[過去ログ] 【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【13怪】 [無断転載禁止]©bbspink.com (683レス)
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219: 2018/11/12(月)20:05 ID:l6irEwto(2/9) AAS
他にも多くの参加者がいて、二人は橋に背をもたれ、焼きイカや綿飴をほおばっていた。
しばらくすると、瞳を瞑ったねこ娘が、鼻をヒクヒクさせる。
「どうしたの?」

「…たこ焼きのいい匂いがする〜。買ってきてもいいかな?」

「いいよ」

「あたし、急いでいってくるから、鬼太郎ココに居てね!」

綿飴の袋を鬼太郎に渡し、紅い巾着だけを持って人ごみの中に溶けていった。
ところが、なかなかねこ娘が戻ってこない。
探しにいこうかと思ったが、すれ違っても困ると思って、どうしようかと悩んでいた。
「…あれ、鬼太郎さん?」
そんな鬼太郎に声をかけてきたのは、いつもの3人組…いや、村上祐子と淳の2人だ。
「やあ、君達も着てたのか。」
「鬼太郎さんは一人?」
「いや、ねこ娘と来たんだ…君達のほうこそ、今日は3人じゃないの?」
「さっきまで一緒だったんだけど…翔太君とはぐれちゃったみたいなの。鬼太郎さん見なかった?」
「いや、見てないよ。」
「まったく…翔太のヤツ、どこいっちゃったのかなぁ。」
3人の会話が途切れ
しばしの沈黙―――
「あ、あれ。翔太君じゃない?」
祐子の指さした人ごみの中に、翔太とねこ娘の姿。
何故かねこ娘に体を支えられ、首に腕を回している。
「あれ、皆ここに居たんだ。」
「お前こそ途中で何処行ってたんだよ。探したんだぜ。」
「僕、途中で足引っ掛けちゃって転んだのに、村上さんも淳も置いてって酷いよ。呼んでも気がついてくれなかったし・・・」
ふてる翔太とねこ娘のほうへ、皆が歩み寄る。

「鬼太郎、遅くなってゴメンね。途中でばったり会って、ここまで連れてくるの重かったんだぁ〜」

額にうっすら汗をにじませ、フゥと息をつく。
よほど大変だったのか、浴衣は少々乱れ、首に巻かれた腕のせいで若干胸元が肌蹴ていた。
それに気がついた淳が、顔を赤らめる様子を鬼太郎は、見逃さなかった。

「はい、淳君。翔太君を宜しくね。」

「あっ・・・ああ。ほら、翔太。俺の肩を貸すよ。」
ねこ娘から、翔太を任された淳だが、その目線は乱れたねこ娘の胸元が気になって仕方が無い様子。
見た目は子供でも、猫族のしなやかな動きと、半分人間である半妖怪として女性の色香を帯び始めたねこ娘の不思議な魅力に、淳は魅入ってしまったのだろう。
それは、普段一緒に居る鬼太郎でさえもドキッとさせられる事がしばしばで―――
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