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(ю:】ニセコイでエロパロ part140 [無断転載禁止]©bbspink.com (1002レス)
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104
: 2020/07/05(日)17:21
ID:WtSNqWZG(5/20)
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104: [sage] 2020/07/05(日) 17:21:14 ID:WtSNqWZG 終わりは、あまりにも速やかだった。 「私にはおまえを愛せなかった」 石造りの部屋に訪れ、男はそれだけを告げた。 死病に冒された女は笑って、立ち上がる事もできぬ細い、骨と皮だけの体で、 「――いいえ。貴方はわたしを愛しています」 そう微笑んで、命を断った。 血に染まった女は、掠れていく意識で男を見上げて、笑った。 「ほら。貴方、泣いているもの」 無論、泣いてなどいない。 女には、そう見えただけの話だ。 貴方は人を愛せる。生きる価値のある人だと、女は死を以って証明した。 ――そう。 確かに悲しいと思った。 だがそれは女の死にではない。 その時、男は思ってしまったのだ。 “なんという事だ。どうせ死ぬのなら、私が手を下したかった” それが自らの歓喜によるものなのか、それとも――愛したものだからこそ、自身の手で終わらせたかった悲哀なのか。 その答えが脳裏を掠める時、彼は常に思考をカットした。 女の死は無意味だった。 その献身とて、男を変える事はできなかったからだ。 だが、それを無価値にする事を、男は嫌った。 ――答えを出す事を、永遠に止めたのだ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1593827001/104
終わりはあまりにも速やかだった 私にはおまえを愛せなかった 石造りの部屋に訪れ男はそれだけを告げた 死病に冒された女は笑って立ち上がる事もできぬ細い骨と皮だけの体で いいえ貴方はわたしを愛しています そう微笑んで命を断った 血に染まった女は掠れていく意識で男を見上げて笑った ほら貴方泣いているもの 無論泣いてなどいない 女にはそう見えただけの話だ 貴方は人を愛せる生きる価値のある人だと女は死を以って証明した そう 確かに悲しいと思った だがそれは女の死にではない その時男は思ってしまったのだ なんという事だどうせ死ぬのなら私が手を下したかった それが自らの歓喜によるものなのかそれとも愛したものだからこそ自身の手で終わらせたかった悲哀なのか その答えが脳裏を掠める時彼は常に思考をカットした 女の死は無意味だった その献身とて男を変える事はできなかったからだ だがそれを無価値にする事を男は嫌った 答えを出す事を永遠に止めたのだ
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