[過去ログ] 【P4】 Persona4 -ペルソナ4- Part346 (634レス)
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37: 2009/08/11(火)20:23 ID:etRl1LJ00(12/15) AAS
「だって、花村くんが笑わせるから!」
「もー怒った。お仕置きだ」
「え、その言い方って、やらしい」
花村は雪子を起き上がらせ、腰を持ち上げる。
「ちょっと、待っ……」
「多分、これが、一番スムーズだ」
雪子の少ない性行為の知識の中では、大抵、初めての場合は正常位である。
だが、今の場合は座る花村の上に、雪子が降ろされる形になっている。
「ちょ、それ、怖っ、って、あははははははは!!! 痛い痛い痛い!!」
「ふう、やっと入った。イデッ!」
「何でこんな体勢なの!あははははは」
「万有引力。デッ。ごんごん殴るなよ! だって、最初は本当に入りにくいんだよ! しかもお前の中、すげー狭い! 
多分、普通通りじゃ入らねー! っていうか、その、あの、締め付け、すごいから、うっ、すみません、出そう」
「何であやまるの?! 出るって?!」
雪子にとっては、とにかく痛くて苦しくて、狭くて仕方がない。
しかも花村が動かすので、その度になんともいえない感触が身体に走る。
「いやっ、花村くん、動かさないでっ!」
痛みの先に、快感がある。
「無理! それに俺、早いから安心しろ!」
「早いの!?」
 その方がありがたい。
「早くない!」
「どっち!?」
「だから、今日だけの話だ。久しぶりだし、その、相手がお前だから早いと言うだけで、いつもじゃないからな! 本当だ! 次は絶対に寝かさないくらい、遅い!」
言っている意味がよく分からないが、花村は真剣だった。
雪子としては、早かろうが遅かろうが、どうでも良かった。痛い。痛いが、気持ちが良い。花村が、今、中にいる。
「花村くん……っ」
腰から下が溶けそうになる。ただ熱く、花村の感触しか、既にない。
「やだ、何、もうっ」
今まで味わったことのない、感覚。雪子は花村にしがみついた。
時々、痛い。でも、やめてほしくない。
「雪子、愛してる」
 いきなり名前で呼ばないでほしい。ぞくりとする。
「俺の名前も、呼んでくれ」
「陽介…?」
「訊くなよ」
今までずっと名字で呼んでいたのに、今更名前でなんて、恥ずかしい。
「だって……っ」
それに、ものも言えないくらい、切羽詰って来ている。
下から突き上げられ、雪子の中で花村の存在が大きくなっているのだ。
(いろいろあった)
本当に、今まで、あった。
優しくて、運が悪くて、報われない、この人のことを、言葉に言えないくらい、愛している。
「雪子、俺より先に、死なないでくれ」
暗い声だった。
花村は雪子の胸に顔をうずめている。
雪子はそっと抱き締めた。
「うん。約束するよ」
分かっている。今まで花村がどんなに傷つき、苦しんで来たかを。
もう、離れない。もう、この手を決して離さない。
先に死なない。約束する。
(私が哀しみから、守ってあげる)
「あなたが、好き」
「俺もだよ、雪子」
後は何も考えられなかった。
快感が体中を貫いていく。
もう痛みはなく、ただひたすらに気持ち良い。
「陽介、もう、何か……っ無理、かも。すごく、変な感じ……」
ふわっと意識が遠のいていく。熱いものが満ちて、雪子は意識を保つことができなかった。
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