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【今こそ】ロシア語入門・初級スレッド【ロシア語】 (1002レス)
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495
:
吾人
(オイコラミネオ MM7d-O2Yz)
2024/11/02(土)21:14
ID:9pSe7P9BM(1/2)
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495: 吾人 (オイコラミネオ MM7d-O2Yz) [sage] 2024/11/02(土) 21:14:00.90 ID:9pSe7P9BM 複数言語を学習していて、食べ物の名称で苦労した経験は他にもある。 スラブ語外でのことにはなるが、オレンジ🍊の名称がそれである。 日本語のオレンジは勿論英語 orange の借用だが、その英語形自体がフランス語 orange の借用である。 吾人が英語の次に学習した外国語であるスペイン語で、オレンジのことは naranja と呼ぶ。 しかし同じイベリア半島で行われる、スペイン語の兄弟とも言うべきポルトガル語では laranja である。 (スペイン語の j はロシア語 х と、ポルトガル語の j はフランス語と同じでロシア語の ж に近似した発音となる) その後、1970年代半ばにスペインのフランコ将軍が亡くなってやっとスペインを訪問することが叶ったが、 ずっと行きたかったカタルーニャ州のバルセロナで、カタルーニャ語の本や辞書を買い集め、ホテルの部屋でパラパラとめくっていたところ、 オレンジのことをカタルーニャ語では taronja(蛇足だがカタルーニャ語の j の発音もポルトガル語やフランス語と同じ)ということが分かった。 まとめると 仏:orange 西:naranja 葡:laranja カ:taronja 隣接して存在し言語系統も同じなのに、4言語とも微妙に違っているのが面白い、 オレンジは原産地が中国南部・インド北西部辺りであり、サンスクリットによる呼称 (主格形 nāraṅgaḥ:男性名詞)がアラビア語やペルシャ語を通じて、中世になってヨーロッパにもたらされた。 従って、古典ラテン語にはその果物の呼称は存在せず、一般にラテン語形として引用される aurantius は中世ラテン語による呼称である。 これはその果物の色から金(キン)を連想させ、ラテン語でキンを意味する aurum と先のサンスクリットに由来する形が合体して生じた形と説明される。 つまり、nāranga- の語頭音 nār- を aur- に置き換えたものということである。 口語ラテン語の au は早くから o と発音されていたので、ここからフランス語形 orange まではただの一歩の道のりである。 さて、イベリア半島がイスラム王朝に征服されその支配下に入ったのは 711年のことであり、その後すぐにオレンジもそのアラビア語による名称とともに、イベリア半島に導入されたようで、10世紀には既に大規模な栽培が行われていた。 実際、今でもスペインのオレンジは世界有数の収穫高を誇る。 こうしてみると、スペイン語ではアラビア語の原語形に最も近い語形が維持されているのも当然かなと思う。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/gogaku/1658683656/495
複数言語を学習していて食べ物の名称で苦労した経験は他にもある スラブ語外でのことにはなるがオレンジの名称がそれである 日本語のオレンジは勿論英語 の借用だがその英語形自体がフランス語 の借用である 吾人が英語の次に学習した外国語であるスペイン語でオレンジのことは と呼ぶ しかし同じイベリア半島で行われるスペイン語の兄弟とも言うべきポルトガル語では である スペイン語の はロシア語 とポルトガル語の はフランス語と同じでロシア語の に近似した発音となる その後年代半ばにスペインのフランコ将軍が亡くなってやっとスペインを訪問することが叶ったが ずっと行きたかったカタルーニャ州のバルセロナでカタルーニャ語の本や辞書を買い集めホテルの部屋でパラパラとめくっていたところ オレンジのことをカタルーニャ語では 蛇足だがカタルーニャ語の の発音もポルトガル語やフランス語と同じということが分かった まとめると 仏 西 葡 カ 隣接して存在し言語系統も同じなのに言語とも微妙に違っているのが面白い オレンジは原産地が中国南部インド北西部辺りでありサンスクリットによる呼称 主格形 男性名詞がアラビア語やペルシャ語を通じて中世になってヨーロッパにもたらされた 従って古典ラテン語にはその果物の呼称は存在せず一般にラテン語形として引用される は中世ラテン語による呼称である これはその果物の色から金キンを連想させラテン語でキンを意味する と先のサンスクリットに由来する形が合体して生じた形と説明される つまり の語頭音 を に置き換えたものということである 口語ラテン語の は早くから と発音されていたのでここからフランス語形 まではただの一歩の道のりである さてイベリア半島がイスラム王朝に征服されその支配下に入ったのは 年のことでありその後すぐにオレンジもそのアラビア語による名称とともにイベリア半島に導入されたようで世紀には既に大規模な栽培が行われていた 実際今でもスペインのオレンジは世界有数の収穫高を誇る こうしてみるとスペイン語ではアラビア語の原語形に最も近い語形が維持されているのも当然かなと思う
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