[過去ログ] 【とある魔術の禁書目録】鎌地和馬総合39フラグ目 (508レス)
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139: 2014/12/08(月)19:35 ID:l2SNYEWy(3/12) AAS
それは、外の軍覇と上条にとってはあまりにも短い時間。

(何!?何!?なんなの、これ!?)

自分の暴走する力が上条の右手を吹き飛ばしてしまった――美琴にもそこまでは見えた。
だが絶望も束の間、いつの間にか現れた威容を誇るその龍達が、美琴の周りを渦巻くそれを無理矢理引き剥がしていく。

(……あ……)

文字通り、解放されるかのよう。
よくわからないが、また自分はアイツに助けられているらしい。
そう思い、美琴は泣きたくなるような気持ちになった。
美琴を覆っていたそれが喰らい尽くされていく。

…そして美琴は、それに気付いた。

(なによ、…アレ)

球体を喰らい尽くした龍達とは別の、一つの首が近づいてくる。
それをはっきり見た美琴は、…そのおぞましさに総毛立った。

まるでワームのような。頭があるはずの首の先にはただ穴が開いており、その縁に牙が揃っている。
見えるところだと、穴の中にも無数の小さな牙が生えているようで、いくつか眼があるのも見える。
その奥に続く穴全体が、ヌラヌラとした涎のような体液で光っている。
他の龍が伝説で勇者が立ち向かうものだとすれば、こっちは明らかに魔王の後ろで蠢く類のものだ。
グロテスク極まりない。

(ひっ……!)

今や球体を引き剥がされ、身を守るものもなく。
その上一糸纏わぬ姿になっていた美琴は、生理的な嫌悪感と本能的な恐怖感で身を縮めた。
「捕食される」という恐怖。
その美琴を、上から丸呑みしようと、その異形が大きく口を広げる。

(いやぁぁぁぁぁ!やめ――)

能力を使おうとする間も無く、身を縮めた全裸の美琴は、一気に呑みこまれた。
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