[過去ログ] クリフトとアリーナの想いは Part12 (545レス)
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138: 恋をしては……恋をしても…… 中編 11/12 2011/05/04(水)06:00 ID:X/MX6nGM0(12/14) AAS
「やあだ、神父さまもいっしょに寝るのー」
「第一」
「え?」
「このせまいベッドに3人は入りませんよ。たまには物理的に考えてみましょう」
「えー入るわよー。ほらこんなに空いてるじゃない」
「ん、あ……」
「あ、クリフト」
「ん……」

クリフトは私をぎゅってした。なんだかやけに甘えてくるわね。けどまた静かになった。

「……起きないわ」
「そうでしょうね、今さっき寝ついたばかりですから。今まで相当無理をしてきたのでしょう、寝つきがやけに早かった」
「そうなの……」

また無理してたのね、ばかクリフト……。ほんとにばか。ばかばかばか。私がクリフトを守るって言ってるのに。
私はクリフトの頭をそっとなでた。乱れた髪も整える。でもクリフトはやっぱり起きない。きっと今、ぐっすり眠ってるのね。

そうよね、クリフトだってほんとはこうやって普通に寝るのよね。今までずっと起きてたのは、お城の外に出てたから。
頼んでもいないのにお部屋の前で見張ってて、呼んでもいないのに何かあるとすぐ飛んできて、本当におせっかいのばか神官。
でも、結局そんな生活に慣れちゃったから、もうクリフトがいないとつまんなくなってるのもわかってる。だから……

ゆっくり休んで。今まで起きてた分もしっかり休んで。明日からまたいっしょに旅に出るんだからね。

――これからもよろしくね、クリフト――

私はもう一度クリフトの頭をそっとなでた。

「それはそうと、神父さまもいっしょに寝ましょうよー」
「これは……こまりましたね……。以前申し上げたことがございませんか?座って寝るのは私の得意技なのですよ」
「えーそんな得意技いいわよ。あ、クリフトが座って寝るのは神父さま譲りなのね?」
「おや、クリフトも座って寝るのですか」
「っもう、どんどん寝るわよ。サランでもテンペでもフレノールでも!いっつも私のお部屋の前で見張りとか言って座って寝てるの」
「そうですか。なるほど。それはきっと、姫さまをお守りしたいからでしょうね」
「ちがうわ。私が外に出ないように見張ってるのよ」
「おや、そうですか。ですがそれもまた、姫さまのおそばにずっといたいという心の表れでしょうね」
「むー」
「むー?」
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