[過去ログ] 【世界大戦】自由民主党の派閥22【河破朋充】 (609レス)
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241: (ワッチョイ ad33-1JEx) 2022/11/10(木)05:11 ID:8xWbtN2j0(4/4) AAS
その内に先生が奥様を呼んで、三上はいるか、とお尋ねになる。
僕が作文を一つ読み終える頃、庭の掃除をしていた三十位の男の人が入って来る。
先生はこの三上と云う人に
『こいつは三半規管で文章を読んでいるから聴いてもちっとも分らん。お前代われ』と云われ、僕は朗読の役を降ろされた。
三半規管で文章を読むとはどう云うことだろうか?
今考えてみると、僕はこの作文を一つの譜面の様にして何か楽器を弾く様に読むべきだったのだと思う。
先生がその演奏を聴いて、そこにある調べを検討することが出来る様に。
しかし、第七識中層以下と云う技術的な文章を先生の前でいきなり読まされて、
僕はこの作文の響きが出ない様にと一生懸命NHKのアナウンサーの様に読んでいた。
先生は、全部ぼっちと云う表現を面白がられて、
第七識と云うのは、こんな風に理由無く唐突なものを作り出せる世界ですと云うことも話されていた。
先生はこの“三半規管”に対し“三半規管以外の内耳”で話を聴きそして文章を読まなくてはならないと仰った。
今思うに、三半規管で読むと云うのは、新聞記事を読む様に、その文章が示している事実関係のみに着目して読むと云うことで、
数学の論文を読む時は往々そう云う風になっている。
次からは三上さんの朗読になる。
題『成人を迎えて』
第七識中層の例である。
二十歳になって、今までの自分を反省し、勉強を一生懸命にやり、そして家業の手伝いもして、
社会のため、両親のため、自分自身のために生きようと云う趣旨が展開されている。
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