【今こそ】ロシア語入門・初級スレッド【ロシア語】 (554レス)
上下前次1-新
455: 吾人 (ワンミングク MMd2-C07K) 10/24(木)05:28 ID:qkV/PVOwM(2/4) AAS
話は変わるが、1970年代に札幌大学のロシア語教授に千葉萠一郎(ほういちろう)という方がおられたようである。
1983年に定年を迎えられたようなので、恐らくは大正後期のお生まれかと思われる。
(年齢的にもうご存命ではないのではないかも知れない)
因みにお名前を「萌一郎」とする人もいるようだが、誤記と思われる。
札幌大学ロシア語教授と聞いて、あれ、この方もあの木村某の弟子かな?とワルイ予感がしたのだが、よく考えたら木村某がいたのは「北海道」大学で千葉元教授は「札幌」大学なので全く別の大学だたwww
札幌大学もロシア語専攻の学生募集が中止になったり、はたまたロシア語担当の特任准教授が雇止めにあって訴訟沙汰になったりと、スラブ関連教育機関のお家芸とも言えるドタバタ・ゴルゴタと無縁ではないようだが、
そうしたゴタゴタに関する記事を見て興味本位で色々ウェブ検索していたところ、先述の千葉元教授の論文が目に付いたという次第である。
札幌大学の良いところは、学術情報リポジトリが整備されていて、こうした古い時代(約半世紀も前)に、諸先生方が大学紀要にて発表された論文が、当方のような部外者でも、特段登録などの必要無く自由にダウンロードして閲覧できることである。
ウェブ検索でヒットした千葉元教授のある論文が当方の興味を引いたので、調べてみたら全部でロシア語関連論文が10数点ほど有った。
大学紀要ということもありどれも短めの論文だが、どうしてどうして言語学的・文献学的に細部に立ち入った、なかなか読み応えのあるものばかりで、千葉元教授のお名前はこれまで全く伺ったことが無かったので、かなり意外であった。
千葉元教授の論文は全てダウンロード・保存させて頂いたが、最も当方の興味を引いたのは、大学紀要「文化と言語」第11巻 第1号(1977年)に所載の「呼格について」(О звательном падеже) なる論文である。
海外(ロシア国外)のロシア語研究者が呼格をテーマに論文を書くこと自体、比較的珍しいのかも知れない。
というのは、現代ロシア語形態論としては、名詞類の曲用範疇にそれが存在しないからである。
仮にそれに言及したとしても、教会スラブ語の影響で、господи, боже, отче といった、ごく少数の限られた名詞のものが化石的に残存しているという程度の記述に終始することが殆どかと思われる。
それに対し千葉元教授は、その短い論文の中で、古期ロシア語(古代ルーシ語)に於ける各語幹の男女名詞呼格形をまとめ、又 Соболевский や Филин, Черныхなどを引用しながら、各年代の文献に於けるその使用例を提示して、現代に至るまでの呼格の衰退の歴史を手際良く説明するだけでなく、
間投詞としての спож! (<госпоже) や Даль の言及する барте (<брате) といった、珍しい形を指摘されたりもしている。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 99 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.007s