[過去ログ] クリフトとアリーナの想いは Part12 (545レス)
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427: 戦う理由 3/4 2011/10/17(月)23:56 ID:9GJ7VNi00(4/6) AAS
「クリフトー!」
明るく響く声に、クリフトがすごい勢いで振り返った。
「姫様!」
そして、手を振るアリーナのもとに笑顔で駆け寄っていく。
毎度の光景を眺めながら、俺はごろんと草の上に横になった。
たとえ想いが届かないとしても。
たとえ単なる独りよがりだとしても。
その人を守るためなら、自分の生き方を変えることも厭わない。
クリフトは、そうやって強くなってきた。
今のあいつの太刀筋は、決して俺やライアンさんに劣らない。
だったら、俺はいったい何のために強くなっているんだろう。
太陽がまぶしくて、俺は目を閉じた。
脳裏に、羽帽子をかぶって微笑む、懐かしい顔が浮かぶ。
強くなって、戦って、その後、俺にはいったい何が残るんだろう。
不意に、そのまま大地に溶けてしまいそうな疲労感が俺を襲った。
目を閉じてもまだ太陽はまぶしかったけれど、顔を背けるのも億劫で
俺はそのままじっと横たわっていた。
と、不意に目の前が翳って、俺は目を開けた。
そこには頬を膨らませてこちらを覗き込むアリーナの顔があった。
「ソロったら、稽古するんなら、私も呼んでくれればよかったのに!」
俺はゆるゆると首を振った。
「無理。今晩は俺が不寝番だもん。お前とやり合う体力はないの。」
「…どうも先ほどから、そこらへんが引っ掛かるんですよね…。」
アリーナの後ろでクリフトがブツブツ言っている。
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