[過去ログ] 魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想その10 [無断転載禁止]©bbspink.com (384レス)
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18: 2019/05/09(木)00:23 ID:UVulWNkw(6/13) AAS
 僕は再三天音に殴られる覚悟で、自分の意志では悲劇を防ぎきれる保証がないということを告げた。だからどうしたいというのは何もないけど、とにかくそう白状するしかない。
 はっきりいって、男として情けないとは思うけど、だって仕方ないじゃないか。男なんだから!!
「女の子に触ることも出来ないヘタレだと思ってたけど、あんたも相当な性欲の塊ね」
「返す言葉もございません……だって、こんな能力あったら誰だって……」
「返してんじゃねーか」
 いつもながら情けない僕に、天音はため息をついた。
「まぁ、そうやって、嘘をつかないで助けを求めるのは、シラを切って悪事を続けるのよりはよっぽどマシだと思うけど。実際、どうしたらいいんだろ。
 雪也のせいで他の女の人が傷つくのはあんまりだし……アンタ自身がこの能力のせいで罪悪感なくしたり、罪悪感で潰れるのも見るに堪えないし」
 相談を受けた天音も、どうしたものかと頭を捻っている様子だった。

 それにしても、なんだか変な気分だ。僕が能力に負けて凶行を働いてしまいかねないのを止めようと、真剣に悩んでくれる天音。
 普通なら、僕の意志の弱さを責めて二度とこんな力を使う気が起きないほどに叩きのめすとか、あきれ果てて見捨てて二度と関わらないようにするとか、するんじゃないんだろうか。
 借りはチャラになったとはいえ、2回も天音に挿入してしまっているわけだし……もっと僕のことを怒って当然じゃないか? なんでこんなに、一緒になって真面目に悩んでくれるんだろう。

 思えば、僕が困ったときはいつもこうだったっけ。いつもは意地悪なのにいざという時に本当に親身になってくれる天音には、甘えてばかり。
……なにかこう、エッチなものを見たときに生じるムラムラとは別な、胸の奥がむずむずするのを感じる。この感じは、昔からずーっと感じてはいた。
 いや、まさか。幼いころからずっと一緒の天音に、そんなことはないつもりだけど。

「ちょっと、雪也! ゆーきーなーりッ! なにをボケっとしてんのよ。まさかこの期に及んでエッチなこと考えてたわけ? やっぱ去勢すりゃいいのに」
「ちっ、違うよ! 僕も、どうすればいいか考えただけ」
 本当はいまぼんやりしてたのは違う理由だけど、それはそれとして。
「分かってるよ、僕が我慢さえすればすべて済むってことくらい。でも、それが出来るか不安だから困ってるんだ」
「アンタは意志薄弱だからね、しょうがない」
 天音は棘のある言葉で着実にダメージを与えて来ながらも、僕の肩にがしっと手を置いて、僕の目をじっと見つめながら
「雪也、アンタがこれからどうしていくかは時間をかけて考える必要があると思う。……ダルいけど私も、悩むのにつきあってあげなくはないから。だから他の女の人には絶対に迷惑をかけない気持ちは絶対に忘れないこと。誓える?」
 僕にとって一番効果があるブレーキをかけてくれた。
 僕はその言葉に、素直に頷いた。
「分かった。誓う!」
「よし、その誓い、忘れないこと。忘れたらその瞬間クビ折るからそのつもりで」
 恐ろしい脅迫と共に、僕はこの能力に飽くまで紳士的に付き合っていく決意を固めた。
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