[過去ログ] 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ16【総合】 [無断転載禁止]©bbspink.com (320レス)
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310: 15 2021/05/05(水)01:01 ID:jBP8fKtB(15/17) AAS
ドワーフの二人がいきなり打ちかかった。少女のしなやかな手に持たれた、華奢な細工の剣は、
戦士の打ち振る直身の両刃をがっきと受け、軋むほど刃を食い合わせた。金属音が異次元空間に鳴り響いた。
鉄塊のようなドワーフの筋力を、エルフの細腕が軽々と止める。信じられぬ膂力だった。つぎの瞬間、
返す刃は二人のドワーフの首を並べて切り飛ばした。
グリューエラントには信じられない光景だった。イールヴァよ何をする!
冷然と耳のないように、エルフはグリューエラントに斬りかかった。そのまえに盗賊と司祭を斬った。
動揺しつつも、グリューエラントは剣と剣を合わせ、その一瞬にイールヴァを殺す覚悟をきめた。
殺らなければ殺られる、しかない。魔剣に意識を奪われたエルフ娘を救うことは諦めた。
だが次には、組み打ちを試み、抵抗するエルフを盾と鎧の下に押し伏し、手首を捉え、剣をもぎ取ろうとした。
グリューエラントの思うより先に、一連の動作は機械的で、彼女には剣を使わせなかった。
押し倒された体の下でエルフの目だけがぎらぎら輝いて憎悪を燃やした。
組み敷かれて剣は振るえなかった。しかし唇が動いた。次のように。ティーラ・ターザンヌ・ウィーアラウフ、
『はやき風と、光よともに――』
そこまでで止んだ。呪文は完成しなかった。
顔と顔の間近で、グリューエラントは危険きわまる呪唱を最後まで終わらせなかった。
彼自身の唇が、古代言語でしゃべるエルフ娘の唇を塞いで言わせなかった。
身体はぴったり重なったまま、重なり合う二人の間、重なった唇のあいだからは、
むっ、とか、んん、とか、喉音で呻く声が洩れたが、それは到底、おそるべき破壊の効果を発しはしなかった。
鼻をつまんで口を塞がれ、エルフは窒息しそうになって死にものぐるいにもがいたが、
だからといって、グリューエラントはすぐに唇を離すわけにいかなかった。
そのうえ、自分の甲冑でエルフ娘の体を押し潰さないようにしているので、決して楽な芸当ではなかった。
ふっと抵抗が消え、少女の身体が脱力した。そうなってようやく、グリューエラントは彼女を解放した。
力を失った手のひらから、魔剣は簡単に離れ、グリューエラントはそれを遠くに蹴りやった。
失神した少女の半開きの口の端に涎が伝った。
気絶してはいるものの、彼女は生きていた。その短い戦いで、二人を残してパーティは全滅し、
グリューエラントも剣さばきに体中切り刻まれ、片目から血を流していた。
膝を立てて起き上がろうとすれば疲労と失血でふらついたが、
かろうじて殺さずに済んだエルフを、いま死なすわけにはいかない。
彼女を抱き起こそうとして、初めて、グリューエラントはそれがエルフ娘ではないことに気づいた。
抱けば折れるほど華奢なエルフより、肩幅と臀に肉体的な重みがあって、衣服には薫香が香った。
荒々しい接吻のあとに自分の腕で気を失っている女性が誰なのか、グリューエラントにはわからなくなり、
まじまじと彼女の顔から爪先から見回したが、やはりわからなかった。
乱れて額にかかる髪を払えば、美しいリルガミンの女王、面影はアイラスその人と酷似しながら、
理性では、こんなところで、こんなになっている、その女性が女王アイラスであるはずはなかった。
アイラスであってはならなかった。
それは生き身のソークス姫だった。
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