[過去ログ] クリフトとアリーナの想いは Part12 (545レス)
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130: 恋をしては……恋をしても…… 中編 3/12 2011/05/04(水)05:42 ID:X/MX6nGM0(4/14) AAS
「クリフトー?」
「あ、はい、申し訳ありません」
「眠いの?」
「いえ、その……」
「ん?」
「あまり私の苦手な話題で攻めないでください…」
「あ、そっか。ごめん」
「い、いえ…」
そう、クリフトは海で泳ぐのも高いとこに登るのも苦手。私は大好きなのになー。でもそれでクリフトは黙ってたのね。
「そういえば神父さま遅いわね。やっぱりお手洗いがうっかり大きなほうになっちゃったのかしら」
「ひ、姫さま……」
「なによ」
クリフトが少しだけせきばらいした。
「神父様が本当に手洗いに行かれたかどうかはわかりませんが、あの方は城内の様子を見に行かれたのだと思いますよ」
「え?」
「姫さま、こちらにいらした際兵士たちとは会いませんでしたか?」
うっ
「……怒る?」
「いえ」
「ほんとに…?」
「はい」
「うー……」
「もし怒るとしたら、姫さまがこちらにいらした時点ですでに怒っていますよ。ですから大丈夫です。怒りませんよ」
「……うん……」
「ほんとはね、みんなに見つかっちゃったからみね打ちしてきたの……」
「……そうですか」
「神父さまにはみんないなかったってうそついちゃった……」
「神父様も怒らないと思いますよ。あの方もおっしゃっていたではありませんか。大切な家族だと」
「うん……」
「神父さまが戻ってくるまで起きてる……。戻ってきたらちゃんと謝る……」
「……そうですね」
なんだか悔しい。悔しいけど、クリフトがいっしょにいてくれてほっとしてる自分がいる。クリフトの腕まくらに安心してる。
でもそれは私が弱いからじゃなくて、クリフトの体があったかいせい。小さい頃のお父さまとお母さまを思い出させるせい。
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