[過去ログ] 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ16【総合】 [無断転載禁止]©bbspink.com (320レス)
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312(2): 2021/05/05(水)01:15 ID:jBP8fKtB(17/17) AAS
>>296-311
おわり。
ひとこと詫びを入れておきたいのだが、スレ的にはあまり、エロくはない…。
というのは、この二三日まえ、たまたま保管庫にあるSSを覗いてしまい、それが、
とてつもなく昔に、たぶん自分が書いたもので、文章をみるかぎりどうも自分が書いたとしか思えない。
気がついたら外伝を掘り返して書いてみていた。いろいろ思い出があったが、
ソークスというキャラは、原作ではほとんど動機がわかんない。
その、ぶっきらぼうで「わかんなさ」が良いとは思うけど、誰かが彼女を思い出してあげたいとは思った
313: 281 2021/05/05(水)11:52 ID:pUhcBkyS(1) AAS
>>312
乙。
314: 2021/05/10(月)23:05 ID:hTwRWaZn(1) AAS
>>312
保存してあるデータとかないの?
アップする前の奴とか。
315: 炎と愛 2021/05/14(金)05:16 ID:uUFUdK3i(1/6) AAS
この地獄だってさ、魔法仕掛けのテーマパークのひとつだって、わかってるんだ。
地獄の底で生き残り……仲間が、たった二人になっても、そんな口を叩く口は彼に残っていた。
悪態をつくしかなかった。
メイルストロームの迷宮を歩くかぎりは、いつどこに、どんな悪辣な仕掛けがあるかは油断できない。
それを、踏み板に気づかなかったのは彼、錠前屋の失態だ。
長い長い回廊の突き当り、扉になにかあるなとは用心したが、開けたとたん足下が全部崩落するとは思わなかった。
わぁー……と、長い悲鳴をひいて、冗談みたいに長いトンネルを下へ下へ、底へ底へと彼らは落ち続けたあげく、
転がり出た先は地獄だった。
地獄は比喩ではなくて、ずっと昔にダンテとウェルギリウスの訪問したという場所がそこだったのは、
そこにあった嫌味らしい歓迎プレートと、そこで出会った幽霊たちが教えてくれたのだ。
省11
316: 2 2021/05/14(金)05:18 ID:uUFUdK3i(2/6) AAS
そのうえ、二人の潜む結界の端には火のような姿が来て、言葉をかけ、
ローズと錠前屋にそこから出てくるように誘った。
主の御名において悪魔よ退け、――剣の十字の柄を立ててローズが唱え、この期に及んで彼女は気丈だった。
ローズは六人の冒険仲間のリーダーだった。全員が若かったが、彼女も若かった。それが今は悔しいにちがいない。
彼女と対峙し、結界の端にいるその姿は、きららかな衣装を身につけているが、
両手にも腰にも武器らしいものを帯びていない。
二人がこのキャンプに落ち延び、止血と荒い息をついているところに、それは荒野から歩いてきた。
形は人の姿に似て、それは人でなく、火のように燃える光をまといながら、熱はなく冷たい。
青ざめた美しい顔をしていて、穏やかな声で語る。ローズにも錠前屋にも、わかる言葉で彼は話した。
「そなたらと争いにきたのではない」と言い、
省22
317: 3 2021/05/14(金)05:22 ID:uUFUdK3i(3/6) AAS
「信じるより死んだほうがましね。下がれ悪魔、その線より近づくなら、われわれは死を顧みず戦うまでだ」
「勇敢で恐れをしらぬ、称賛に値する魂よ。そなたのような戦士が昔は多くいたものだ」
薄く微笑をうかべたまま、魔王はローズの、女君主の銀甲冑を観賞しつつ、
――幾百年ごとに起こる異変のたび、訪れるそなたら、地上の戦士とまみえることが
剣と、魔術とを揮っての戦いの時間が、悠久を経たる我らにとって、めったにない楽しみなのだから――
「俺らにとっては命がけの戦いが、あんたらにとっては遊びごとだっていうのか」
「そのとおり。ゆえに、抗う力のないものから生命は奪わぬ。いずれにせよ、そなたらの心しだい。
わたしと戦い、ここで滅ぶも。さなくば、わたしとともに来よ。選べ、わたしは自由意志を尊ぶ」
結界の境に立ち、悠揚と微笑んでいる彼の美貌に気圧されながら、錠前屋はそんな甘い言葉に騙されちゃいないぜ、
そいつははっきり嘘だ。死にかけて身動きできない相手に寄り付いて、甘い言葉で希望をちらつかせるのは決して、
省22
318: 4 2021/05/14(金)05:25 ID:uUFUdK3i(4/6) AAS
「ただ愛ゆえに救うと……わたしの傷を癒して、この空間からも出してくれるなら、私はあなたを信じよう」
十字の鍔を向けたまま、ローズは膝立ちに身を支えた。立てないのだ。
魔王はそんな彼女を見つめ、表情から微笑の消えたいま、美しいその顔は造り物のように冷酷になった。
その言葉を――地上の教会では、僧侶たちはそのように教えている。
言えばイエス・キリストの代名詞のようにだ、古き神々はその言葉を恐れ、あらゆる魔術は力を失う、と。
「使い魔や、無力な子鬼どもなら、その言葉を聞くのすら恐れ、逃げ惑うであろう。
だが、そなたは相手を見誤っているのだ。剣の少女よ。わたしにそれを語ってはならぬ」
眉を曲げ憐れむような眼で、悪魔はローズを見、錠前屋のことなどは念頭から消えた。
ローズ、こいつは、そんなんじゃないかもしれない。
「わたしは、そなたの思っているような霊ではない。悪魔として、善意さえ施すことができるが、
省26
319: 5 2021/05/14(金)05:28 ID:uUFUdK3i(5/6) AAS
わたしの人生はこんなものだった。
生まれた村、十五歳の日に、天啓のような「訪れ」を得たときから、わたしは普通の村娘ではなくなった。
記憶はもうだいぶ、はっきりしないが、天使に会ったのだと思う。
噂が噂を呼んで、いつかわたしは、親元から離され、城塞都市の賢人たちに引き渡された。
練兵場で検査の結果、数万人、もしかしたら数十万人に一人、
君主の資質がある子供だと、生まれつき聖なる祝福を受けた娘だといわれた。
それから戦いのために剣術と、聖なるわざの訓練とが続き、二年経って十七の日に同じ冒険の仲間と出会った。
それからの探検や戦いは、このわたし、若い女伯爵のローズ自身を鍛える試練だった。
伝説に語られるリルガミンの宝珠を預かり、ブラザーフッドの信託を得て……
わたしは、そうした不思議な導きは、いつからか決められた、わたしの運命に引かれていると思っていた。
省25
320: 6 2021/05/14(金)05:31 ID:uUFUdK3i(6/6) AAS
マントにくるんだ彼女の身体を、負って歩く錠前屋は、ようやく第五層まで昇った。
そこで一度、彼女を下ろし、休める安全そうな片隅の暗闇を探した。人ひとり、担いで運ぶ重労働に喘いでいた。
ローズは一度、目覚めて、殺してほしいと彼に頼んだ。
彼は聞き入れなかった。
魔物にもてあそばれ、辱められた身で、地上にもどっても、
後ろ指さされて暮らすだけ。女君主も落ちぶれたものと、人に笑われたくないのだと、
弱々しく言った彼女にもとの面影はなかった。生まれて一度も剣を持ったこともないように、ただ怯えた。
石壁にもたれる彼女の、マントの合わせが解けて、彼女の体がみえた。
ちらちらするランプの色に、浅い息をつくローズの胸の、綺麗な胸を見たときに、
錠前屋は堪えきれない衝動にかられて、抵抗できないローズを犯した。
省8
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