[過去ログ] 【世界大戦】自由民主党の派閥22【河破朋充】 (609レス)
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295: (ワッチョイ 8733-lJMY) 2022/12/15(木)06:03 ID:BRCn0oE30(8/8) AAS
話が前後するが、作文の朗読が第十五識まで済んで、暫らくまだお話を伺った後で、夕飯を黒田さんと二人で一緒にご馳走になっている時、
黒田さんがふと床の間の掛け軸になっている絵に目を停めて、さおりさんにこの絵は何ですかと尋ねた。
それは画用紙を二枚接ぎ合わせた、書き殴った様な妙な絵で、僕は何か変な絵だなあと云う以外何とも思わなかった。
それは『始』と云う先生のお孫さんが、暫らく前に夢中になっている時に描いた飛魚の絵ですと教えて下さった。
さらに先生は、誕生後も発生を繰り返すと云う風に考えていて、この絵の頃、お孫さんは魚類の段階を経過していた。
その魚類の時の心がよく描けているので、こうして掛けてあるとのことだった。
そしてお孫さんが実は、第十五識だと云うことに先生は最近気付かれたのだった。
そう云われると、僕は馬鹿な者で、この絵が俄然光彩を放って見えてくる。
水面一杯に躍っている飛魚の群れ、水面を飛んでいく魚達の姿、それだけが二枚接ぎ合わせの画用紙に所狭しと描かれている。
同じ部屋の襖の上には、熊谷守一さんの蟻の絵があったが、
この蟻さん顔色勿からしめる様な、迸る命の快い奔流がこの飛魚の絵には感じられた。
今も、この絵の細部は思い起こせないが、そこに描かれていた、嬉々として羽ばたく魚達の雰囲気は鮮明に残っている。
題『子供は天才』
これを先生は第十五識、即ち感受の世界を自覚したものとされた。
そして、前の作文が自分の眼前にある対象を一つ一つ叙述していたのに対し、
この作文では、眼前には無い世界を呼び起こし、自分の意識の中でそれを繰り広げていっているのです、と付け加えられた。
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