[過去ログ] 魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想その10 [無断転載禁止]©bbspink.com (384レス)
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19: 2019/05/09(木)00:23 ID:UVulWNkw(7/13) AAS
「で」
「で?」
「いや、とぼけないでよ。どーすんのよ、ソレ」
「ソレって……あっ……」
天音に指を差されて、慌てて隠そうとしたけど手遅れだった。僕のペニスは既に怒張しきっていて、入院着の上からでも限界なのが丸わかりだ。
「そのみっともないの、なんとかしなさいよ。さっそく誓いを破りかねないじゃない」
「いっ、いや、なんとかしろっていったって……」
男がみんな自分の意志で勃起を収められたら誰も苦労しないよ。
かといって、入院中の身で自由にオナニーなんてできやしない。いまは手さえも自由が効かないんだし、トイレにしたって看護師さんを呼ぶしかない有様だ。我慢するしかない。
……そう、せっかくあらゆる女性を犯せる能力があるのに、僕はムラムラを解消するためのオナニーさえも我慢しなきゃならない。
「雪也、なにムクレてんのよ」
「ムクレてないよ」
「嘘。雪也、顔に不機嫌って書いてある」
「……だって、どうすりゃいいのさ」
「やっぱ死ぬしかないんじゃない?」
「天音〜! もう、本当に死にかけた僕に対してなんて冗談言うんだ! 僕だって本気で困ってるんだよ! だって手も満足に使えないんだよ。それでおあつらえ向きの能力があるのを我慢するなんて、あんまりだ!」
天音は何にも悪くないのに、つい駄々をこねてしまう。実のところ、僕は性欲が高まってきて、それに伴ってイラついていた。
もう僕にどうしろって言うんだ。手足が使えずオナニーが出来ない。でも、あらゆる女性を犯せる能力が僕にはある。でも、それは使っちゃいけないなんて、考えれば考えるほど、こんなひどい話があるか!
どうするのが正しいかなんてわかっている。僕だって正しいことをしようって決めた。でも、考えれば考えるほどムラムラして、理不尽だという気がしてきてしまう。
「雪也、ちょっと、大丈夫なの?」
「大丈夫じゃないよ!」
つい天音に怒鳴り散らした後、はっとして
「ご、ごめん」
やっと身勝手なことを言っていることに気づいて、天音に謝った。天音は、困ったような顔をしている。
天音にはまた悪いことをしちゃったな。
思えば、せっかくお見舞いにきてくれたっていうのに、意味の分からない能力で処女を奪われて、宥め賺そうとした僕に逆ギレされて、理不尽を感じているのは天音のほうだろう。
僕は天音から顔をそらし、ベッドに横になって、天音に背を向けた。出来ることなら布団をかぶってしまいたい。
「天音、ごめん。もう大丈夫。これ以上天音がそばにいてくれると、余計天音に甘えそうだ。もう十分。ここからは一人で、何とかするよ。だから、天音は気にしないで。もう帰ってくれても大丈夫だよ」
天音を突き放したくなって、天音とは目を合わせないようにする。
なんとかできる保証はないけれど、結局間違いを犯す結果になるかもしれないけれど……でも、やっぱり、これ以上天音に迷惑なんてかけられない。
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