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68: 2006/05/19(金)00:32 ID:msYWhaVp(1) AAS
BSE専門調査会委員「結論ありき」で6人辞任

食品安全委プリオン専門調査会の委員6人が辞任する事態となり、日本の食の安全は大丈夫?
 「政治に利用された」−。米国産牛肉の輸入再開をめぐり、安全性評価を行った内閣府の食品安全委員会プリオン専門調査会の専門委員12人のうち、
6人が1日付で辞任していたことが、4日までに分かった。辞任した6人は日本のプリオン研究の第一人者らでいずれも“慎重派”。「結論ありき」の議論に異を唱えていた。
米国産牛肉の輸入は現在、脊柱の混入発覚で停止しているが、委員の交代で米国産牛肉の輸入条件がさらに緩和される恐れが出てきた。

 辞任したのは、座長代理の金子清俊・東京医大教授、品川森一・前プリオン病研究センター長、山内一也・東大名誉教授ら。

 金子氏はプリオン研究でノーベル賞を受賞した米国のスタンリー・プルシナー博士の直弟子で、品川氏は日本のプリオンの研究の第一人者。
それ以外の委員の多くは、「専門家というより省庁に都合のいい人」(食品安全委関係者)との指摘もあった。

 国産牛の安全性について議論していた食品安全委は昨年5月、生後20カ月以下の牛を検査から除外する答申をまとめたが、品川氏はその議論の過程で「20カ月の線引きは科学的に意味がない。
結論ありきでやっていられない」と反発。平成16年12月に辞表を提出したが、受理されなかった。

 さらに、答申直後に厚生労働省と農水省が「生後20カ月以下で脳などの特定危険部位を取り除いた米国産と国産のリスクは同等か」と食品安全委に諮問したことに、
金子氏らも「(国産牛と米国産牛肉輸入問題は)これまで別問題と(政府は)言いながら、結局一体の議論だったことが明確になった」と反発。やはり辞意を表明していた。

 74歳の山内教授は、同委員会が昨年設けた「70歳以上は選任しない」との規定により辞任したが、品川氏や金子氏と同じ慎重派で、「自発的にやめたわけではない」という。

 品川氏は「食安委の議論は、アリバイづくりをやっているという印象だった。結局“政治”にすぎず、独立して食の安全を評価するという食安委の実態がどんなものか、今回のことで皆分かったはず」と話している。
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