに、食蜂に力を借りている。 相手は食蜂ではないが。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/194
195: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/22(木) 19:29:05.40 ID:eD2QMHca 席についてしばらくしてから。 食蜂がテーブルの下でバッグに手を入れ、こっそりとリモコンのボタンを押した。 瞬間、心理掌握が発動する。 「〜〜〜〜っ!」 電磁バリアーが能力を弾いた痛みに頭を抑えて俯く美琴。 まるで停止ボタンを押されたかのように動きが止まる横の二人を尻目に、他ならぬ能力を行使した張本人は優雅にカップに口を付けた。 「〜〜〜っ、アンタねえ、いきなり能力使うのホントやめなさいよ! こっちはそこそこ痛いんだから!もうちょっと合図するとかさぁ……」 「さてと、じゃああの人のことに移るとしましょ☆ 何か話があるっていってたわよねぇ?」 「話聞けや!というかわざわざここまでしなくても、二人でいるときに話せばいいでしょうが!」 「そうやってこそこそ御坂さんとお話した結果、今どんな噂が流れてるのか知らないわけじゃないでしょぉ? 私たち今、いつのまにか百合カップルってことにされてるのよぉ? 御坂さんは白井さんで慣れてるからいいかもしれないけど、こっちはいい迷惑なんだからぁ」 「わ、私だってノーマルだっての!変なカテゴライズすんな!」 一人の男のハーレムに所属し、乱交の中でとはいえ同性との行為まで経験したことがある女の子は果たしてノーマルなのか、と食蜂は思った。 とりあえず、派閥トップとして配下の女の子達を好きにしているというあらぬ疑いがかけられたこともある自分は棚にあげておく。 ……実のところ、美琴は目の前の抱いて抱かれた相手をそれなりに意識してしまっているので(あくまでエロ方面で、だが)、食蜂の疑問もあながち見当はずれではない。 「わかったわかったわーかーりーまーしたー。 もう、早く本題に入ってくれないかしらぁ?」 「絶対に分かってないでしょアンタ。 ま、まあいいわ。実は、その……アイツから言われてることがあってさ」 「だからなによぉ」 「そ、それは、その……」 美琴の顔が、だんだんと真っ赤になっていく。 俯いてもじもじと両膝をすり合わせ、時折顔を上げて金魚のように口をぱくぱくさせ、また俯く。 どうやら『アッチ方面』らしい、と食蜂にも検討がついた。 美琴を経由せずに直接食蜂に言えばよさそうなものだが、そこはそれ、上条と食蜂の間には複雑な事情がある。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/195
196: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/22(木) 19:30:42.43 ID:eD2QMHca 上条宅には、洗面所の鑑の前に「彼が思い出せない女の子がいること、彼女もハーレムの一員であること」を食蜂の名前抜きでおおまかに説明した紙を貼ってある。 毎朝これを見ることになる上条が、実際に食蜂に会うときに感じる当惑が少しでも減るように、と。 もちろん、毎日インデックスとオティヌスがそのことについて上条に説明してもいる。 しかしそれにしたって、馴染みのない相手にエロ方面の頼みなんてしづらいどころではないだろう。 「……で?いったいなにを言われてきたのかしらぁ?」 「だ、だから、アイツが、……りで、……たいって」 「聞こえないんだけどぉ」 (同性相手に上目遣いなんてしたって別にカワイ…イわねぇ、やっぱり) ボソボソ言う美琴に対してあらぬことを考える食蜂。 前の週末にたっぷりイジめてあげた相手ともなれば、なおさらよからぬ思いが浮かぶ。 いつもはいっそ男前で、ヒーロー属性持ちの美琴は、だからこそ一匹狼にもかかわらず多くの信望者がいる。 それなのに、こっちの方面になると彼女はからっきしだ。 ベッドの上で美琴に対する上条もこんな気持ちなのだろう、とニヤニヤして続きを促す。 「ほぉらぁ、上条さんはなんて言ってたのぉ? もっと大きな声で言わないと聞こえないわぁ」 「だから、おし…で、その…」 「きこえなぁい」 「ああもう!お尻でシたいって言ってたのよ! だからキレイにしてきてくれって!!」 「声大きすぎぃ!?御坂さん、しーっ!しーっ!」 食蜂は慌てて人差し指を立てて口にあて、美琴を注意した。 同席した二人に聞かれる心配はないが、植込みの向こうの席まで能力をかけたわけではないのだ。 急いで周りを確認すると、幸いにもこの時間は他に客はいなかった。 もっとも周りに人間がいても記憶をチェックして、必要なら消し去るだけでいいのだが、食蜂は食蜂で伝えられた内容にテンパっていた。 調子に乗った食蜂がいじめすぎたおかげで美琴の顔は真っ赤に染まっているが、食蜂自身の目もグルグルいっている。 こちらは自爆したようなものだが。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/196
197: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/22(木) 19:33:32.92 ID:eD2QMHca 「お尻って、その、ア、アナルセ――」 「そう、それ!はっきり言わなくたっていいから! インデックスにも言ってるらしいし、もう、アイツったらそんなアブノーマルな……」 ノーマルについてのさっきと同じツッコミをする余裕は今の食蜂にはない。 「ま、まあしょうがないわよねぇ。あの人も男なんだしぃ。 女としては求められたら応じてあげなきゃ」 「……でも、ホントにできんの?お、お尻でなんて。 いや、聞いたことないわけじゃないけど、ちょっと私、抵抗があるっていうか……」 「そんなこと言ってぇ。 上条さんにされてるときの御坂さんを見るかぎりじゃ、すぐに馴染んでヨガり狂っちゃうのも時間の問題でしょぉねぇ」 「な、なにおう!?それはアンタの方でしょ!? 毎回毎回、その乳これみよがしに振るわせて簡単にイっちゃってんのは!」 「はァーッ?はァーッ??どんだけおっきなブーメラン投げてんのぉ!? 御坂さんが「ゆるしてぇ」とか言って泣き叫んでる情けない姿、いつも哂って見てるのはこっちなんですけどぉ!?」 「なんだと!」 「なによぉ!」 「この眼球しいたけ!年齢詐称疑惑!運動音痴!」 「阿婆擦れ短パン!ナイチチのアマゾーン!」 「なんつったコラ!!」 「………」 「………」 「……ぷっ、あはは☆」 「……まったくもう。ふふ」 美琴も食蜂も、ここまでギャーギャー言い合える相手というのは貴重だ。 かつてのような険悪な関係ではもはやなく、こんな歳相応の口喧嘩も正直楽しんでいるやっている節がある。お互いに。 口に手をあてクックッと笑う食蜂に、肩をすくめて微笑む美琴。 彼女達は、今や好敵手ですらない。 ――「友達」より、深い関係なのだ。 「ま、なんだかんだ言ったって御坂さんも受け入れるんでしょぉ?」 「……まあね」 「というか、御坂さんっていつもそうよねぇ。 抵抗は口だけで、実際に上条さんから頼まれると断ることないじゃない? このままいくと、いくとこまでいっちゃうかも☆」 「いや、『いくとこ』ってどこよ」 「どこって、……そ、その、だから、……た、たとえば、コスプレとか目隠しとか、その他もろもろ」 「ま、まあ、それくらいは、この美琴センセーの広い心をもって――」 「あと!SMとかハメ撮りとか縛られたりとか吊るされたりとか野外露出とか痴漢プレイとか催眠プレイとか!」 「いきなりレベル高くなった!?催眠プレイってなによ! ていうかアンタだってそういうの知ってるってことは結構興味あるんじゃないの!」 「御坂さんこそ」 「う゛……」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/197
198: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/22(木) 19:37:04.54 ID:eD2QMHca 自爆その2。 恥ずかしいけれど途中から引っ込みがつかなくなった食蜂が早口でまくしたて、最終的に二人して顔を赤くして黙り込む。 人の心をのぞける食蜂に、電子、つまりネット関係には抜群に強い美琴。 そりゃあ何も知らないってわけにはいかない。 もっとも世の中にはさらにニッチでアブノーマルな世界もあるが、さすがにそんなところまではまだ二人とも触れたこともない。 「ア、 アアアアイツがしししたいっていうなら、わわわたしは――」 「こ、声が震えてるわよぉ、御坂さんったら。 ……でも、なにかイメージとちがったわねぇ」 「なんのことよ」 「いや、御坂さんって結構尽くす女だったのねぇ。 彼から聞いてるわよぉ。 勉強も見て、炊事、洗濯、掃除もやって、最近じゃインデックスさんに家事教えてるそうじゃない? そのうえ、アッチの方まで文字通り好きにさせちゃうなんて」 「最後はまだ保留よ保留! ……まあそれを言ったらこっちだって、アンタはその、正直、もっと傍若無人な奴だと思ってた。 というか、『尽くす女』はお互い様でしょ」 「御坂さんはやりすぎな気もするけどぉ。随分とばしてるじゃない?」 「……だって、不安、じゃない」 「?」 美琴が俯く。憂いを帯びた顔をして、両手でスカートを握りしめ、睫毛を伏せた。 「私、インデックスみたいに可愛くも無いしさ、アンタみたいに胸も大きくないし。 だからかもしれないけど、スるときだって、イジめられることの方が多くて、アンタ達みたいにイチャイチャしながらって少ないし。 性格だって、おしとやかじゃないし素直じゃないし面倒くさいのは自分でもわかってるし。 だったらせめて、アイツの役に立てるように――」 奥に秘めていた胸中を吐き出す美琴に、食蜂は呆れてしまった。 食蜂は自分の容姿が優れていることを知っている。 その長い金髪も、人形のように造形された貌も、豊かで極めて女性的な身体も。 それらが自分を見る男たちにとってどんな価値があるか知っている。 だがそれと違い、美琴は自分の価値を随分と低く見積もっているらしい。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/198
199: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/22(木) 19:38:49.19 ID:eD2QMHca 「……まったく、何を言ってるのかしらぁ。 私ほどじゃないけど、御坂さんだって結構男の人から見ればイイものだと思うわよぉ? だいたいそうでなくたって、あの人が御坂さんを捨てるなんてことあるわけないでしょぉ」 「……ホントに、そう?」 「もっちろん☆胸だって大丈夫。 そのうち……たぶん……きっと……うーん」 「胸のことも元気づけてよ!」 冗談はともかくとして、食蜂がこうして向かい合っていても、美琴の顔が整っていることはわかる。 胸はともかく、モデルみたいに手足が長いプロポーション、アスリートみたいに引き締まったスタイルは客観的にみて十分魅力的だ。 性格だって、その正義感と誇りの高さは食蜂だって一目置くところだ。 まるで女版の上条のように、困っている人には手を差し伸べる彼女を白井は「優しすぎる」と評するが、それゆえに多くの人に慕われていることも確か。 おまけに学園都市の広告塔で、女性能力者としては自分すら上回る最上位。 一般的には高嶺の花以外の何物でもない。 「それに私、結構羨ましいと思うわぁ。上条さんからイジめられるの」 「なんでよ?……まさかアンタそういう趣味なんじゃ」 「違うからぁ!?……だってそれって、彼の男としての欲望を、御坂さんにはぶつけられるってことでしょぉ? それだけ、信頼してるんじゃない?」 (というか、御坂さんこそ「そういう趣味」だからでしょぉ) やらしい意味抜きにしたって、美琴を弄るのが楽しいのは関係者全員が一致するところだ。 そしてこれがベッドの上でとなると、虐められる美琴の姿は、上条が彼女を鳴かせたがるのも納得の可愛さである。 あれほど嗜虐心を刺激されるものもない、と食蜂は彼女の痴態を思い出してニヤニヤ笑いを堪えた。 しかも面と向かって聞けば本人は否定するだろうが、どう見たって美琴にマゾの気があるのは丸わかりであるからして。 (まったく、理性とばされるくらい抱かれないと素直になれないのかしらぁ。 してるときはホント、イニシャル通りのドMさんだってのに。 あんなに悦んでる姿みせられたら、上条さんだってああいう抱き方したくなるわよねぇ。 ……ま、教えてあげないけど☆) 美琴が自分はMだと気付いていない、あるいは認めていない今が一番イジめ甲斐がある、もとい可愛いのだから。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/199
200: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/01/22(木) 19:41:54.34 ID:eD2QMHca 「うーん、そう……なのかな……」 「そうよぉ」 「……うん、そう言われればそうなのかもしれないわね。 ありがと、食蜂。ちょっと楽になったかもしれない」 「お安い御用☆」 柔らかに微笑んで謝意を表す美琴に対して、食蜂は手をひらひらと振った。 「だいたい、御坂さんの悩みなんて軽いものでしょぉ。 私なんて……」 「そうね、……ゴメン。贅沢な悩みだったわ。 私も何か役に立てればいいんだけど……」 「冥土帰しすら匙を投げた問題に、御坂さんが思いつめることはないわぁ。 しいて言うなら、私という存在のことをこれまで通り上条さんに話し続けて。 あの人が決して忘れないように、私の名前抜きで」 食鉢は上条との関係において、高望みはしないつもりだ。 「でもやっぱり、できることならば」。 実琴にも食蜂の気持ちは痛いほど伝わっている。 もともと上条との関係をほぼ諦めていたに等しい食蜂を、彼のところに無理に引っ張ってきたのは彼女なのだ。 自分なりに調べた脳医学についてや、専門の電気信号についての知識を生かして何かできないかこちらもこちらで必死に探ってみたものの、解決の糸口は見えないままとなっている。 「うーん、あとはもう、彼との関係をこれ以上深めるには、アレしかないわねぇ」 「なによ、アレって」 「…………………………………………子供をつくるの」 「は、はぁ!?」 はたから見ればどんなに滑稽な会合だろう。 その場にいる四人のうち二人は茫然自失でピクリとも動かない。 残りの二人はワタワタしたかと思えば、ときどき叫んだり、ときどき真っ赤になって言葉に詰まる。 今みたいに。 「こ、ここ子供って――」 「……さすがに学生のうちはマズいかもしれないけどぉ、上条さんはあと2年で卒業。 私たちはあと1年で常盤台を卒業するから、社会に出て上条さんを待つ。 そして彼がモラトリアムを抜け出たら、その、は、孕ませてもらえばいいわ。 お金のことなら問題はないんだしぃ.」 「はらませっ……!?……ってそんな、まだ私たちの歳で……。 ま、まあ言ってることは分かるけどさ。アンタ、卒業してから何するかもう決めてるの?」 「さあねぇ。どうしようかしらぁ。 ……そういえば、インデックスさんはあれでイギリス清教の要人だったかしらぁ? いっそのこと、私たちで学園都市とイギリス清教を手中に収めて……」 「話がぶっとびすぎでしょうが! だいたいそんなことできるわけ――」 「どうかしらぁ?私たちが本気で組んだら、結構イケちゃうかもねぇ? ……まあそれはともかく、子供をつくるってこと、私は本気。 きっと、そうすれば、彼との関係力は、もう絶対に……」 「食蜂……」 「子は鎹」ともいうが、食蜂の場合はもっと切実だ。 インデックスも美琴もそのことを考えなかったわけではないが、上条との子供を誰より欲しているのは、間違いなく食蜂だろう。 上条との関係構築にあまりにも大きな問題を抱える彼女は、何よりも確かな「繋がり」を求めている。 外部の干渉で揺らぐ記憶や、身体の繋がりを超えるそれを。 今でも食蜂は奇跡を信じているが、それでもなお。 男女が愛し合ったという何よりの証明、命を授かりたいのだ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1389942201/200
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