[過去ログ] 【とある魔術の禁書目録】鎌地和馬総合39フラグ目 (508レス)
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250: 2015/05/09(土)02:43 ID:6P9qOrh3(1/6) AAS
姫神とアウレオルスのあまりエロくないSS投下します。
251: 2015/05/09(土)02:46 ID:6P9qOrh3(2/6) AAS
「ふっふっふ。あなたの黄金錬成の行使には。精神の集中が必要不可欠。」
とあるマンションの一室で、日本人形のような美しい長い黒髪、白い肌の少女が不敵に笑う。
少女は、何か鋭いものが沢山入った袋をこれみよがしに掲げていた。
袋の中身のものは一般的に鍼治療に用いられるモノで、今、彼女の目の前でうろたえている青年にとっては欠かせない物である。
「それをこちらに渡してくれないか、姫神秋沙。それが無いと私は魔術を使えない。
――――蓋然。むしろ、それ以前に―――」
青年は目の前の少女を見据えようとして、しかし直ぐに眼を片手で覆った。
「――――まともな服を着ろ!!」
「うん。それはできないお願い」
省2
252: 2015/05/09(土)02:49 ID:6P9qOrh3(3/6) AAS
あの三沢塾の一件から少しした後。
記憶を丸ごと奪われ、顔を変えられて、別の人間として生きていたはずの青年は
自分が『アウレオルス=イザードだ』ということを突然思い出した。
その後真っ先に思い出したのは、自分を止めようとして、自分に殺されかけたとある少女が、くしゃくしゃに笑いながら倒れていく姿だった。
恐らく、いくら学園都市が科学の粋を集めた街だとしても。
いくらこの世界にありとあらゆる魔術が息づいているとしても。
きっと彼女が呪いとも呼ぶその能力は、完全に消し去ることはできない。
だからこそ、かつて持っていた黄金錬成の力をより強力なものにして、
自分を元の姿に戻して、錬金術師は彼女の元に帰ってきた。
それは彼なりの罪滅ぼしの形で。
省19
253: 2015/05/09(土)02:50 ID:6P9qOrh3(4/6) AAS
「そんなに足を出していると風邪を引くだろう。明日も学校なのだからもう大人しく暖かい服を着て寝るべきだ」
「見ないようにしてるのに。しっかり足を出している服というのは確認済み。そういう人を世間ではムッツリという。」
「私をそんな低俗なものと同視するな。…取り敢えず鍼を返してもらおう。そうすれば君のふざけた服も普通になる。
その上ようやく静かに寝かせることも出来る。」
「黄金錬成。何でも思い通りになる魔術。それを使って女の子の衣服を好きに変えて。あげく"寝る"だなんて」
「そのような発言は例え周りに誤解する人間が居なくても対象には深刻な傷を負わせかねないのだから即刻止めてもらいたい!」
いよいよ平静を保てなくなってきたアウレオルスが叫ぶ。そんな様子を見て、姫神は謎の面白さを感じると同時に、
その人間らしいところに安心感を抱いていた。
黄金錬成という魔術は、術者の思い通りに世界を歪めることのできる、神の如き業。
しかし術者はそれを行使するために、一瞬の余計な考え、迷いを排除しなければならない。
省8
254: 2015/05/09(土)02:51 ID:6P9qOrh3(5/6) AAS
「…アウレオルス。」
「…何だ。」
相変わらず片手で自分の視線をガードしているアウレオルスに、姫神は優しく微笑みながら近づいていく。
「今日は。少し私もはしゃぎ過ぎた。反省している」
「…渙然。わかればいい。それにそこまで気を病むことでは無い。これでようやく安心して眠ることができる」
「だけど」
するり、と動いた姫神の白い腕がアウレオルスの腰のあたりを撫でた。
「あなたは。きっとこのままだと。…昂ぶって眠れない」
「な」
「だから。私が」
省22
255(2): 2015/05/09(土)02:58 ID:6P9qOrh3(6/6) AAS
これで終了です。お粗末!
エロパロスレの過去ログ漁って色々見てたら姫神とアウレオルスの話が無かったので。
SSなんて初めて書きましたが、楽しんでいただけたらありがたいです。
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