[過去ﾛｸﾞ] ネタバレ全般総合スレ・二十八冊目 (1001ﾚｽ)
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970: 縛り屋小町 2009/09/16(水)19:33 ID:???0 AAS
一織との戦闘後、感情が戻ったという綾。
「結び」の陽の糸に対し、「解き」の陰の糸を手に入れることで「代償」が相殺されたのかもれないという。
綱の「代償」も取り返せるかもと張り切るチコ。
しかし、更に何かを気付いた綾に異変が起きた。突然水のように溶けて、彼は消えてしまった。
3日経っても綾は見つからない。
生きてはいるようだが、巫女たち霊視も何かにさえぎられて上手くいかないようだ。
綱が維空も行方不明であることを告げる。撫子は曼荼羅や能面の作製年代から、桜城家所有の宝物の中に陰の糸があると
あたりをつけて綱を使いにやっていたのだが、その宝も消えているという。
過労がたたって撫子は倒れてしまい、チコと綱は残りの陰の糸を探しに行くよう成生に命じられるた。
綱は成生に渡された資料をみてうろたえる。そんな綱を成生は「いつまでもビビってんじゃねえ」と叱咤する。
綱は「黄塵」で家族を怪我させたことがあり、以来土の助けのあるところでしか糸を紡げなくなってしまったのだ。
宝物は歴史博物館に展示中の小袖だった。持ち出し処理を待つ間に、チコは綱の家族の話を聞く。
綱は弟や妹がいる大家族で育った。家は妙御寺の遠い分家で、陰陽道に縁のない普通の家庭だった。
しかし父親の事業が失敗し、霊感の強かった綱は妙御寺の助けを得るため陰陽師になった。
五色の糸にも選ばれ、いい気になった綱は弟達に「黄塵」を見せようとして、怪我を負わせてしまったのだ。
綱の「代償」は、もう取り返せるようなものではなかった。
チコは「それは怖いよね」と綱の頭をそっと撫でた。
殴り飛ばす勢いで叱咤されるかもしれないと思っていたのに、チコ予想外の態度に驚く綱。
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