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ファイアーエムブレム&ティアサガ第51章 [転載禁止]©bbspink.com (153レス)
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: 2015/02/27(金)05:00
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125: [sage] 2015/02/27(金) 05:00:30.79 ID:aaFJJKSC やがて魔力も枯渇し、レベルが最大まで上がった時 四人のシスターは力尽きて一人また一人と冷たい石床に倒れていった。 マリクの腕に抱かれたエリスは、他のシスターたちと共に後方に控えていた救護班へと運ばれていく。 薄れ行く意識の中でエリスは、悠々と玉座に座る弟を見ていた。 「これほどの苦痛を味わせておいてマルス 貴方は私の望んだささやかな幸せすら奪うというのですか」 「すみません、姉さん……」 マルスはこれだけ言うといつも席を立ちその場を離れた。 彼は親友のマリクにも似たような事を言っている。 弟の言葉は届かなくとも、愛する夫の言葉なら 少しは聞いてくれるのではないかと期待していたのだ。 しかしマリクはマリクで、エリスに惚れた手前、彼女の望みを拒絶しにくい立場だった。 困った所はあれどエリスは裏表のない好意を向けているし 彼も最初はそんな彼女と望んで一緒になった。 それに彼は恋人が一番苦しんでいる時に助けてあげられなかったという引け目もあった。 耐えていればそのうち収まるのではないか。 そんな淡い期待を抱きながらマリクはやや息切れ気味の新婚生活を続けていた。 # # # 「マ・リ・ク♪」 マリクは風に乗って聞こえてきた妻の甘え声に戦慄を覚えた。 午前中のアカデミーの授業を終えた彼は パリスの宮殿が一望出来る丘で朝に食べ損ねていた朝食をやっと摂っていた。 ここならエリスに見つからないだろうと踏んでいたのだがすぐに見つかってしまった。 「エリス様、どうして……!?」 「ユミナに教えてもらったの」 オームの杖を操れるよしみで、グルニア王女ユミナはアカデミーに在籍している間 しばしばエリスにも教えを乞うていた。 マリクが絡まなければ、エリスはおしとやかで物静かな聖女なのだ。 「マリク、今日は授業でどんな講義をしたの?」 エリスは早速マリクの隣に座って、夫の腕をぎゅっと胸元に寄せて組んだ。 屈託のない満面の笑みは、心の底から夫を愛していると感じさせてくれる。 「マリク、はい、あ〜ん♪」 エリスは彼の食べかけていたパンをひとつまみ千切り、差し出した。 マリクは頬を朱に染めながら、それを口で受け取り咀嚼する。 羞恥で思うようにパンが喉を通らない。 エリスはいつも食事をとる時、このようにして隣にいるマリクに食べさせるのだ。 場所が王宮だろうと、アカデミーだろうと同じで 朝でも昼でも夜でもそれは変わらない。 当然王宮やアカデミーでは好奇な視線の的に晒される事になる。 彼が一人で食事をとりたがろうとする事も、無理からぬ事なのだ。 「ねぇ……マリク」 エリスは艶やかな流し目を恋人に送った。 マリクが彼女の周囲を見ると、いつの間にか用意されていた果実酒が空になっている。 「エリス様、いつの間に……駄目ですよ、昼間からお酒を飲まれては……」 「マリク……」 エリスはとろんとした酔眼のままマリクを見つめ、寄りかかりながらその唇を甘く食む。 爽やかな果実酒の匂いが鼻腔をくすぐり、侵入してきた女舌が酒味を運んできた。 「だ、駄目ですって! ここは外で……!」 「だって、すぐに欲しいんだもん……♪」 戸惑うマリクの耳元で、エリスは艶に満ちた声色で囁いた。 その白い掌は彼の股をやんわりと捉え、愛しげに撫でてくる。 このままではいつものように彼女のペースに巻き込まれてしまう。 親友であり主君でもあるマルスから頼まれた言葉を思い出し やや力を込めてエリスの体を突き放した。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1422183173/125
やがて魔力も枯渇しレベルが最大まで上がった時 四人のシスターは力尽きて一人また一人と冷たい石床に倒れていった マリクの腕に抱かれたエリスは他のシスターたちと共に後方に控えていた救護班へと運ばれていく 薄れ行く意識の中でエリスは悠と玉座に座る弟を見ていた これほどの苦痛を味わせておいてマルス 貴方は私の望んだささやかな幸せすら奪うというのですか すみません姉さん マルスはこれだけ言うといつも席を立ちその場を離れた 彼は親友のマリクにも似たような事を言っている 弟の言葉は届かなくとも愛する夫の言葉なら 少しは聞いてくれるのではないかと期待していたのだ しかしマリクはマリクでエリスに惚れた手前彼女の望みを拒絶しにくい立場だった 困った所はあれどエリスは裏表のない好意を向けているし 彼も最初はそんな彼女と望んで一緒になった それに彼は恋人が一番苦しんでいる時に助けてあげられなかったという引け目もあった 耐えていればそのうち収まるのではないか そんな淡い期待を抱きながらマリクはやや息切れ気味の新婚生活を続けていた マリク マリクは風に乗って聞こえてきた妻の甘え声に戦を覚えた 午前中のアカデミーの授業を終えた彼は パリスの宮殿が一望出来る丘で朝に食べ損ねていた朝食をやっと摂っていた ここならエリスに見つからないだろうと踏んでいたのだがすぐに見つかってしまった エリス様どうして ユミナに教えてもらったの オームの杖を操れるよしみでグルニア王女ユミナはアカデミーに在籍している間 しばしばエリスにも教えを乞うていた マリクが絡まなければエリスはおしとやかで物静かな聖女なのだ マリク今日は授業でどんな講義をしたの? エリスは早速マリクの隣に座って夫の腕をぎゅっと胸元に寄せて組んだ 屈託のない満面の笑みは心の底から夫を愛していると感じさせてくれる マリクはいあん エリスは彼の食べかけていたパンをひとつまみ千切り差し出した マリクは頬を朱に染めながらそれを口で受け取りする 恥で思うようにパンが喉を通らない エリスはいつも食事をとる時このようにして隣にいるマリクに食べさせるのだ 場所が王宮だろうとアカデミーだろうと同じで 朝でも昼でも夜でもそれは変わらない 当然王宮やアカデミーでは好奇な視線の的に晒される事になる 彼が一人で食事をとりたがろうとする事も無理からぬ事なのだ ねぇマリク エリスは艶やかな流し目を恋人に送った マリクが彼女の周囲を見るといつの間にか用意されていた果実酒が空になっている エリス様いつの間に駄目ですよ昼間からお酒を飲まれては マリク エリスはとろんとした酔眼のままマリクを見つめ寄りかかりながらその唇を甘く食む 爽やかな果実酒の匂いが鼻腔をくすぐり侵入してきた女舌が酒味を運んできた だ駄目ですって! ここは外で! だってすぐに欲しいんだもん 戸惑うマリクの耳元でエリスは艶に満ちた声色でいた その白い掌は彼の股をやんわりと捉え愛しげに撫でてくる このままではいつものように彼女のペースに巻き込まれてしまう 親友であり主君でもあるマルスから頼まれた言葉を思い出し やや力を込めてエリスの体を突き放した
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