富山の音ゲー事情V12 (898レス)
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399: 2017/06/03(土)13:50 ID:1RBBJX3R0(1) AAS
本拠地、東京ドームで迎えた交流戦オリックス戦
抑えのマシソンが9回二死走者なしからまさかの3失点、延長でもオリックスの勢いを封じることが出来ずこれで8連敗となった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は最下位だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の首位打者坂本は独りベンチで泣いていた
WBCで手にした喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の巨人で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」坂本は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、坂本ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、今から憂さ晴らしに六本木に行くかな」坂本は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、坂本はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した坂本が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように闘魂こめてが鳴り響いていた
どういうことか分からずに呆然とする坂本の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ハヤト、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った坂本は目を疑った
「お・・・小笠原さん?」 「ナニヨ、ハヤト?イネムリデスカ?」
「ラ・・・ラミレス監督?」 「なんだ坂本、かってにラミちゃんを引退させやがって」
「尚広さん・・・」 坂本は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:亀井 2番:鈴木尚 3番:小笠原 4番:ラミレス 5番:李承ヨプ 6番:アルフォンゾ 7番:阿部 8番:坂本 9番:ゴンザレス
暫時、唖然としていた坂本だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
木村拓也からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する坂本、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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