[過去ログ] 【とある魔術の禁書目録】鎌地和馬総合39フラグ目 (508レス)
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201: 2015/01/22(木)19:50 ID:eD2QMHca(9/11) AAS
「私は何人でも、求められれば産んであげるつもり。
 御坂さんだって、欲しくないのぉ?彼との子供。
 ……ああ、どうせ彼が卒業していざそのときになったら、ベッドの上で彼にメチャクチャにされてなし崩しに中に出されて、何人も産まされることになるに決まってるわねぇ」
「いくらなんでも私の扱いが酷すぎる!?」
「で?欲しくないのかしらぁ?」
「…………欲しい、けど、さ……」

食蜂は煮え切らない美琴の態度を不審に思い、彼女を注視した。
……美琴の肩が、微かに震えている。

(ああ、そういうこと)

美琴は、怖いのだ。
自分の血を分けた「家族」――どうしたって、「妹達」を思い出させる。
もちろん、彼女だって上条との子供は欲しいし、それとこれとでまるっきり事情が違うということも分かっている。
それに今では食蜂に引き合わされたドリーの妹とも姉妹として良い関係を築いている美琴のことだ、妹達自体にもちろん悪感情は無い。
それでも、自分の遺伝子を弄ばれ続けた彼女には、トラウマ染みたたものができてしまっているらしい。

「……御坂さんが考えてることは分かるけどぉ、二度とあんなことには繋がらないわぁ。
 こう考えればいいんじゃない?
 やっと自分のDNAを、100%信頼して『受け渡せる』相手が見つかったって。
 ねぇ?」

美琴は黙ってコクンと小さく頷いた。

(ホント……さっきから調子狂うわねぇ)

それは過去の彼女たちにはあり得ない光景。
しおらしい態度の美琴の悩みに対して、アドバイスする食蜂

(まったく、御坂さんのカウンセラー染みたことしたりするなんて……
 いくら精神系能力者だからって、柄じゃないったらないわぁ)

そんな思いとは裏腹に、食蜂の顔は優しい笑みを自然と形作った。
美琴との関係における大きな変化と、それを受け入れた自分。
今の食蜂は、それが決して、嫌いじゃない。
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